関東甲信越は はやばやと梅雨明けし、
7月に入り
連日 うだるような暑さが続いています
逆に西日本は
未曽有の豪雨被害で、(被災された方には心よりお見舞い申し上げます)
この夏は鳥取の大山あたりを、と 秘かに狙っていた隊長でしたが
さすがにこのタイミングでは 色々と無理だろうと断念
もちろん 被災地に近い所を訪れるのも
復興の経済的支援という側面では意義があると思うけど
まだ このタイミングでは時期尚早だろうね
よし、
それなら、
行くぜ、東北!!
東北は、
まだ 入り口の福島県は磐梯山、安達太良山までしか遠征したことが無く
自分にとって
いわば 未知の領域、未踏の地。
天気図を前にじっくり調べると
多分、ここ数日が 梅雨明けのタイミング。
よし、それなら東北の短い夏を攻めに行こう、
って、いったいどこを?
どうせ行くなら 百名山、
っていうのが“山や”の性(さが)ならば、
自ずと候補は絞られてきます。
で、
ダーツの矢が今回 刺さったのが、
鳥海山‼︎
思い出すなぁ、鳥海さん!!
高校三年の時に
クラスの女子の中で一番大人っぽくて
男子の中で 密かな人気者だったのが
鳥海(とりうみ)さん⁉︎
え、何の話⁈
話を妄想の世界から引き戻して、と、
鳥海山
それは
山形県と 秋田県の県境にそびえる単独峰、
山形県人や 秋田県人の ソウルマウンテン、
豊かな日本海への、ミネラルの供給元でもあります。
モンベルさんが主催されている
「sea to summit 」レースの舞台でもあります。
相手にとって不足はないね、って
上から目線で何言ってんだか‥‥
すいません、
宜しくおねがいします。
東京駅発 夜9時20分
ドリーム鳥海号
明朝 5時15分に着くのが 羽越本線 象潟駅🚉。
「きさかた」 って 読みます。
ここ、本当に 長距離バスが止まる駅なの?
って思うくらい、
マジで 駅前に何もない。
ここに、あと1時間くらいすると
鳥海山の登山口へと 我が隊を連れて行ってくれる
「鳥海ブルーライナー」という乗合タクシーが
現れるはずなのですが‥‥
出たっ‼︎
って、お化けじゃないんだから‥‥
この乗合タクシー、完全予約制ってことで
予約していた人は 既に皆揃っているようですが
時間前には なかなか出発してくれません。
これじゃ あまり予約制の意味がないよなぁ、なんて×××
タイトなスケジュールなので
少しでも早く着きたい余り
普段はあまり言わない 文句を口にしてしまい
ちょっと自己嫌悪。
きっと 僕らにはわからない事情があるんだよ、ね。
朝靄の中
タクシーは 日本の穀倉地帯をぐんぐん走り抜け、
やがて標高を上げて 登山口となる「鉾立」へ
車を降りた瞬間、一瞬肌寒く感じたのは
さすが、東北ならでは
ところで、展望台から見える山頂方面、
かなり遠くに見えるけど 大丈夫か⁈
不安を感じつつも、
ここまで来たら、もう行くっきゃない‼︎
Go、Go、Go‼︎
おっと、登山届を忘れてはいけません
赤とんぼが たくさん飛んでいます。山の上は もう秋に向かっているんだね。
どんどこ、高度を上げて行きます。
どこの山も
出だしの30分が一番きつい。
ここでも 例外なく、 息を切らしながら昇る。
雪深い東北の山は、
森林限界の標高も低く
いくら涼しい空気の元 登るにしても
陽射しを遮る高い木がないと
あっという間に 汗だくに
その割に、前方はるかに見える山頂が ちっとも近づいてこないなぁ
秋田と山形の県境をまたいで進みます
こんな時、足元に高山植物の花を見つけられれば
その一瞬だけ、気が紛れるんだけど…
雪渓が現れました。
既に自分たちの身長を越す木はありません。
ここが、賽の河原⁉︎
まあまあのペース
更にピッチを上げます。
雪渓のそばには、お花が多い、ってのが 山の常識。
ご多聞に漏れずここにも たくさん現れてきました。
朝からあまりにピーカンだったからか、
地表の水分が蒸発して上空で薄い雲を作ってくれました。
少し、暑さがしのげます。
登山口の鉾立が見えてます。
案外、まだ そんなに登ってきてないんだなぁ
御浜小屋です。
神社の⛩ 末社も兼ねてる⁈
富士山の七合目辺りの山小屋に似ているね。
気が付けば、登山口で見上げていた
手前の稲倉岳も眼下に見下ろしていました。
ここを後ろに回り込んだところから、
“天国”が始まります。
山頂方面へ緩やかに連なる稜線の左右には
いろんな色の高山植物が咲き競う“御花畑”が広がっていました‼︎
これだけを楽しみに登って来ても
十分価値のある眺めです‼︎
眼下には 雪渓を岸にたずさえ雪解け水をたたえた『鳥海湖』が
蒼く、青く、神秘的な輝きを放っています。
東北、恐るべし‼️
関東近辺や、北・南・中央アルプスには なかなか無い
たおやかで スケールの大きな風景に
うっとりします
先行する登山者の姿が稜線に重なります。
もしかしたら、あれって、月山?!
バックには、日本海の水平線が重なります
七五三掛(しめがけ)を過ぎると、いよいよ山頂が近づいてきます
夢見心地で稜線を進み、
一旦 ダウンアップをし、
さぁ、いよいよ 山頂方面へアタックです。
予定したルートは
大きな雪渓のある千蛇谷を直登する「千蛇谷コース」と、
外輪を回って山頂へ向かう「外輪山コース」とを周回する予定で、
まずは千蛇谷コースへ
おおっ、いちなり凛々しい男らしい顔で現れました!!
一部ルートが崩落しているらしく
雪渓への下りを 大きく迂回します。
更に雪渓をトラバースして、
雪渓脇の夏道を直登するんだけど、
これがきっつい‼︎
暑さも加わり、みるみる内にペースが落ちます。
喘ぎつつ見上げた先に、外輪山ルートを行く登山者が見えます。
も、もう少し…
何とか、山頂直下にたどり着きました、ハァハァ…
結局、
ここのルートで大きくペースダウン。
※正確に言えば、ルート設定の時間が、地図やガイドによって全くまちまちな為、
日帰りだと もともとタイトな時間設定だったんだね
山頂直下の頂上小屋(大物忌神社)に到着したのが 予定より1時間遅れの12時15分。
ここから山頂へは、
岩岩の新山を登り下りするのに更に40分以上の時間を見なければならず、
隊長、
ここは冷静な判断を求められます。
問題は、
帰りの乗合タクシー、 ブルーライナーの出発時間。
ここまで歩いて来た時間を前提に、
タクシーに乗る鉾立までの想定下山時間を計算します。
❶山頂(新山)往復➕外輪コース➕下山時間 → 論外、全然間に合わない
❷山頂(新山)往復➕千蛇谷コース➕下山時間 → ん?んん〜?!、微妙
❸千蛇谷コース➕下山時間 → これなら ちょっとだけ余裕あるかも
❹外輪コース➕下山時間 → ん?んん〜?!、微妙に無理かも〜
❶は はなから もう無理。検討すべき❷❸❹だけど
おサル君の疲労具合を考慮すると、
❷と❹は 無理かも‥‥
しょうがない、安全を考えると、❸を選択するしかないか‥‥
山頂は、ほぼほぼ踏破 ということで
そうと決まれば、もたもたしている暇はないね~
急げ~
時間短縮のため、
帰りは 雪渓をトラバースせずに、直に下ります
この風景の中、後ろ髪をひかれる思いです
何とか、
帰りの鉾立でのブルーライナーのピックアップ時間には間に合いましたが、
あわただしい、下りでした。
タクシーを待つ間、全身 汗でびしょびしょになった体に
東北の梅雨明け当日の陽射しが
追い打ちをかけるかの如く ギラギラと降り注ぐのでした…
づがれた~
その晩 食べた、夏の象潟名物の岩ガキ、
イヒヒ、自慢しちゃいましょ!!
でかっ!! うまっ!!
鳥海山っ!!
また来るよ!!
今回もご精読、感謝です。
次はどこ行きましょ?!
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連日 うだるような暑さが続いています
逆に西日本は
未曽有の豪雨被害で、(被災された方には心よりお見舞い申し上げます)
この夏は鳥取の大山あたりを、と 秘かに狙っていた隊長でしたが
さすがにこのタイミングでは 色々と無理だろうと断念
もちろん 被災地に近い所を訪れるのも
復興の経済的支援という側面では意義があると思うけど
まだ このタイミングでは時期尚早だろうね
よし、
それなら、
行くぜ、東北!!
東北は、
まだ 入り口の福島県は磐梯山、安達太良山までしか遠征したことが無く
自分にとって
いわば 未知の領域、未踏の地。
天気図を前にじっくり調べると
多分、ここ数日が 梅雨明けのタイミング。
よし、それなら東北の短い夏を攻めに行こう、
って、いったいどこを?
どうせ行くなら 百名山、
っていうのが“山や”の性(さが)ならば、
自ずと候補は絞られてきます。
で、
ダーツの矢が今回 刺さったのが、
鳥海山‼︎
思い出すなぁ、鳥海さん!!
高校三年の時に
クラスの女子の中で一番大人っぽくて
男子の中で 密かな人気者だったのが
鳥海(とりうみ)さん⁉︎
え、何の話⁈
話を妄想の世界から引き戻して、と、
鳥海山
それは
山形県と 秋田県の県境にそびえる単独峰、
山形県人や 秋田県人の ソウルマウンテン、
豊かな日本海への、ミネラルの供給元でもあります。
モンベルさんが主催されている
「sea to summit 」レースの舞台でもあります。
相手にとって不足はないね、って
上から目線で何言ってんだか‥‥
すいません、
宜しくおねがいします。
東京駅発 夜9時20分
ドリーム鳥海号
明朝 5時15分に着くのが 羽越本線 象潟駅🚉。
「きさかた」 って 読みます。
ここ、本当に 長距離バスが止まる駅なの?
って思うくらい、
マジで 駅前に何もない。
ここに、あと1時間くらいすると
鳥海山の登山口へと 我が隊を連れて行ってくれる
「鳥海ブルーライナー」という乗合タクシーが
現れるはずなのですが‥‥
出たっ‼︎
って、お化けじゃないんだから‥‥
この乗合タクシー、完全予約制ってことで
予約していた人は 既に皆揃っているようですが
時間前には なかなか出発してくれません。
これじゃ あまり予約制の意味がないよなぁ、なんて×××
タイトなスケジュールなので
少しでも早く着きたい余り
普段はあまり言わない 文句を口にしてしまい
ちょっと自己嫌悪。
きっと 僕らにはわからない事情があるんだよ、ね。
朝靄の中
タクシーは 日本の穀倉地帯をぐんぐん走り抜け、
やがて標高を上げて 登山口となる「鉾立」へ
車を降りた瞬間、一瞬肌寒く感じたのは
さすが、東北ならでは
ところで、展望台から見える山頂方面、
かなり遠くに見えるけど 大丈夫か⁈
不安を感じつつも、
ここまで来たら、もう行くっきゃない‼︎
Go、Go、Go‼︎
おっと、登山届を忘れてはいけません
赤とんぼが たくさん飛んでいます。山の上は もう秋に向かっているんだね。
どんどこ、高度を上げて行きます。
どこの山も
出だしの30分が一番きつい。
ここでも 例外なく、 息を切らしながら昇る。
雪深い東北の山は、
森林限界の標高も低く
いくら涼しい空気の元 登るにしても
陽射しを遮る高い木がないと
あっという間に 汗だくに
その割に、前方はるかに見える山頂が ちっとも近づいてこないなぁ
秋田と山形の県境をまたいで進みます
こんな時、足元に高山植物の花を見つけられれば
その一瞬だけ、気が紛れるんだけど…
雪渓が現れました。
既に自分たちの身長を越す木はありません。
ここが、賽の河原⁉︎
まあまあのペース
更にピッチを上げます。
雪渓のそばには、お花が多い、ってのが 山の常識。
ご多聞に漏れずここにも たくさん現れてきました。
朝からあまりにピーカンだったからか、
地表の水分が蒸発して上空で薄い雲を作ってくれました。
少し、暑さがしのげます。
登山口の鉾立が見えてます。
案外、まだ そんなに登ってきてないんだなぁ
御浜小屋です。
神社の⛩ 末社も兼ねてる⁈
富士山の七合目辺りの山小屋に似ているね。
気が付けば、登山口で見上げていた
手前の稲倉岳も眼下に見下ろしていました。
ここを後ろに回り込んだところから、
“天国”が始まります。
山頂方面へ緩やかに連なる稜線の左右には
いろんな色の高山植物が咲き競う“御花畑”が広がっていました‼︎
これだけを楽しみに登って来ても
十分価値のある眺めです‼︎
眼下には 雪渓を岸にたずさえ雪解け水をたたえた『鳥海湖』が
蒼く、青く、神秘的な輝きを放っています。
東北、恐るべし‼️
関東近辺や、北・南・中央アルプスには なかなか無い
たおやかで スケールの大きな風景に
うっとりします
先行する登山者の姿が稜線に重なります。
もしかしたら、あれって、月山?!
バックには、日本海の水平線が重なります
七五三掛(しめがけ)を過ぎると、いよいよ山頂が近づいてきます
夢見心地で稜線を進み、
一旦 ダウンアップをし、
さぁ、いよいよ 山頂方面へアタックです。
予定したルートは
大きな雪渓のある千蛇谷を直登する「千蛇谷コース」と、
外輪を回って山頂へ向かう「外輪山コース」とを周回する予定で、
まずは千蛇谷コースへ
おおっ、いちなり凛々しい男らしい顔で現れました!!
一部ルートが崩落しているらしく
雪渓への下りを 大きく迂回します。
更に雪渓をトラバースして、
雪渓脇の夏道を直登するんだけど、
これがきっつい‼︎
暑さも加わり、みるみる内にペースが落ちます。
喘ぎつつ見上げた先に、外輪山ルートを行く登山者が見えます。
も、もう少し…
何とか、山頂直下にたどり着きました、ハァハァ…
結局、
ここのルートで大きくペースダウン。
※正確に言えば、ルート設定の時間が、地図やガイドによって全くまちまちな為、
日帰りだと もともとタイトな時間設定だったんだね
山頂直下の頂上小屋(大物忌神社)に到着したのが 予定より1時間遅れの12時15分。
ここから山頂へは、
岩岩の新山を登り下りするのに更に40分以上の時間を見なければならず、
隊長、
ここは冷静な判断を求められます。
問題は、
帰りの乗合タクシー、 ブルーライナーの出発時間。
ここまで歩いて来た時間を前提に、
タクシーに乗る鉾立までの想定下山時間を計算します。
❶山頂(新山)往復➕外輪コース➕下山時間 → 論外、全然間に合わない
❷山頂(新山)往復➕千蛇谷コース➕下山時間 → ん?んん〜?!、微妙
❸千蛇谷コース➕下山時間 → これなら ちょっとだけ余裕あるかも
❹外輪コース➕下山時間 → ん?んん〜?!、微妙に無理かも〜
❶は はなから もう無理。検討すべき❷❸❹だけど
おサル君の疲労具合を考慮すると、
❷と❹は 無理かも‥‥
しょうがない、安全を考えると、❸を選択するしかないか‥‥
山頂は、ほぼほぼ踏破 ということで
そうと決まれば、もたもたしている暇はないね~
急げ~
時間短縮のため、
帰りは 雪渓をトラバースせずに、直に下ります
この風景の中、後ろ髪をひかれる思いです
何とか、
帰りの鉾立でのブルーライナーのピックアップ時間には間に合いましたが、
あわただしい、下りでした。
タクシーを待つ間、全身 汗でびしょびしょになった体に
東北の梅雨明け当日の陽射しが
追い打ちをかけるかの如く ギラギラと降り注ぐのでした…
づがれた~
その晩 食べた、夏の象潟名物の岩ガキ、
イヒヒ、自慢しちゃいましょ!!
でかっ!! うまっ!!
鳥海山っ!!
また来るよ!!
今回もご精読、感謝です。
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