ワニペディア (11)
【合理的配慮】(その2)
自立援助ホームにいて、いつも考えていること。
「自立」とは何か?
「援助」とは何か?
そもそも「援助する」相手は、どんな「援助」を必要としているのか?
ある日、こんな問いが浮かんだ。
「コミュニケーションできない相手を、援助することはできるか?」
この問いを子どもの側からみれば、こうなる。
「自分とコミュニケーションできない大人を信頼できるか?」
「自分とコミュニケーションできない大人の援助を、素直に受け取ることができるか?」
「いやー、無理無理」
そんなことを考えているとき、ふと「合理的配慮」という言葉を思い出した。
合理的配慮とは何か?
何が「合理的」か?
誰にとっての「合理的」か。
今現在の社会の「現実」にとって、の「合理的」。
合理的。
理に合っていること。
理とは何か。
誰にとっての理、か。
この子にとっての「理」にかなう「配慮」とは何か?
私が考えたいのは、これ。
他の誰にとって理不尽であっても、この子が生きる、この子の気持ちにそっての「理」にかなう「配慮」とは何か?
そう考えることが、私の考えたいこと、だな。
いままで「合理的配慮」という言葉に感じていた違和感は、こういうことだったらしい。
あれ?
これって、合理的配慮についての「説明」になっているのかな?
最新の画像もっと見る
最近の「ワニペディア」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- ようこそ就園・就学相談会へ(485)
- 就学相談・いろはカルタ(60)
- 手をかすように知恵をかすこと(28)
- 0点でも高校へ(395)
- 手をかりるように知恵をかりること(60)
- 8才の子ども(161)
- 普通学級の介助の専門性(54)
- 医療的ケアと普通学級(90)
- ホームN通信(103)
- 石川憲彦(36)
- 特別支援教育からの転校・転籍(48)
- 分けられること(67)
- ふつう学級の良さは学校を終えてからの方がよくわかる(14)
- 膨大な量の観察学習(32)
- ≪通級≫を考えるために(15)
- 誰かのまなざしを通して人をみること(134)
- この子がさびしくないように(86)
- こだわりの溶ける時間(58)
- 『みつこさんの右手』と三つの守り(21)
- やっちゃんがいく&Naoちゃん+なっち(50)
- 感情の流れをともに生きる(15)
- 自分を支える自分(15)
- こどものことば・こどものこえ・こどものうちゅう(19)
- 受けとめられ体験について(29)
- 関係の自立(28)
- 星になったhide(25)
- トム・キッドウッド(8)
- Halの冒険(56)
- 金曜日は「ものがたり」♪(15)
- 定員内入学拒否という差別(96)
- Niiといっしょ(23)
- フルインクル(45)
- 無条件の肯定的態度と相互性・応答性のある暮らし(26)
- ワニペディア(14)
- 新しい能力(28)
- みっけ(6)
- ワニなつ(351)
- 本のノート(59)
バックナンバー
人気記事