一回目、道草を見終わったあとの感想。 「この映画を世界中の人にみてほしい―――」 この映画のなかにはにんげんが生きている。 アウシュビッツや出生前診断では、殺されることのない、にんげんが生きている。 誰が誰の支えになっているのか見えづらい世界にあぶりだされる、にんげんがみえる。 石牟礼さんが描いていた悶え神の現代版。 「どちらかが」ではなく、お互いがお互いに、「悶えてなりと加勢するしかない者同士」のつながりがみえる。