【定員内入学拒否を認める社会】(5)
家族も家も所属もない子を、一人で放り出してはいけない。
親がそれをしたら「虐待」と言われる。
15歳の子どもは警察や児童相談所に保護され、安心して暮らせる場所を得るための支援がなされる。(はずだ。)
親なら「虐待」と言われることを、高校が「定員内入学拒否」として行う。
「高校は義務教育じゃない」。
そして「高校生」でない「15歳の子ども」が、養護施設から追い出される現実がある。
「義務教育は終わった。高校に行かないなら自立しなさい」
「定員内入学拒否」とは、15歳の子どもを社会が拒否する仕組みだ。
子ども時代を通じて馴染み、得た仲間との所属を、つながりを、社会が断ち切ってはいけない。
安心できる居場所(家・所属)なしに、15歳の子どもを、社会に放り出してはいけない。
それが、15歳の子どもに対する、大人の責任だと思う。
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