山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

ただ北岳‥ ⁈ な訳じゃ、ないっしょ⁉︎ (前編)

2017年09月02日 14時56分04秒 | 南アルプス
そりゃ そうです、ただ来ただけ じゃあ ありません。
今回は、目的のお山があるんでゲス。

『 間ノ岳 』(あいのだけ)‼️


※晴れたら こんな素晴らしい眺めが見れるはずなんです!!
真ん中の一番高い山が、間ノ岳、手前の山小屋が北岳山荘


愛の水中花」でもなければ「愛のメモリー」でもないっす‼︎ (古っ!)




ダレノガレ でもないっ!
( わかったっ、て。 いつまでやってんの‥ しかも、「の」 しか 合ってないし‥)


日本第3位に肉薄し、ついに並んだ、成長株です。
何が、って 標高でゲス、標高‼︎

別に ピークハンターってわけじゃあないんでゲスが、
富士さま、北岳さま、奥穂高岳さま、槍さま、と
高いところは それなりに順調に踏んで来た中で、
なかなか 間ノ岳 だけは 踏めずにいたんでゲス、へえ。


🎵南アルプス 天、然、水〜🎵



山深いんだなぁ〜、南アルプスって‥
おいそれと 来て すぐ登れる山じゃあ ないんでゲスよ
( あくまでも自分的なイメージなんだけどね〜 )


恒例の 夏山休暇に 用意した三連休、ですが
太平洋高気圧の張り出しの弱い今年の夏
どこもパッとしない天気ばかり‥

天気図と天気予報・ヤマテン
ギリギリまで睨めっこして (それと 懐とも、睨めっこしてね)
選んだ先が
間ノ岳 でございます。


とは言え、山深い南アルプスです。
前夜、甲府駅前のビジネスホテルに前泊、
始発 4時半過ぎのバスで いざ登山口の「広河原」へ‥

サスベションのあまり効かないバスで
しかも路面の悪い悪路を2時間、
眠いのに眠りにおちることの出来ない生殺し状態で2時間は
辛かったでゲス‥



想像していた通り、
陽射しも有るし、涼しく、そこそこの天気。
ヨシッ、いいぞっ‼︎



いくつかルートがありますが、
本日のお宿、 来ただけざんしょ⁈ もとい『 北岳山荘』
個人客は基本 予約不要の 早い者勝ち⁉︎
あまり遅い到着は 受け付けてもらえない、なんて噂もあって、
さすがに受け付けてもらえない、なんて事はないだろうけど
ホームページ見ると、確かに

「北岳山頂経由で北岳山荘に向かう場合、北岳肩の小屋を13時までに出発してください。
それ以後の方は、肩の小屋に宿泊願います。」

などとあって、
共通一次試験みたいに 足切り有りの山小屋なんです、はい。
もたもた登ってる暇はないのであります。
故に、我が隊
直登一本槍‼︎
もとい
直登八本歯‼︎ ( 大樺沢を直登し、八本歯のコル 直進 )
※北岳山頂は今日は踏まずに行こうという作戦っす!!












これが、キ・ツ・イ‥












始めこそ渓流沿いの気持ちいい樹林の中を、
右岸、左岸と渡渉を繰り返し進むのですが
あら⁈ いつの間にか雲が低く垂れ込め、雨が‥




ぷぷっ!!
見てください、おサル君のこのザックの大きいことったら…





ゴアテックスの威力も、
こんな日は あまり発揮出来ません。
アウターを着込む前に 既にたっぷりと汗をかいてしまっているので
外の雨粒はシャットアウトしてても
中の蒸れの解消が追っつかないのです‥  



考えたら、
☔️雨の中を登る、って
最近は 事前に天気予報を駆使して 雨を避けて来ていたので
随分と久しぶりになります‥












お腹減った~  小降りになったんで、
ここでぱぱっと お昼にしちゃいましょ~



ずいぶんと高度を稼ぎましたが
ザックは相変わらず、重いし ‥ (軽量化、いまだ果たせず)
中は蒸れ蒸れ、
急登の勾配もかなりなもんで、
こりゃ確かに、キ・ツ・イ‥










どうにかこうにか、
八本歯のコルまで来て、
あとはもう、山荘までわずか、な はずなんでげすが
視界が悪いと、距離感も上手く働かず
歩いても歩いても、と エンドレスな霧の中‥


※もっとも 視界が良くても、こんなトラバースが続き
間違いなく ビビっていたはず… 
 

      




いいかげん 心が折れかけたところで
向こうにぼんやりと 砂山みたいな形が浮かび上がり、
あれって何やろう、と 進むと
5メートル前まで来て初めてそれが テントのシルエット⛺️と
わかる始末‥  

いやはや、ボロボロの濡れ雑巾状態での
山荘 とうちゃこ でございます‥
はぁ‥ 


雨こそ止んだようでゲスが、
眺望は全く効かず、
まぁ 早く部屋にしけ込んで、濡れた服を着替えませう。

幸い、週末を一日だけずらしたんで、
なんとか一人一布団は確保出来るみたいだし、
10人部屋に我が隊の他は三人組の若者グループのみ(今のところ)、
ちょっと、ほっ‥

でも、基本 予約いらない山小屋だし、
これから一個師団ぐらいの フリー登山客が押し掛けてくるやもしれず、
そうなった時のために、
せいぜい既得権オーラを醸し出せる様に
牢名主のように振る舞おうと思う
小心者の隊長なのでした‥ 

↑↑↑↑↑↑↑↑
コラーッ‼︎ 山では譲り合いが 基本じゃーっ‼︎
かぁ〜つ‼︎ ( 山ノ神)



結局、その日、部屋はそのまま、
新しい住人が来ることはありませんでした。
心の度量の狭い、醜い自分に向き合わずに済み、
😥やれやれ 




夕食前に談話室でビールを飲んでいると
隣のテーブルで ベテランらしき兄ちゃんが、
ここで知り合ったらしき若い青年と 山談義をしていました。


聞くとはなしに 話が耳に入ってきてしまいます

「2週間前に 西穂から奥穂高へ一人で縦走してさぁ‥」
( 俺 : ふむふむ )
「ジャンダルムの登り降りはさすがに 神経が疲れたよぉ‥」
( 俺 : へぇ〜っ、す、凄いなぁ〜 )

「 何すか、ジャンダリムって‥」 ( 俺 : えっ⁉︎ この青年、知らないのか‥ )
「 ダルムだよ、ダ、ル、ム。 ジャンダルム」
「 ……………………………  」
「 えーっと、ジャンダルムってのはさぁ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 」
せっかく 自慢気に話し出した兄ちゃん、
ジャンダルムの説明から始めなくちゃならない羽目に陥り、
四苦八苦。
いくらその凄さを言葉で説明しても、
見たことも聞いたこともない若者に、
どれだけ その凄さが伝わるものやら‥

同情しながらも、
自慢するなら相手の経験値を会話の中から見極めないとねぇ‥  ふふん

と、ちょっとブラックな 隊長なのでした‥。


後編に続きます。


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