山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

乾徳山、ピストンダッシュ‼︎編 (前篇)

2016年06月19日 12時08分37秒 | 奥秩父
 え〜、トレランは しません。
( 正確には、出来ません ハハッ )

そもそも山道って、足元がゴロゴロしてたり、木の根っこもたくさん有ったりして、
おまけに激坂だったり、ぬかるんでたり…

そんなとこ、実際、この私が
重いザック背負って、走れる訳がございません。


だいたいにして、コースタイムも、
ほぼほぼ 標準ペースの、極一般的な、
山ラー でございます、はい。


ところで、友人 山登ラー化計画は、
その後 冬を挟んで 遅々として進んでおりませんが、
やっと 新緑の季節を迎え
いよいよ本番の季節 到来でございますです。


その第一弾、
『 新緑の眩しい季節、山と 温泉と 蛍の夕べ 』
イヒヒ、
企画したのでございます。


時間があれば、
こんなふうにパンフだって作ってしまおうかしらん




※注  イメージ画像


ところが 生憎とメンバー皆、都合がつかず …

自分で言うのもナンですが、
なかなかの好企画なんでございますよ、これが…

山を楽しんで、帰りに温泉も楽しんで、
温泉上がりにビールで喉を潤して、
夕涼みがてら 蛍狩りも楽しんじゃおう、と云う
盛りだくさん の チョット欲張り な企画。

いっその事、 “クラブツーリズム(通称 クラツリ)”
売込んじゃいましょうか?







まずは、「塩山駅」を 出発点に、9時5分発のバスに乗るわけでげすな。
朝一の便のバスが、それより30分ちょい前にあるんでげすが
残念ながら、我々の所からでは
それに間に合わせる事は出来ません。



満員御礼のバスの終点は 西沢渓谷、
満員の乗客の中から 10人程が、
乾徳山登山口で降りました。











長閑な「徳和地区」、
今回も住人らしき人には 人っ子一人 会いません。

子供の頃 夢中で見たアメリカのテレビドラマ、
確か「インベーダー (謎の侵略者)」だったっけ、
あれって こんな田舎の街 全部が
知らぬ間に 宇宙人に そっくり乗っ取られてしまうって話。

大丈夫だろうか、この里は…

…ってな妄想をしながら、
登山口へ 歩を進める訳でございます。











緑濃い、新緑の下を15分程歩いて、
やっとスタートでございます。




奥秩父の山系の この季節 特有な“春蝉の大合唱”の中を
標高を上げていきます。









同じバスで やって来た
我隊以外の2つのパーティー、
メンバーの構成年齢は どちらも
どう見ても 現在 二番手として進む 我々よりも下で、
歩き出してすぐに、後ろのパーティーにサクッと抜かされてしまいます。
その若さあふれる元気さを
正直 ちょっと うらやましく感じます。



でも、遅れちゃならないと 焦らなくても大丈夫。

最近、隊長の意識しているのは
ペース配分。
お米の竈炊きのリズムと一緒で、
“ 始めチョロチョロ 中 パッパ ”

最初は ゆっくり過ぎるくらいゆっくりと足を運びます。
歩幅を短く、
いかに段差の少ないところを選んで足を上げるかにのみ、
神経を集中。







すると自然に、
1時間も経つと、いいペースで足が進むようになります。

“ 中パッパ ”
ここで どんどこ ペースを上げます。



途中にある水場『錦晶水』。
登り出しから1時間半ほどの ここに着くまでで
前を進んでいた 二パーティーを追い越して 更にだいぶ先行し、
朝一便のバスで登りだした人たちの一群にも
追いつきました。
ヘヘッ






ん!? 山頂が見えました。








扇平という、開けた草っパラにでます。
乾徳山の山頂は、確か岩々で あまり広くなかった記憶があるので
時間的にもちょうどいいし、
先にここでお昼にしましょ!!

で、今回 ついにおサル君の女子力が爆発です!!
肝心の写真が うまく撮れていなかったのですが、
なんとザックから取り出した パックに詰められていたのは
『 そーめん 』!!

予め湯通しし、
すすりやすく 箸で採りやすく丸くまとめて詰められた そーめん。
それに軽くお水を振りかけ
そーめんつゆに おろし生姜で すする、
山の上での そーめん の なんと美味しかった事!!



たまたま やはり側でお弁当を広げていたパーティーが
いきなり ずずっ、ずるずるっ、と 
山ではあまり聞きなれない そーめんをすする音に
一体何を食べているのかと
目を丸くしていたのが可笑しかったっす!!

これからの暑い夏には、すごく良いっすよ、これっ!!
満点をあげたいところだけど、
薬味のネギを忘れたので、惜しいっ! 98点!!

保冷材が ちょっと重いし、
日帰りでないと用意ができない という難点はあるけど
皆様もお試しあれ~



「月見岩」が、立ち食い 即席そーめんスタンド となりました。





さぁ、ここから山頂まで、
いよいよ岩場が続きます。
がんばろ~っ!!


(後編に続きます。)


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『雪の大菩薩嶺で 雪山足慣らし 編』

2016年02月29日 03時30分04秒 | 奥秩父
 最近、週間天気を見るのが習慣になりつつあります。
何故って、週末の天気によって、山行の行き先も
そもそも山に行くかどうかも 決まるからね~

なんで
この週末は、あまりぱっとしない天気に諦めかけていたんです、ええ、
雪も少ないし、晴れなきゃつまらんし、ねっ!?


【金曜日】
あらっ、案外 崩れないんじゃない?!
行っちゃう?! 行っちゃえ~

でも、急過ぎて、泊まりは無理。
手っ取り早く、思い立ってから行ける場所で…

目つぶって、地図を指差しで決めたった!!
ワイルドだろぅ~?!  古っ!!



決定!! 大菩薩嶺!!
でも 冬場の、
電車で行く派のルートは 限られます。

夏場は「上日川峠」まで行けるから楽勝なんだけど、
この季節は、中央線「塩山」から路線バスで
裂石にある「大菩薩峠登山口」からのスタートとなります…



そのハンデの最たるものは
上日川峠まで、2時間、下から余計に歩かなくてはならない事。

我家からは、たとえ始発で向かったとしても、
塩山駅発の 朝一のバスには間に合わないので、
帰りのバスの時間を考えると行動時間が限られます。

マイカー派の 時間にとらわれない自由さが
こんな時は とてもうらやましく感じられちゃいます…




で、当日の塩山駅。
少しでも早く向かいたいのに、バスを無駄に30分近く待たなくてはなりません。

ん?!
若者3人組が、ロータリーを行ったり来たりしています。
待ち合わせの仲間が来ないのかな? と最初 思いましたが
その動きを見ていて  閃きました。

「君たち、今日は どこまで行くの? 大菩薩峠?」
「良かったら 僕らと一緒に 便乗してタクシーで行っちゃわない?」
「時間 もったいないよねぇ?」

その彼らが、この3人です、ええ。



タクシーの中で聞くと、
お金が勿体ないから東京から普通列車乗り継いで来たらしい…
今どきの学生さんには珍しい健気さに
割り勘タクシー代、
一人700円ちょっとの勘定を、ワンコイン(500円)におまけしたった!!
ワイルドだろぅ~?!  ( ←むしろ せこっ!! )
( いい大人が、だったら ここは奢ったれよ、まったく…)

あとで、素直に反省しました、ごめんね、学生君
「1up」し損ねました、トホホ





そこそこに 踏み締まった雪の上を
標高を稼いでいきます。
思えば 初めて大菩薩嶺を訪れた夏も、このルートを進んだんだっけ。





白く雪面が覗いているところが、恐らく大菩薩嶺。
まだまだ遠いっす。









何とか、上日川峠まで やって来ました。
予定した2時間を 20分ほど短縮できましたが…

頑張りすぎで、燃料切れです。
お昼、上で食べようと思っていたんですが、ここで食べちまうべ~
(おサル君の 訴えるような眼差しも気になるしね)





いつも、用意ありがとうございます です。
ビーフシチュー、美味しゅうございました です。



お腹さえ満たされちまえば
ここから、福ちゃん荘」へは、あっという間、余裕っす、イヒヒ





今日は必然的に、時間がないので、
唐松尾根を、雷岩へ向けて、直登コース!!



おサル君、ごめん ごめん、
ちょっと息を整えて、    あと もう少しだから、ね







ここまで来れば、もう着いたも同然!











クライマックス~
フォトブック(アルバム)向けの、撮影チャンス!!









溶けかかった、 「霧氷」が、枝先に残ってます





残念ながら、 ♪ ふ~じこ ちゃ~ん♪ は
お隠れ遊ばしております…



なんか調子が上がらないと思っていたら
おサル君、靴の紐の結びが甘くて、
踵が擦り剥けていたんだねぇ~
もう、登りは無いから、安心して





おっ!  かろうじて、富士子ちゃんの脚だけのぞいてます 


向こうには 甲府盆地がひろがってる









残念ながら、期待した程の眺望は得られなかったけど
まぁ、それはそれで…

時間がないから、介山荘のある大菩薩峠へは回らずに
再び 唐松尾根を下ります






鹿に ウサギに、あと何の足あとだろう…



上日川峠までは、あっという間の下りでした。
ん?! ってことは、夏にここまでバスで来れるってことは
すっごい楽しているって事なんだねぇ…








しばし 思案…
下りだから、来る時 1時間40分で来たルート、
もっと早く下りれそうだけど
バスには やっぱり微妙な時間だなぁ…

慌ててもロクな事はないから
途中から電話して
タクシーに登山口まで(ゲートまで)来てもらうことにすべぇ…




アイゼンをはずしている内に、
程無く タクシー到着です。

タクシーに乗った途端、
ん?! 何か臭くね?
ごめん ごめん、(オイラ)知らずに沢山 汗かいてたんだねぇ

登山口近くに 「大菩薩の湯」があるのは知っていますが
それでは面白くないなぁ…
で、おサル君が検索した 塩山の町中の温泉へ
直行してもらいます、タハッ


最近、 『銭湯女子』を目指している、おサル君。
探し出した ここ「宏池荘」も、
温泉旅館が 地元の人にも開放している温泉で
言わば 街中銭湯。

ここんところ、こういう温泉探して 帰りに入って行く、
っていうパターンが 定着しつつあります。

『山麓酒場』ならぬ、 『山麓銭湯』なんていう本でも
いずれ出版しましょうかねぇ、イヒヒ



さっぱりした~
塩山駅まで、涼みながら歩いて行くと
見事な色の夕焼け
山の上で見たら、さぞ綺麗だったろうねぇ~



駅前の店で(貸切でした!!)の、
もちろん 打ち上げは忘れません、イヒヒ


山梨だもん、生甲州ワイン、飲まなきゃね!!
イヒヒ



帰りの特急「甲斐路」
例によって 爆睡して 帰るのでした…




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大菩薩嶺、急がば回れ 編

2015年12月06日 01時44分24秒 | 奥秩父
「 甲斐大和」って駅名、
ちょっとかっこ良くない⁉ 


※この画像 借用しました

ここに降りるのは二回目。
名前の割には、ちょっとしょぼいかなぁ⁈ 
甲府行きの普通電車、だけど東京からの これが一番電車。
今日は、そう、人気の「大菩薩嶺」へ行くんです。


一車両には それ程の数の登山客がいた様には見えなかったのに
階段から改札に向けて 溢れるくらいの人、人、人…。

あらら、乗りきれるのかなぁ

そこは慣れた係員、臨時バスを待機させていて
案外 混乱なく 車中の人となりました。


塩山や 山梨市からも、
大菩薩嶺登山口への連絡バスは出ているんだけど
ここからのバスは、登山口よりさらに上の
上日川峠まで運んでくれます。
実際、1時間以上の アプローチ時間の短縮が可能なので
日の短い秋には 重宝なんです。


天気は上々、紅葉も 少しならまだ残っているんじゃないかなぁ…



賑わう上日川峠に 到着
続々と歩き出す人の切れるのを待って、じゃあ ボチボチ行こか?









枯葉を踏みしめる サクサクという音が、耳に心地いいね
歩き出しは 寒いくらいの気温でしたが
10分も歩くと 体の一番奥が 汗ばみだしているのがわかる…



福ちゃん荘までは あっという間。
汗をかきすぎない様に ザックを下ろし、薄着になります。



さて、ここからは 唐松尾根を進みます。



一般的には 介山荘経由で 大菩薩嶺へと回るのが
ポピュラーみたいだけど、
実はここに、 隊長なりのこだわりとプランがあるんです。

1 大菩薩嶺は 奥多摩山系の 南西の端に位置していて
安定した冬型の気候にまだなってないこの時期は
朝一 ピーカンでも、昼近くには雲が上がってきてしまって
曇ったり、富士が隠れてしまうことが多いんです。
つまり、時間をかけずに なるべく早い時間に上に登ってしまった方が
眺望が楽しめる確率が高いってこと





2 それと今日は、人の多い上日川峠には戻らず
奥多摩側の 小菅に下りようと思っているのです。
唐松尾根を登らなければ、介山荘から大菩薩嶺を 往復することになって
折角の時間がもったいないし、ね






最初に ここを登った時は、ヒーハー言いながら登ったものだけど
少しは登山体力がついたんだろうね、
意外とサクサクと登れます



高度を上げるごとに、真後ろに位置する富士山が
だんだんと その勇姿を裾野へと拡げていきます



唐松が、こんなに綺麗に黄葉するものだとは
山に登る様になるまで、知らなかったなぁ…
ここのはもう 終わりかけだけど…



昔は、江戸と甲斐の国とをつなぐ ルートの一つで
さぞ 沢山の人が ここを往来したんだろうね





















雷岩 とうちゃこ~
さっきの 福ちゃん荘が 見えてます








山頂は樹林の中で眺望がないので、
そちらへは行かずに 適当なところでお昼にしようぜ、おサル君!!



狙い通り、富士山が隠れる前に登ってこれました。
でも、そろそろ雲が…











今日は、寒いだろうと、あったまる『おでん』
なかなか美味しかった
でかした!! おサル君!!





お父さん(犬) も、気持ち良さげに歩いて おった





大菩薩峠に向けて、おだやかに下りが続きます





それにしても 子供からおじいちゃんまで
幅広い年齢層の人が登ってきています。
さすがに人気の山だね~



よっ!!
意味なく、ジャンプ!!



「介山荘」 見えてきたっ!!



八ヶ岳(左奥) の 手前 右端の、あのぽちっとしたの、
金峰山の五丈岩だね!!



中里介山に由来する「介山荘」。
彼が書いた明治期の大ベストセラーが「大菩薩峠」。
なんだか 連想ゲームだねぇ





お決まりの鉄板 記念写真、2連発



南アルプスの 山並みっす



そろそろ、今日の富士山も見納めっす。


さてさて、奥多摩の小菅村に ここから下りるには
2通りのルートがあるみたいで、
今日は 今まで歩いたことのない
「フルコンバ」 経由で下りてみようという計画。

地図を見ると 今まで歩いたことのある 石丸峠経由より
ルートが短くて済むみたいだし…

何しろ、前に、ここから小菅に下りた時の
下りの長さは 半端なかったからね
( この時は、それ以上の長さの下りになるとは、考えもしていませんでした…)

小菅に下りる理由の もう一つは、
『小菅の湯』

東京都の最奥部に位置する 『小菅の湯』は、
奥多摩地区特有の滑らかな温泉が特徴で
そりゃあ いいお湯なんだよね
楽しみ~




介山荘の前から折れて こっちのルートに来た途端
あれ程 人で賑わっていたのが 嘘みたいに
見事に 人に出会いません









さすがに心細くなって、熊鈴を下げて歩きます











最後の鮮やかさを見せる紅葉の木々
綺麗です
紅葉の美しさに 目がいくようになったのって
いったいいつぐらいからだろう⁈
若い頃は、全く興味、というか
目にさえ入ってこなかったよね…



結局、こっちの登山口に下りるまで、
すれ違ったのは一組だけでした…



ここからは、ひたすら林道歩き…
これが 長い…







山頭火の句が ふと、頭に浮かびます

「ほととぎす、明日はあの山 越えて行こう」
「まっすぐな道で さみしい」
「さて、どちらへ行かう 風が吹く」
「分け入っても 分け入っても青い山」…


山頭火って、いつもたった一人で、こうした山を歩いていたんだ…










小菅の集落に、やっと とうちゃこ~
これで、すぐ温泉と思った自分たちが甘かった

町内巡回バスが 発車を待っていたので
聞くと、
ここから バスで「小菅の湯」まで、バスで15分、
次の発車が あと30分後、
ここから歩いていくと 多分45分くらい…

♬ あなたな~ら、どうする~ ♪


歩きました…

死にました…




『 一杯やりたい、夕焼け空 』 山頭火




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武甲山、のち 銭湯 編

2015年11月20日 19時09分18秒 | 奥秩父
あっという間の紅葉シーズンでしたねぇ

休みのタイミングと、天気、それに何よりも紅葉具合の3点セット
これがうまく揃わない限り、
錦繍の海の中を歩くことは 叶わないのでありまして…

結果として、
仕事が ホント いい塩梅で邪魔してくれて
今シーズンの紅葉狩りは
残念ながら 不完全燃焼であります


今回のブログ、その後の紅葉山行を優先して投稿したので
今更ながらではありますが、
9月半ばの 秩父の武甲山山行記、
台風一家 もとい 台風一過の土曜日の記録であります



西武秩父線、横瀬駅に着いた時には 綺麗な青空が広がっていました



おサル君は 久しぶりのお山、
ニンマリです。



で、横瀬駅から武甲山へのコース、
事前のリサーチによると、
登山口までの 約1時間半のアプローチが、
いかにも無駄です。
ここはサクッタクシーで移動。
セメント採掘の 工場が続く殺風景な風景の先に
意外にも 緑濃い森が待っていました。






この鳥居をくぐって、いよいよスタート。
( 後で判明したところでは、実は この時に大事な掲示を見落としていたのでした…)


武甲山町一丁目?!
いえいえ、山頂まで、道標となる石柱。50数丁まで刻むらしい



鳥居の横に構える狛犬⁈
まるで「狼」みたいでやんす。
そういやぁ、ここ秩父地方では 古くから 「狼信仰」が盛んらしい…
秩父では、神の化身たる動物は 犬ではなくて オオカミさまなんだね。





しばらくは 清流に沿って進みます。
前日までの、台風の影響か、水量も多くて 心地よい道です。








不動滝です。
台風で、道が少し荒れたのでしょう、
おじさんが コツコツと 復旧作業をしていました。
ここの水を ペットボトルで上へ運び上げて、
貴重なトイレの水としているということで、
隊長も、3ℓほど、ザックに入れます( 重っ‼ )





あらっ?!
いつのまにか、もう二十丁


でかっ‼
この大杉の辺りまで来たところで、気付くと陽が陰っていました…




立派な 枝振りで ございます



ふと、横の足元を見ると…


このキノコ、食べられるものとはっきりと判れば
大物ゲット‼ と なるんだけど、ね…








あらら、ついにガスってきちゃいました
おかしいなぁ、天気予報も ヤマテンも 一日中晴れと太鼓判押してたのに…



でも、天然ミストって、お肌に良いのよ~
ほほほほほ



ほほ









山頂手前の御嶽神社とうちゃこ~



で、ここが 神社脇の水洗トイレの 水投入口‼
ドボドボ ドボドボッ




とりあえず、打ち鳴らすものを見つけると
叩かずにいられない性格なんです、私…


とりあえず、高いモノを見ると
登らずにいられない性格なんです、私… え⁈
ウキッ



頂上、とうちゃこ~




で、恐れていた通り、の、素晴らしい眺め‼


ホントだったら、
こんな風に 秩父の街が眼下に広がるはずだったんだけどねぇ~




でも、これはこれで 幻想的な光景でやんすね!!







ねばっても、しばらくはガス、晴れそうにないし、
とっとと下りて温泉でも行くべぇ


浦山口方面へ下り始めてすぐ、
すれ違いに登って来たおじさんと鉢合わせ…
「ここ下るの? 登山口すぐのところの橋が流されてて、気を付けないと危ないよ~」と…

へ?!
そうなの?!

ほんとかな~、オーバーなんじゃないの?!


山の裏側方面は、ちょっとだけ眺望が…


気のせいか、薄日もさしてきたような…



ウキッ?! こっそりオナラしたのばれた?!

おサル、毛づくろいのポーズ

ププっ

おサル、出没注意!!



で、問題の場所。


既に渡り終えた後の写真なので 大した風に見えませんが
一瞬、水に浸かるのを覚悟しました。
奥の木橋が流されていて、飛び移るのは無理な幅だし
水量も 馬鹿にしていたけど 近づいてみると案外多くて
しばし 思案橋



結局、急斜面を転げ落ちそうになりながら大きく迂回、
浅瀬を何とか探して 渡渉に成功
おじさん、真面目に聞く耳もたないで失礼いたしました

( 帰宅後、同じ日に武甲山へ行っていた人の投稿で、
登山口の一の鳥居の所に、浦山口(橋立川)方面への下山は
橋崩壊につき 当面禁止との貼り紙があった事実を知りました…)

知らないという事は恐ろしい…
何事もなかったから良いけれど、反省、反省
道理で 下り、ほとんど人とすれ違わなかったわけだ…





まだ、五郎丸ポーズが 知られる前でしたが…








<狸公> いやぁ~、似てるって言われてもねぇ~
えっへっへっ


秩父札所26番「橋立堂」と、橋立鍾乳洞




彼岸花が きれいでした…


この鄙びた感が『鉄』にはたまらない、秩父鉄道


なんとも まったりとした時間が流れていました…


あらーっ!! 山頂のガス、取れてるじゃん!!



さて、温泉でげす。


実は 最近、おサル君が『銭湯』にはまっていまして
適当な温泉が見つからなければ、『銭湯』もいいじゃん、ということで、
とりあえず 秩父市内へ向かいます










レトロな建物が そこかしこに点在する秩父の街
石灰岩採掘で栄えた往時が偲ばれます。
こういう街には、必ずやあるはずと、街を彷徨う事しばし…



あった!! あの煙突!! 間違いないっ!!


『多可ら湯(宝湯)』発見!!


このレトロ感が、たまらないっす!!


地元のおじいちゃんが入っていたので
残念ながら中の画像はネットからお借りしました



湯上りに、気持ちよいそぞろ歩きで駅まで戻ります
折しも駅前では、日帰り温泉施設を建設中でした。


冷えたビールで乾杯して帰ったのは言うまでもありません、へへっ





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笠取山登山 始末記

2015年07月05日 17時29分19秒 | 奥秩父
このところ、秩父方面連ちゃんです。
今月は休みの都合から、
日帰りがせいぜい…

ならば、日帰りでも程よい距離、程よい高さの
個性的な山を、と探した結果…


どうせ日帰りならば、
久しぶりの “友人巻き込み登山”で楽しんじまおう…


電車&バスでのアプローチがメインの我隊
そのアクセス手段からは外れていたため
まだ手つかずの手頃な山が、実はありました。
やはり奥秩父のラインナップから
多摩川源流の山、 『 笠取山』
我々の住む、首都圏の大切な水源の山です。



入梅間もない とある土曜日、
我々は新宿駅ホームに立っていました。
で、「あずさ」3号、入線です。



山梨市駅から予約しておいたレンタカーで
青梅街道を 東京方面へ…
そう、二人では割高でも、3人、4人なら
確実にコスパな「足」です。


途中から 道は林道に入り、右に左にと細い峠を越えていきます。

たどり着いたのが、 「作場平」。
ここから いよいよ山に分け入ります。





「巻き込み 事故 登山」被害者の、友人W。
山に行く回数が増え、
だんだん、様になってきているのがおかしいです。




首都圏の水源地だけあって、きれいに道も整備されています。



小さな沢に沿って、ゆるやかに登っていきます。







日差しが無く、梅雨特有の蒸し暑さも比較的楽な日で
おサル隊員も、W も、快調なペースで
二時間もかからないうちに、
「笠取小屋」まで 来てしまいました。



先程から しきりにお昼ご飯をどうするの? だとか
いつ食べるの? だとかと、
お腹が減ったことをアピールしていた おサル隊員、

ごめんね、お待たせいたしました、
じゃあ、お弁当ターイム!!






具だくさんの、ラーメン、でございますっ!!
山で食べると美味しさも200%UPで ございます。





笠取小屋のあたりは、広く開けていて、テント幕営もオッケー!!
気持ちの良い空間が広がっています。
ん!?
あれは、隣の乾徳山かなっ?


さて、お腹も満ちたことだし、じゃあ、山頂へ
小屋の後ろの樹林を抜けて進みます…

そして、進行方向にはついに、
笠取山の山頂が見えてきました。
ここから、そのピークまでの道のりが
笠取山登山のハイライト!!
走り出したい気持ちを抑えて
その姿を眺めながら
ゆっくりと 近づいていきます。









申し訳程度に、青空も一瞬 顔を出してくれました。



小高い丘のような一山を登ると、
現れたのが『小さな分水嶺』
ここを境に、
多摩川」と「荒川」、そして「富士川」と
3つの川の分水嶺になっているポイントです。



そう考えたら、実に不思議なポイントだねぇ…







さてさて、ついに、その「壁」のような
山頂直下の急登の一望できる場所までやって来ました…



「笠取山」というと必ず、ここからの、
この眺望がでてくるくらい 特徴的な眺めです。
一直線に、山肌に刻まれた登山道、
近づけば近づくほど、
壁のように視界の前に立ちふさがってきます





その攻略法を相談する、二人。
でも、考えてもしゃーない、
前進あるのみ、でがす。



デデーン!!

突撃ーっ!!






ちょっと 休憩、振り返ると…
ヒェーッ!! 


何しろ、この急角度でやんすから…


あと 一息っ!!


我、登頂成功す!!


ヒャーッ!!


へへっ、  
おサルも W も、大満足っす!!


何とか、雨も降らず、眺望もギリギリ…




ちょっと 余裕もでてきたっす



余裕ついでに、埼玉側のピークまで…
こっちは、あまり眺望がないね、残念


ウキキッ


ここで、折り返して帰りかけた時、
登ってきたおじさんに、
「水干」周りで戻ったほうが楽だよ、と教えてもらいました…
まったく、地図をよく見ているようで 見ていない隊長でした…(反省)


で、いきなりの急下降…





ここが、その「水干」
多摩川源流の、最初の一滴が、その岩場の奥で
滴っているのでした…


ここ見逃したら、ちょっと片手落ちになるとこでした、
危ない、危ない…



笠取小屋まで戻ってくると、何やら皆、気配をうかがっています…
ん!?
キツネです!!


笠取小屋のおじさん達が話す処によると、
名前は『ルナール』
いつからか、小屋のそばの森に巣をつくって
住んでいるのだとか…
化かされないように、
気を付けてくださいね



下山途中には、鹿にも遭遇。
そう言えば午前中、「おごじょ」みたいな、
小っちゃいのも見たなぁ











無事、下山です。


で、温泉入って、さっぱりして、
車を返して、酒盛りして…


去年、ここで飲んだ「番(つがい)」という、
地元の白ワインを飲みたかったんだけど、生憎品切れで、
同じ醸造所の白
これも 美味しかった


最後に、実はもう一つ お楽しみが…
山梨市駅に近い、万力公園でこの時期開かれる「蛍鑑賞会」




たまたま去年、生まれて初めて、
蛍が闇の中を飛ぶ 幻想的な姿を見て感動し
実は今年も、この時期を狙っていたんです




「あずさ」最終まで、
一日フルに 遊び尽して帰路についたのでした…


  
  
  



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甲武信ヶ岳、 畳半畳で涙 編(後編)

2015年06月26日 06時21分34秒 | 奥秩父
朝、四時前、
なんとなく外が明るくなっていく気配で、朝を迎えた隊長。
 
ええ、右向きのままの姿勢で。

枕を二つ重ねてはいたものの、
心持ち⁈ いやいや、首がガチガチにこってて痛い、
右耳だけ、ずっと潰れていたので、右耳も痛いし…

周りの人を起こさぬようにと そっと布団を抜け出そうとするものの、
動かそうとする体の部分の ことごとくが硬直してしまっていて
出来の悪いロボットみたいな動き…



階下へ降りるまで、
思いっきり 2、3人の足を踏んづけましたが、
頭でなかったことに感謝してもらいたいくらいでげす(毒)

あ、いえ、
悪態ついてますが、別に、悪気は無いので
勘弁を…



夜の間にすっかり雲も取れ、ご来光も期待できそう





こうして見ると、山小屋の灯りって、
あったかくて、心強い、有難いもんだねぇ…
ナンマイダブ ナンマイダブ





綺麗な 🌅 ご来光でげした
ラッスンゴレライ



しっかし、気持ちの良い、朝でげすな~

昨日、僕らをサクッと追い越して行った
シングル女子は、テン泊していたみたいです。

お、そろそろ朝ごはんかな?!




メニュー的には ちょっと残念な朝ごはんでしたが、
まぁ あったかいご飯にお味噌汁にありつけるだけでも 感謝、感謝でげす。

さぁ、じゃあ荷物をデポして、ちょっくら山頂まで…



15分程の、の、登りなんて、ちょ、ちょろい、もん、です、がな、はぁはぁ…



山頂の、開けた場所に出ると、東側には 雲海が広がっています。
なんとかと なんとか は 高いところに立ちたがる!?



そして、
まだ雲が邪魔しない、360度の眺望が、
気持ちよく広がっていました、ムフフ。







ん!? 南アルプスでげす。









先程から見えている富士山も
もう すっかり夏富士でげすな~



夏山で、朝早くの出立が薦められるのは
午後になると積乱雲が拡がって、
夕立や雷が発生しやすくなるからなんだけど、
朝一なら こうして まだ雲がかかる前の眺望が望める、
ってのも大きいでげすなぁ…

昨晩、小屋を賑わした ツアー御一行様
山頂を越して、十文字峠毛木平へ向かうようでげす。






千曲川源流の水源は、確か、そっちだったかねぇ
僕らは 次回のお楽しみにしよっと

じゃあ、ぼちぼち、下るべか…
ウキキッ


キッキッ


キーッ!!





基本、若干の登り返しはあるものの、
下りが今日はほとんど。
気分的に、余裕っす。

ザックをピックアップしていると、徳ちゃん」が小屋から出てきました。
今日は下へ(街へ)下りるそうでげす。
徳ちゃん、中高年に大人気
ひとしきり みんなと 握手して、毛木平の方へ去っていきました。
お気をつけて~

ここで もう一人、
昨晩の食事と その後のプチ宴会で親しくなった
ザビエル君 も登場。
※注 なぜか前髪をきれいに額の上でまっつぐにパッツン。
 まるで伴天連の宣教師風の髪型に敬意を表して、隊長が命名…

ザビエル君?! ププッ  ナ~イス!!

我隊と同じく、西沢渓谷へ下りるそうでげす。
まぁ、お互いに気をつけていきまひょ~






木賊山への登り返しで 振り返ると、
昨日はガスで見えなかった 
ちょこんと とんがった甲武信ヶ岳!!



富士山も、今日は、もう見納めでげすか?






樹林帯の道が、キラキラと、朝露と朝陽に映えて 綺麗でげす…











ゲゲッ!! 鹿の骨?!
その白さが、妙に生々しいでげす





サクサクと、下りは順調です。
分岐で、昨日通らなかった「近丸新道」方面へ…

※内緒でげすが、隊長、この道の途中で
 人生初の『キジ撃ち』を体験!!
え?! キジ撃ちって 何って?!
、か、ら、内緒でげす…



急な下りが続き、あっという間に沢に到達。
こりゃあ、登りでこっち使わなくって正解でげす。

下まで下りきると、途中から先行していた ザビエル君と再会。
沢を渡渉しなくちゃならないんだけど、
今一つ ルートに確信が持てないザビエル君、
誰かが通りかかるのを 待っていたみたいでげす。





渡された橋が 流されちゃってます。
ちょうどその先に 赤リボンが 一つ、見えるのだけど…



地図を見ると 明らかに道は高巻きして 沢を離れていきます。
なのに なのに、それなのに…
この時なぜか 
このまま沢沿いを行っちゃってもいいんじゃね、と
安易に先へ進んでしまいました…  

道迷いって、
こんな風に意識しないで始まってしまうのかも…

本当ならまだ初心者の ザビエル君を
僕らが正しいルートに導かないといけないのにね、
反省‼︎







赤リボンの所まで戻って
注意深く探した正しいルートを行くと…

あった あった。
対岸を高巻きしていく 本来のルート。

進んでいくと、かつて資材運搬に使われていた
トロッコの軌道が 現れます。



「スタンドバイミー」の曲の イントロ
どこからか、聞こえませんか?





ふと気づくと、昨日の登りだしで
うるさいくらいに泣き競っていた 春蝉
いつの間にか また 復活しています。

春蝉って、奥多摩や丹沢では あまり聞かないけど
八ヶ岳や ここ奥秩父の山ではよく聴くなぁ~
植生や、標高の問題?




近丸新道の 登り口まで 下りてきました。
まだお昼前、時間が有るにはあるので、
このまま西沢渓谷を 廻って来てもいいべかなーと 思ったんでげすが、
実は 西沢渓谷って、周回の、 しかも ワンウエイ。
途中で切り上げるって事の出来ない、その上 一周 四時間、って、
ここまで下りて来てから 再びって思うと 正直 辛いなぁ~

残念でげすが
今日は我慢して、
早目の ご飯、そして温泉、そして
ビール‼️

遅れて下りてきたザビエル君とは
ここでバイバイ。
宣教に熱心な彼は
渓谷周回に向かうようです。

ウキッ、ガッチリ!!



ん?!
目の前に 何かが落ちてきました。
拾ってみると 賑やかな春蝉の、
これが正体‼️

声はさんざん聞いてきましたが
改めて見ると
こんなにちっこいのに、あの音量‼️  
おまえ、すごいでげすなっ!!




渓谷入口の東屋まで戻ると、そこで休む、女史二人組。
やっぱり甲武信ヶ岳から下りてきた人かしらん?!
ん?!
よく見ると、昨日朝のバスから一緒だったお二人じゃないですか、
「お疲れ様でした~」
やはり 西沢渓谷はパスしたみたい。
呉越同舟でげすな。

バス停の前のガラ~ンとした茶店で、天然のよもぎ餅を土産にゲット。
同じようにゲットする女史二人、
自然と 話題はこの後の温泉に…

ほったらかし温泉、よかったら一緒に行きませんか?」って
よし来たっ!!
ラッキー

もともと おサル隊員と、そこへ行くはずだった我隊、
駅からのタクシー代が割り勘で浮くし、助かります、へへへ

「袖振り合うも 多少の縁」てな 塩梅でげすな…






最後には、山梨市駅前で、ほうとう と 馬刺し に舌鼓
あ、もちろんビールも しっかり飲んで
いい心持ちで 東京へ帰る二人でありました…
 





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甲武信ヶ岳、 畳半畳で涙 編(前編)

2015年06月21日 14時05分16秒 | 奥秩父
山ブログ、おひさしぶりでやんすね~
てへっ、

で、甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)
行ってきたでやんすよ、
ルートには、石楠花のトンネルが あるっていうし、
まぁ、終末 もとい、週末を外せば、大丈夫でしょ、
てな ノリで、…


梅雨には入ったものの、
なんか天気、良さげだし、
今までチャンスがなくて 登り損ねていた
奥秩父の名峰、甲武信ヶ岳

行くなら 今っきゃないっしょ!!





甲州(山梨県) 武州(埼玉県) 信州(長野県) 
三県の県境にまたがる山、
なので、
甲武信ヶ岳

なるほど…


一般ハイカーにも大人気の
西沢渓谷行きのバスで終点まで行き、
渓谷の入り口を右に折れ、
「徳ちゃん新道」で 進みます。







ん!? 「徳ちゃん⁈」

そう、甲武信小屋の主人、通称 徳ちゃんが切り拓き
整備したルートです。

一口で「切り拓く」、ったって、並大抵の労力じゃあないよねぇ…
すごい‼︎
その噂の徳ちゃんに、会えるかな?








いやぁ、新緑のきれいな事…






実は我隊、一月半以上ものブランクがあったので
まぁ~、きついきつい…

序盤で 同年輩の女子(女史⁈)ペアやら シングル女子にも
あっさり抜き去られ、あらぁ~ って感じ…
まぁ、マイペースで行きまっしょい




夏場、どうしても脱水症状気味になってしまう隊長、
今日は満を持して ハイドレーションシステム搭載で臨みました。

その効果か、実に快調、快調、ムハハ

ほぼ予定通りのCT( コースタイム )で 近丸新道との合流点に。
このまま行っても良かったけど
おサル君が、お腹減った~ と うるさいので
ここで オニギリを食べます。

先行していた おばちゃまチームもいて、
いや 賑やかなこと賑やかな事








薄曇りだった空は、
まぁ この分なら何とか小屋まではもつでしょう…
山頂は、眺望がなければ 明日にまわしたっていいんだし、
と、サクッと リスタートです。







期待した石楠花は、どうも もう 盛りは過ぎてしまったみたい
たま~に 咲き残っている美しい花弁を見るにつけ
満開の時は さぞ綺麗だったんでしょうね
残念



今や かなり雲も低く立ち込め
いつ雨が降り出してもおかしくない感じ

少しガスもでてきて
山頂からの眺望は もう完全に無理だねぇ…









つい最近まで 残雪が残っていた気配






なんとか小屋に着くまで
もってほしいところ
さあ、手前の 木賊山 (とくさやま) のピークを越えてしまえば
もう後わずか















着きました、着きました、
甲武信小屋です!!

山の稜線をちょっと外した山陰に
こじんまりと 落ち着いた感じであります。

あれぇ、案外、にぎわっています…






実に山小屋らしい山小屋だねぇ…
掘っ建てに近い 簡素な小屋から、大きくなっていった感じが
リアルにわかるよ





さて、受付を済ませ、寝床に荷物を置きに行こうっと…

げげっ!!

あれは、
思い起こしたくもない 富士山登山の夜、
八合目の山小屋に 詰め込み 詰め込まれ、
三段床の一番下段奥、そこに 二人で布団一つ、
畳半畳に 横向いたまま、
寝返りも出来ず、
イビキの嵐にも耐え、
まんじりともせず朝を迎えた一コマ…



それ以来、極力 山ではそんな混雑を避けられるように
計画をしてきましたが…

今回も、混むであろう土曜を避けたのです、
だから、まさか、そんな…










この日、個人中心の僕ら一般の登山客以外に、
ツアー登山客御一行様、なんと26名!!
それが、畳半畳に 二人で布団一つ、の原因でした…

う~ん、しょうがない、
山は みんなに平等だし、結局みんな 運命共同体みたいなもんだもんねぇ…


こんな日は、テント泊の人が、
ほんと うらやましく感じられます…


それでも 雨露を避けられる あったかい屋根の下だし
ビールと、背負っていったワインで
心持ちも良くなって
横になれば、
いつの間にか寝てしまえる自分なのでした…



明日は、晴れますよ~に!!



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まったり 金峰山小屋 編 その3

2015年05月16日 19時05分18秒 | 奥秩父
そんなこんなで 小屋番さんと楽しいお酒を飲んだ翌朝、
山では珍しく、寝過ごしてしまいました

いつもなら、
夜空の端が うっすらと明るくなりだす前に 眼が覚めるのに
朝陽こそ まだ出ていませんが
辺りはすっかり薄明の中…



奴が、武⁈        八ヶ岳の稜線が一望です


小屋は 山頂の西側に位置しているので
直接 ご来光が見える場所ではありません…

んと… 階下の気配に耳を傾けてみます…
… … … … …   
まだ 小屋番さんも 起き出していないようです…
昨晩、今回は貸切だったので、朝食、何時でもいいよと言って頂き
では、と甘えて 6時半にしていただいたんです…

いつもよりは 少し、小屋番さんも朝寝坊が出来たでしょうか?



おサル君を 起こさぬように
そっと布団を抜け出し
軋む階段を なるべく音をたてぬよう下りて
外へ出ます…


凛とした朝の空気が、気持ち良いねぇ

深呼吸しながら小屋周りを歩いてみます




お、五丈岩に朝陽が当たりだした


南アルプスの山並みも見えます。
甲斐駒ヶ岳 と 仙丈ケ岳かな ?


大日岩あたりにも朝陽が届いたようです




もう、間も無く 朝日が顔をだします







Wa~o ‼︎





日の出🌅ショーを ゆっくり堪能していたら お腹が グ、グゥ…

気づけば、小屋番さんも 先ほど起き出したみたいで
薪ストーブにくべられた焚き木の かぐわしい匂いが
小屋の周り、朝の空気の中に 拡がっています

「おはようございまーす、昨日はご馳走様でした~」





山小屋の二階にも、朝の陽射しが 差し込み始めて…


お~い、おサル君、そろそろ起きてはいかが?

珍しく、寝相悪くなかったんじゃない⁈


見れば、窓からも、快晴の天気が うかがえます。




下に降り、朝食を待つ間、ゆったりと リラックス




小屋番さん、手際良く、朝食の用意をしてくれています。
朝は、いったい何を出してもらえるのかなぁ~



おおーっ‼︎ お粥ではないかい‼︎

う、美味いっ‼︎

2人分にしては多すぎる程の量でしたが
美味しい具を いろいろ試しながら 食べていたら
完食でやんす、ヘヘッ


お世話になりました、また必ず来ますねっ‼︎

( おサル君 )一宿一飯の恩義、忘れないっす!!
( 隊 長 ) 話していただいた 色々なエピソードも 忘れないっす!!

お元気でーっ‼︎




ピーカンの空から射し込む陽射し、
キラキラと、眩しい


小屋から下は まだ残雪があって、
朝の内は まだ固く締まっているので、
ガリガリッと、アイゼンが噛む音で賑やか


ガリガリッと、ザクザクッと、快調に下ります


油断すると、膝までの踏み抜きに足を取られます


ヒャーッ‼︎







石楠花の枝越しに、瑞牆山と八ヶ岳が…


廻り目平側から登って来ると 最終の水場となる この辺りで
残雪とも いよいよ さよならです。








この丸太橋を渡ると、登山道も終って、
廻り目平キャンプ場に続く林道に…


で、ここに例の ランドマーク、
朽ち果てたトヨタ カローラが…


昨晩 小屋番さんに伺った “ 秘密 ” を、早速チェック‼︎
あった‼︎
なんだか 小屋番さんと秘密を分かち合ったみたいで
嬉しいっす‼️

昔は、ここの開けたところから
金峰山小屋がちょうど見えて、
歩荷(ぼっか)する仲間と手を振りあったのだと話していたけど…?

ああっ、ほんとだ、
今は木が伸びてしまって
その影に隠れるようになってしまっているけど
まだ 木が低い頃は 見上げる先に
ちょうど 山頂の頂と、その手前の小屋辺りが
見えたはず








いつ来ても、気持ちの良い、川沿いの林道です


でも大雨の後は、けっこう暴れるんだろうね、この感じじゃあ…





あった!! これが小屋番さんが話していた、
最近転がり落ちたばかりの大岩だねっ!!








もう、お馴染みの廻り目平キャンプ場到着です。
「金峰山荘」のお風呂は12時から、
それまで まだ1時間ほどあるので、日なたで昼寝でもして待ちましょう…


で、一番風呂っす!!



さっぱりした後は、テラスで生ビール、
そしてお昼ご飯の予定だったんだけど、
な、なんと!!
土日しか、ランチの提供は無いっ!?
ガ~ン


しょうがない、
おつまみ食材で、とりあえず小腹を満たしとこうか…







「川端下」まで、では ぼちぼち向かいますか…






ここ川上村の特産が、高原キャベツ
何かのテレビで 以前見たんだけど
会社方式で栽培し販売するというビジネスモデルで、
働いている若い人たちにも 年収1,000万がざらなんだとか…
すごいねっ!!












散りかかった桜の花が まだ きれいな 長閑な里です





青い空をバックに のどかに泳ぐ鯉のぼりも
心安らぐ、春の山行でした…





信濃川上駅も、もうすっかりお馴染みの駅です。
また、来るねっ!!
金次郎さん!!








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まったり 金峰山小屋 編 その2

2015年05月12日 03時50分59秒 | 奥秩父
金峰山目指して、瑞牆山荘から登ってきた我隊、
いよいよ 稜線到着 でげす。

聞いていた通り、稜線に ほとんど雪は無さそう…
細い岩場の続く尾根をたどる稜線なんで、
躊躇なくアイゼンを外します。



 さっきまでの樹林の中の道と全然違うねっ!!
越えてきた来た樹林の姿も
これから越えていく いくつかの頂も 丸見えっ!! 










実は warazaemon隊長、高所恐怖症に加え、( ⇦ 今さらかいっ! )
最近 発覚した病気 ( 聴神経腫瘍 ) の影響で、
たまに歩いていてフラつくことが…

ゴツゴツとした岩稜帯の尾根を歩くコツは、テンポよく、バランス良く、なんだけど
そんな事もあって慎重に進む分、
どうも スピードが上がってきません…

まぁ、これも考えようだね
慎重に進む今のペースを、 自分のペースと考え直せばいいじゃん
ね⁉︎



八ヶ岳っす!!



カエルみたいな岩だねっ!!







『千代の吹上』です。
確かに南東側の谷から 風が吹きあがってくるね…

もしここに、フレアースカートの女性でも立っていてくれたら
そりゃあいい 目の保養になること請け合いっ!!
Wa~o!!



ププッ
さすがのおサル君も、腰が引けてるよっ!!







山頂直下の『五丈岩』が 近づいてきたネッ!!







ありゃま、いつの間に 瑞牆山が あんなに下に…



ここからだと、
「巨大招き猫」にしか見えないね



この大岩の脇を大きく回り込めば…





はいっ、『五丈岩』到着!!



エッヘン



オッホン



で、山頂は すぐそこっ!!



ドヤ顔で、着いたど~



も一度、エッヘン、( 実はヘロヘロなんやけどっ )






しかし 超気持ちいいっすねぇ~
苦労して登ってきた森や稜線、瑞牆山が一望です。


さっ、お腹減ったし~  山小屋行こっ!!



山小屋 ?!
すぐそこやし~  そこ そこっ!!
屋根見えてるやん 



明日は そっちへ下るけんね~ ( 廻目平方面 )



忘れてたっ!! 小屋周りの残雪50センチって、これっ!?





ウヒョヒョヒョヒョ~ッ!!  ごはん、ごはん、ごはん、ごはん…
( この時点でのおサル君の脳内地図、手に取るように想像できまっせ )





到着~っ!!




ムフフッ

本日のディナー ワンプレートで
キチンソテー 金峰山小屋風、ライスにポテトサラダ添え
ショートパスタ入りのベジタブルスープ
地元産のマスクメロン
それにサービスで、地元甲州のロゼワインをグラスで…



これが、半端なく美味しいのさっ!!
山小屋ででてくる味じゃないねっ!!

え?
こんなんで、足りるのかって?
心配ご無用。
お代わり自由の、金峰山小屋風 特製キーマカレー っ!!
ムフフッ




満足、満足!!
お腹も満ちたし、すぐにでも寝れちゃいそうだけど
日没が、まだ。
小屋の前のベンチで、しばし アイドルタイム
自然の演出する「日没ショー」を 楽しみましょう。









八ヶ岳の山陰に落ちていく夕日を ただ飽きずに見ていました
誰にも、 何にも、邪魔されず…

この時間は
気の遠くなるほどの昔から繰り返され、
そしてこれからもほぼ永遠に続いていく自然の営みの
ほんの一瞬を切り取ったかにすぎないのだけど
自分の記憶に残っていく
そんな一瞬でした


( キャーッ!! またまた おセンチ入っちゃって!! )



結局この日は 我隊2名のみ宿泊の貸切状態。
ご主人と名物犬「ゆず彦」君は 下山してしまっていたので
小屋番さんと3人、
地元の銘酒「千曲錦」を酌み交わし ( 内緒ですが ご馳走してもらっちゃいました )
山話で盛り上がりつつ、更けていきました。
ごちそうさまでした。お世辞抜きに すっごく美味しいお酒でした。
山話も とても楽しかったです。



寝る前に、酔い覚ましに出た 小屋前のベンチから
満天の星と、大きな流れ星を一つ、おまけで見ることができました。
僕の記憶に残る、素敵な夜でした…


( イメージ )


もう一回 続きます、すんまへん…


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まったり 金峰山小屋 編

2015年05月10日 05時56分46秒 | 奥秩父
このブログのアップされる頃には、
世の中 GWも終わり、平常な時間の流れに戻っていることでしょう。

珍しいくらいの 好天 が、今年のGWは続いたので
あちこちの山も、さぞ賑わった事だろうね~

昨年の、
燕山荘オープンに合わせた燕岳ピストンみたいに
我が隊も、GW入り直前の間隙を狙って
北アルプスを中心に計画を練ったんだけど、
2日の休みで行けるところが限られるのと、
狙ったところの小屋明けが 、
何故か皆、月曜日からなんだよね~


1日2日 前倒しして、土曜日からでも始めてくれれば、
問題なく 行ける範囲も広がったんだけどねぇ…


ま、今年は 北アルプスは諦めるか、
じゃあ 何処へ?

残雪期 真っ只中の山もあれば、
かなり融雪の進んでいる山もあるし、
ん~、
しょうがない、
ここはダーツの旅じゃあないけど、
目をつぶって指差し で選んじまおう‼︎


で、金峰山。
あらま、ホント⁈
いいじゃない⁉︎
いい山だよねぇ、あそこ‼︎

調べると、ちょうど前日の土曜日から 小屋明けしてるって

さっそく予約しました、はいっ
おサル君も 即座にオッケー
( なんでも 山小屋ご飯が 前回 とても美味しかった記憶があるんだとか…)
ぷぷっ、なんだい、食べ物かい





バス便の足のいい 「瑞牆山荘」からスタートして
瑞牆山との分岐の富士見平を経由し
金峰山を目指します

韮崎からのバスは、程よい人数
でも 日曜日だから、恐らく瑞牆山ピストン の日帰り組が
ほとんどなんだろうね






準備を済ませ、バスで着いた人達の
一番最後で瑞牆山山荘を出発。
おサル君の、早くしなさい的な 視線を感じつつ準備…

君にはわからないかもしれないけど、
ヘヘン
リーダーは 色々と安全登山のためにしなくちゃいけない事があるのさ


天気は 暑くもなく寒くもなく、いい感じ

まだーっ? って、はいはい、行きます 行きますって


ほい ほいっ



ほらさっ と



出たーっ!!
瑞牆山は いつ見ても、テンション上がるネッ!!





たいていの人は、みんなここで
ホゲーッって、口おっびろげて見上げるんだよねっ、って
言ってるそばから おサル君、口、口!!




ほどなく、富士見山荘に到着



来る度に、目に見えて雰囲気がとても良くなって
それって恐らくご主人や、スタッフの方の人柄なんだろうねぇ





看板見たら いきなり
小腹減った~ って…
まっ、いいか


しかし、でかい口だなーっ




おきまりの スポットだけど、
見えるかな~っ?



お風呂屋さんの富士山みたいに、
まったくリアリティーが感じられないけど
確かに富士山だねぇ





さあ、これから本格的な登りが始まります









ひんやりとした樹林帯の道を 
穏やかな勾配でトラバースして行きます
苔が きれいだねぇ…



シャクナゲが、ここら辺の山は多くて
5月末から6月にかけては、可憐な花が咲くんだよねぇ




「大日岩」見えてきたよ
ねっ、おにぎり もう一個 食べていい ?







山小屋に電話した時には
稜線に出れば もう雪はないけど、
大日岩の辺りから 雪が出てきて、
途中 しっかりと残雪があるとのこと、
しかも小屋周りには まだ 5~60センチあるとの話だったけど
はて? ホンマかいな?



後ろに、八ヶ岳が見えてきた!!










小屋の分岐以来、めっきり人が減ったなぁ。
やっぱり皆、瑞牆山方面へ…

へっ、瑞牆山がなんぼのもんじゃい!!
って、何をムキになっとるん!?

代わりに、昨日、金峰山小屋に泊まったらしき人達と
この辺りから すれ違います



不細工なおっさんと 思われんように
若いお姉ちゃんとすれ違う時は、
意識してお腹ひっこめんとあかんなって…

ハハ~ン、ムキになってるのは、
そういう訳やね、まったくしょーもなっ 


って、雪だ!!
最初、登山ルートに沿ってだけ、雪が現れました。
踏み固められて、圧雪されて、それで融け残っているんだね



残雪が切れ目なく続きだしたところで
アイゼンを装着。
それでも、想像していた残雪状況とは
かなり違うねぇ

「砂払いの頭」と呼ばれる場所で、確か稜線に出るんだったよねぇ…
だとすると、もう、あと僅か、
確か その直下の勾配のきつい所だけが、以前このルートをたどった時
カチカチに凍りついていたっけ…


次に 続きます、すんまへん…


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