報告2
とりあえず治療と病院から解放されて、一年ぶりに実家に帰ってきました。
去年、入院や手術のことは、両親には知らせませんでした。
このブログを読んでいる妹には、「落ち着いたら話すからとりあえず黙っといて」と口止めしておきました。
「心配させないように」というよりは、いろいろ聞かれても面倒だし、自分と娘のことでせいいっぱいだったのだと思います。
それでも5カ月くらいたって病気のことがばれたときも、もう大丈夫ということにしておきました。
とにかく治療中は寒いのと冷たいのが最悪だったので、雪に埋もれている間は絶対に帰るもんかと思っていました。
今年は桜が早かったので、新潟に帰ればまた桜が見れるかなと娘と話していたのですが、トンネルを抜けると…雪景色が飛び込んできました。
家の田んぼはまだ1メートル近い雪に覆われていました。
桜は…?
桜はまだまだ先でしたが、その日は甥のHalの高校の入学式でした。
このブログに「Halの冒険」というカテゴリーがあります。
Halが小学校2年生で不登校になったころ、何十年ぶりに妹と話したことなどを報告してきました。
もう7年も前になりますが、私がそのときに妹に伝えたのは、たとえ学校に行かなくても大丈夫、ということでした。
本人がいろんな迷いや不安を感じて、学校に行かない道を歩いたとしても、親と家族が味方でさえいれば、ちゃんと大人になっていくと、そんなことを確信していました。
そして、たとえ、小学校、中学校を不登校したとしても、高校には行くかもしれないし…と話しました。
そのためには、学校の先生の言うままに「特別支援学級」に移るなんてバカなことはしないこと、たとえ不登校でも、そこに「所属」があることを、子どもはたえず感じて生きているからと。
私の「予言通り」、Halは、小学校も、中学校も、いわゆる不登校を続け、そしてちゃんと高校を受験し、高校生になりました。
私は私の自信に、改めて確信を持ちました(>_<)
このブログに書いたこと、妹に伝えたことに間違いはないと、Halが7年余りの堂々とした生き方で教えてくれました。
親や家族や周りの人間が、子どもの力を信じてさえいれば、子どもは子どもの人生をちゃんと歩んでいけるのだと思います。
不登校の子どもが普通学級に在籍しながらも学校に行かないで成長すること、障害のある子どもが普通学級に通いながら成長すること、それは親が子どもの生き方、子ども自身の力を信じて、子どもに委ねるという点で同じことを子どもに伝えることになっているのだと私は思います。
4月春、新学期、治療も終了、これでブログの更新も「元通り」にと思っていたのですが、たとえ「検査結果」が大丈夫でも、すぐに元通り、という感じには行かないのだなと感じています。
それでも、いろんなことが少しずつ動き始めている感じはあります。
明日は、呼吸器をつけた子ども保育園入園のための要望書の回答を聞きに行ってきます。
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