見出し画像

ワニなつノート

「定員内不合格死」が起きる前に(その3)

《高校は義務教育じゃない》

         □

高校は義務教育じゃない。

だから、校長が「退学処分」を出すことができる。

ただし、その場合には明確な理由、説明責任が求められる。

「退学処分」の理由を問われたとき、「義務教育じゃないから」や「総合的判断」が説明にならないことは明らかだ。

「退学処分」は子どもの人権に関わる判断だから、校長の説明に納得できなければ異議申し立てや、裁判に訴えることも可能だ。

         □

高校は義務教育じゃない。

だから、校長が「定員内不合格」を出すことができる。

ただし、その場合には明確な理由、説明責任が求められる。

「定員内不合格」の理由が、「義務教育じゃないから」や「総合的判断」が説明にならないことは明らかだ。

「定員内不合格」は子どもの人権に関わる判断だから、校長の説明に納得できなければ異議申し立てや、裁判も可能であるべきだ。

         □

しかし「定員内不合格」はブラックボックスだ。

何の説明責任も果たされないまま放置されている。

《昔からこうやってきた》という前例主義、「障害を理由にした差別ではないか」という問いにも《詳細は話せない》という秘密主義、《校長の判断に間違いはない》という否認主義、これらが重なり定員内不合格にされた被害者の子どもの傷は、覆い隠されてきた。

         □

2023年度、全国の定員内不合格者数は2004人。

中学卒業生の0.1%。

1000人に一人を犠牲にし続ける、高校入試。

【写真:仲村伊織】

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「定員内入学拒否という差別」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事