《9月の就学相談会ためのメモ③》
《怖れない話 ⓐ》
今年の新しいカルタ。
【さ】《差別より、親の覚悟》
差別より、障害より、時に医療より、親の覚悟。
「親は敵」だと、未来のこの子に言わせたくはない。
親が自分の人生をあきらめたと、思わせたくはない。
親の夢とこの子の夢は違う。
親のあきらめとこの子のあきらめは違う。
親が自分の人生を決めたのだと、思わせたくはない。
この子の人生はこの子のもの。
子どもは3歳で親に恩返しを終えるという。
「この子の一番かわいいところ」を聞くとたくさんの答えが返ってくる。
「笑顔」「素直なところ」「甘えてくるところ」
「天真爛漫」「お調子者」「ふとした時の表情」
「にこにことうれしそうな表情」「親いやりがあるところ」
「まっすぐなところ」「存在そのもの」
そして、「いっぱいありすぎて一番が決められない」。
だから、3歳を過ぎてもずっと、この子がありのままに生きられますように。
この子がこの子の人生に出会えますように。
守ること。怖れないこと。委ねること。信じること。
それは、恩返しが多すぎるよと感じる親からの、覚悟という贈り物。
「自立に向かって邁進せよ」。呼吸器をつける娘に、二十歳まで育てた、親の務めは果たした、と言える人がいる。
たとえ小学校の一年生しか生きられなくても。
たとえ二十歳や二九や三四で人生が終わるとしても。
この子自身の人生を応援していたい。
少し離れたところでいいから、この子の人生を見ていたい。
少し離れたところが、空の上でも、雲の上でも、流れる風でもいいから。
この子をずっとみまもっていたい。
それが、私の出会った「親」たちが話してくれたことば。
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