《ホームN通信の発行準備》
就学相談会や会の行事がしばらくない。
それより先に、援助ホームの話をする機会が2回ほどある。
ひとつは2月11日に千葉で、貧困や施設退所後の子どもを支援するためのシンポジウムがある。
それで、改めて「ことば」について考えるようになった。
会報「ワニの夏やすみ」は、ほそぼそ続いているが、「ホームN通信」はまだ一度も発行できていない。
で、そろそろ、本気で「準備」を始めようとおもう。
◇
A 《さいしょのおもい》
障害のある子どもたちとのつきあいが長かった。
障害のために、保育園を断られたり、小学校入学を断れた6才の子どもと毎年出会ってきた。
だから、ホームをはじめるときに「分けられる子どものおもい」を忘れないようにとおもった。
小学校を「分けられる」ということは、きょうだいという家族と「分けられる」ことだった。
それまで人生のほとんどを一緒に育った保育園の友だちと「分けられる」ことだった。
ホームも、親やきょうだい、家族、地元の友だちと別れて暮らす場所になる。
だからこそ、できる限り「ここ」は「分けない場所」でありたいと願った。
障害で、点数で、不登校で、病気で、問題行動で、「分けられる」子どもに毎年毎年、出会ってきた。
だから、自分ではじめる所は「分けない場所」でありたいと願った。
誰もがごちゃごちゃと一緒にいて、問題だらけでも、どうしていいか分からない日々が続いたとしても、一緒に暮らしながら、そこから生まれるものを信じられる思いは確かにあった。
4歳児クラスの子どもたちから始まって、小学校でも高校でも、どこでも、子どもから教えられたことは同じだった。分けられたい子どもはいない。
だから「ふつう学級のホーム」をつくりたいとねがった。
「ノーマライゼーションのホーム」をつくりたいとねがった。
最新の画像もっと見る
最近の「ホームN通信」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- ようこそ就園・就学相談会へ(499)
- 就学相談・いろはカルタ(60)
- 手をかすように知恵をかすこと(29)
- 0点でも高校へ(393)
- 手をかりるように知恵をかりること(60)
- 8才の子ども(161)
- 普通学級の介助の専門性(54)
- 医療的ケアと普通学級(90)
- ホームN通信(103)
- 石川憲彦(36)
- 特別支援教育からの転校・転籍(48)
- 分けられること(67)
- ふつう学級の良さは学校を終えてからの方がよくわかる(14)
- 膨大な量の観察学習(32)
- ≪通級≫を考えるために(15)
- 誰かのまなざしを通して人をみること(134)
- この子がさびしくないように(86)
- こだわりの溶ける時間(58)
- 『みつこさんの右手』と三つの守り(21)
- やっちゃんがいく&Naoちゃん+なっち(50)
- 感情の流れをともに生きる(15)
- 自分を支える自分(15)
- こどものことば・こどものこえ・こどものうちゅう(19)
- 受けとめられ体験について(29)
- 関係の自立(28)
- 星になったhide(25)
- トム・キッドウッド(8)
- Halの冒険(56)
- 金曜日は「ものがたり」♪(15)
- 定員内入学拒否という差別(97)
- Niiといっしょ(23)
- フルインクル(45)
- 無条件の肯定的態度と相互性・応答性のある暮らし(26)
- ワニペディア(14)
- 新しい能力(28)
- みっけ(6)
- ワニなつ(351)
- 本のノート(59)
バックナンバー
人気記事