山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

北アルプス 爺ヶ岳~鹿島槍ヶ岳へ 1

2012年07月28日 09時11分04秒 | 北アルプス

またまた、2週間のご無沙汰でした
その間に、梅雨が明け、ロンドン五輪も開幕です!!

“梅雨明け10日”って、山に登る人の中では馴染みのある言葉です。
梅雨明け直後の天気は一番安定していて山行(特に標高の高い山)に最適だという意味なんだけど
その時期を狙って休みを入れておいた 21日・22日、
100名山の一つ、『鹿島槍ヶ岳』へ、行ってまいりました!! へへっ

今年は、梅雨明け宣言はだされたものの、すっきりとしない天気が続き気を揉みましたが
ええいっ、ままよ、行きゃあ何とかなるで…
根っからの“晴れ男?”本領発揮か!?




あれっ? 何か、写真違ってない? 
いえっ、いいんです。
かつて高校球児だった、私 warazaemon、出発の日の午前中、神宮球場で母校の応援に駆けつけておりました。
シードとして、夏の予選 5回戦に臨んだのでしたが、この日 残念ながら惜敗
着実に地力をつけている母校、いずれ再び甲子園へ行ってくれる日も近いでしょう、がんばれっ、YUKIGAYA!!

というわけで、気を取り直し、ささっ、準備、準備

愛用のマイシューズ、『ローバー』のタホ です。しっかり油を塗って、よしっOK

夏山シーズンになると、各方面の登山口まで夜行便を走らせてくれて便利な“バス便”が何社かあります
今日は、毎日旅行が走らせている、『毎日アルペン号便』で、東京・竹橋 ~ 長野・扇沢 までお世話になります。
時間とお金の節約になって、一石二鳥!!

竹橋を夜10時30分に出発し、翌朝4時30分には立山アルペンルートの入口、扇沢に到着です。

『銀河鉄道』号で、扇沢に着いた時は、辺りはまだ真っ暗。
爺ヶ岳への登山口の“扇沢出合”は、ほんとに何も無くて、バスが僕らを置いて行ってしまうと、暗闇に包み込まれます。
さすがに、まっ暗な中を、初めての山道を歩き出すのは危ないので( ホントは怖いので )
ビビリの warazaemon、ストレッチなんぞ入念にし、ひたすら明るくなるのを待ちます、へへっ


深い谷あいに位置する扇沢の登山口、夜は明けても、その足元まで明るくなるのは結構 時間がかかるものなんですね…
天気予報は あまりかんばしくないのですが、見上げる空には、雲の切れている場所もあって、
何とか 天気も良いほうへ向かいそうです。
実際、山の上の天気だけは、行ってみないとわからないことが多いしね…

5時過ぎ、さあ、いよいよ登るべか…
登山届けを済ませ、歩き出すと、結構いきなりの急登です。はっはっ、ふっふっ、はっはっ、ふっふっ…

30分ほど登ると、眼下に富山アルペンルートの入口、トロリーバスの「扇沢駅」が見えます。
それにしても、霧と雲が、目まぐるしく風景を変えていきます。



谷筋に白く見えるのは、溶け残っている雪で、いわゆる『雪渓』。
細いのから、かなり大きなものまで、さまざま。これが北アルプスの豊かな水資源を生み出すんですね


途中、何ヶ所か、細いのや太い雪渓を越えていきます。渉るときには細心の注意を!!  
大きな岩や石が、雪の上を音も無く滑り落ちてくる時もあるとか…
吹き上げる風が、雪渓を通ると涼風になると同時に、霧を生み出します。

約4時間の登りで、やっと稜線が目前に。『種池山荘』です。

ここまで登ってくれば、北アルプスならではの眺望の稜線歩き、が待っています( はずです )
目前の小屋なんですが、一歩一歩が お、重い
でも、ちょっと視線を落とすと、可憐な高山植物が短い夏をさかりに咲き競っています。


がんばったご褒美の、ちょっとだけ眺望のプレゼント。

ここで、ザックを下ろし、しばし休憩。ハァーッ、深呼吸。空気が、まじ、うまい

ここから、鹿島槍ヶ岳へは、爺ヶ岳を経ての稜線歩き。あいにくと鹿島槍ヶ岳はまだ姿を現さないけど
爺やが、心配して顔を出してくれました。

なんか、楽勝、的な、穏やかな、たおやかな、稜線です。
今から行くね、お爺ちゃん

ところが勾配はそんなにきつくないんだけど、足元がザレた石ばかりの道で、歩きにくいったらありゃしない…
まぁ、あせってもしゃーない、ぼちぼち行きまっしょい

ん? んんっ? あれ? あれはっ!!

そう、あれは まごう事なき、『 雷さま 』!!
もちろん、市川雷蔵じゃありませんよ、富山の誇る天然記念物 雷鳥 さまです。
雛を三羽 引き連れて、爺ヶ岳の山頂近くを散歩していらっしゃいました、はいっ。
同行していた友人は、可愛い と感激していました。
warazaemon は、なぜか「きじ弁」や「うずら鳥の照り焼き」を想いました…


テント装備を背負って歩いていたお兄さん3人組に、雷さま との遭遇を教えてあげたら、やっぱり盛り上がってましたよ。


爺ヶ岳は南峰・中峰・北峰からなっていて、北峰以外はピークを踏むことが出来ます。
これは、中峰から北峰を望んだところ。この中峰の直下にも、雷鳥がいました。しかも何と “つがい”で!!
目の周りが赤いのが、雄だそうです。2回も遭遇できるとは、ラッキー

残念ながら眺望には恵まれませんでしたが、歩く先々の雲が切れて、この日は終始濡れずに歩きとおせました。へへっ
この後は、一旦「冷乗越」まで下り、少し上り返した先にある『冷池山荘』が 本日のお宿です。

何だかとっても涼しげな名前の山小屋です。冷やし中華、やってるかな?
さぁ、あと少し、がんばんべぇ

次回に続く…

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