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【性格異常学級】
今ではあまり知られていない「特殊学級」の名称。
(1947年3月制定の学校教育法)
子どもを、「性格異常児」という名前で呼ぶことに、一ミリの疑問も持たない、大人が、この社会をつくっていた時代があった。
「性格異常児」とは、「知能にはなはだしい欠陥は認められないが、性格のかたよりが著しく、反社会的、あるいは非社会的行動を示すもの」とある。
(1953年の『教育上特別な取扱いを要する児童・生徒の判別基準』)
「性格異常児」という「名前」で子どもを呼ぶことに疑問を持たない人と、わたしは友だちにはなれそうにない、とおもう。
でも、そう考えると、「自閉症」とか「情緒障害児」という「名前」も、同じ時代の大人たちが発明した「名前」であって、それを使っている自分も疑わないといけない。
1961年の学校教育法改正によって、「性格異常者」という言葉がなくなった。
そして、「性格異常児」という「名前」の代わりが「その他心身に支障のある者」という名前になった。
そこから、「情緒障害児学級」が作られた。
◇
【異常児教育実習録】
ちなみに、小学校の教育実習で、大学に持たされた「教育実習録」の表紙には、大きな文字でこう書かれていた。
「異常児教育実習録」
わたしはシールを貼って、その文字を隠した。
どうしてみんなは、そのまま堂々と持ち歩けるのか不思議だった。
1985年、千葉大学でのこと。
他にもおかしなことだらけで、大学の先生と何度かケンカしたが…、
その実習録が何年まで使われていたのか、私は知らない。
※【こ】子どもはみんなふつうの子ども
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