山好き ojisan の ひねもすだいありー 

あの山この山、山行の備忘録。♪憧れの山に旅して、登って、食べて、飲んで…♪ 心地よい生き方を探しましょ♪

いざ、蓼科山‼︎って… 雪山始末記 編

2015年02月15日 18時30分00秒 | 八ヶ岳
さて、今シーズン初の、ガチ雪山登山編です。
が…

テレビでは、週末
この冬 最強寒波 到来と 報じられている中、
向かった先は、八ヶ岳にあって その北に にょっきりとそびえる
『 蓼科山 』
( 晴れていれば、こんなふうに見えているはずだったのに… )



正直、甘く見ていました…
雪山 初心者にとっての 入門編の山 というイメージが
愛読する山雑誌ガイドブックを通して
当然 自分の中にも定着していて
今回の結果も、突き詰めればそんなイメージで臨んでしまった必然、
だったのかも知れません…



ところで、雪山を始めてから 既に何シーズンか経っていながら、
雪山初級の山の蓼科山へ、まだチャレンジしていなかった理由は
その アクセスの難しさ です。


登り口へのアクセスには、幾通りかあって
今回は 一番ポピュラーな 「 女の神茶屋」からのピストンを目指します。
しかし、それこそがネック。

そう、冬場 その登山口へは、
バス便の運航がなくなってしまうんです。
電車派登山者 の我々にとっては
まったく、なんてこったい!!

懐にとっても心強い味方、アルピコ交通のバス便がないってことは、
必然的にマイカーか、タクシーでアクセスするしかないって事。
う~~~む…

あれっ?!
でも よく考えたら、
実はそれは アクセスの「難しさ」じゃなくて、
単なるアクセスする為の費用の「高さ」なんじゃん‼︎

そう考えれば 解決は簡単。
自分の車で 慣れない雪道を走るリスクは まず排除して考えて
次の障害については お金で解決できることなんだから
ここは潔く 掛かるものは掛かるものとして払ってしまって、
さっさと登山口へ向かえばいいって事だね‼︎
( よっ!! 太っ腹!! )

と、大見栄を切って見たものの、
朝の茅野駅のタクシー乗り場で、
誰か同乗してくれる人がいないか 一応探していたのも
他ならぬ warazaemon 隊長なのでした… タハッ





我が隊が タクシーを 登山口へ乗りつけた時点で
既に沢山のマイカーが止まっていました。

いかにテキパキと準備が済ませられるかが
山慣れた人かどうかの見極めどころ
こんなことで舐められないように、 「テキパキ、テキパキ」 と口に出しながら
準備をすすめます ( 何のこっちゃ⁈  )
特に 冬山ではスピードが大切、
時間に追われている訳ではないけど、
急がなくっちゃ…

段取りが良いわけでもないのに いつも、俺より準備の早いおサル君、
なんか納得がいかないなぁ…


茅野駅で見かけた冬山装備の人達も
遅れてタクシーで到着です。
なんだ、同じ蓼科山 目指していたんだ…

でも よく見たらガイドさん同行のツアーさんみたい、
まあ、自分等は ぼちぼち行きまっしょい‼︎ 



昨日の夜からの新雪に、先ほどからの本降りで
トレースは早くも 埋まりがちですが、
さすがに人気の山とあって ルートを見失うまでの事はなさそう





なだらか、急登、なだらか、急登、急登と、
急登の現れる回数と間隔が だんだん増えてきます。
どうやら雪は止みそうになく、眺望も期待薄です。





おサル君が尋ねてきます、まだまだだよねぇ?
🎵 だよねー、だよねー、
まだまだ半分来ただけだよ、🎵 だよねー、だよねー
聞くんじゃないよ、気持ちが折れちまうじゃないの
🎵 だよねー、だよねー










うひょー! 霧氷ーっ‼️


青空バックじゃあないから、霧氷もちっとも映えないねぇ…


森林限界を抜けようかという、恐らく最後の急登に差し掛かった時
我隊の方がかなり先行していたはずの ツアーチームに追いつかれてしまいます。
とりあえず先を譲ったところで、しばし逡巡。
ツアーチームも停滞。
ここから先はいよいよ風を遮っていてくれた 樹林帯がなくなります。
ガイドさんが ツアー客に、
バラクラバ( 目出し帽 )とゴーグルの装着を指示しています。



さて、我隊、迷います。(心の声に耳を傾けてみましょう)

( 隊長 )
「バラクラバ、手元に取り出せるように準備しておくの忘れてた!」
「ゴーグルも曇ってしまってるし、あ~、この雪の中で、やだなぁ~」
「でも もう あと少しだし、撤退するのは癪だなぁ…」
「隊長の手前、自分から諦めようっていうの、恰好悪いなぁ…
 おサル隊員がそうしたいって言ってくれればいいんだけどなぁ…」

( おサル )
「さっきからブーツが緩んで 足が安定しないし、困ったなぁ~
 この急斜面の雪の中で紐 締め直すの、めちゃくちゃ大変そう…」
「さっき上から下りてきた、顔真っ赤にしたお兄さんに聞いたら、
 この先 めちゃくちゃ風が吹きまくってるって言ってたし
 お兄さんも、たまらず5分で諦めて撤退して来たって言ってたし…」
「隊長、今日は諦めようって言わないかな~」

逡巡すること3分21秒
案外 同じ事 考えていたようです。
え~い、パパよ、ままよ!!

また今度来よっ!!

そう決めるや、早い、早い!!
( 逃げ足の速さにだけは昔から自信があります )
雪だし、斜度は有るしで、あんなに苦労した登りをあっという間に下ります



ん!?
遅れ気味だったタイムスケジュールも
迎えのタクシーの時間を考えると、途中撤退の分、
全然余裕ジャン

だったら ここで いっとく!?
今回 初持参の秘密兵器、 「ヒップそり」
ジャ~ン!!



おサル君、大はしゃぎ!!
モンベルショップにて 500円也って、既に元は取ったわい!!
い~~っ ヤッホー … hdbcvkfpe95m56;vlxvbq2uj&&me;vgp…



ボブスレーさながらに、雪のトレースの中を右に左に!!


気が付けば、朝 歩き出したあたりまで
一気にご帰還 あそばしました。

雪は相変わらず、静かにひそやかに、しかし絶え間なく降っています。





女の神茶屋の駐車場に戻ってきた時には、
早くに出発して降りてきた人たちの車が減り、
その駐車跡さえ 既に雪に埋まりつつありました。

とりあえず迎えのタクシーを再手配して、雪を払ったりと身支度しますが
そのわずかな間にも 体に雪が降りかかります。

<教訓>
雪山登山においては、次の行動、あらゆる事態をシミュレートして
最小限の動きで対処できる準備を、行動を始める前に…
いざ動き出してからでは 視界が悪くなるし、厚い手袋をはめているため
普段ならできる事さえ なかなか対処しづらいし、ザックを下ろすのでさえ一苦労だから…






さて、ここからは天国編です

まずは、芯まで凍えた体を解凍






天国ですから、天使だってきっといるはず…



天国ですから、天気だって もちろんいいんです。












天国では、温泉は入り放題
もちろん、朝から入っても だれも怒りません









天国ですもの、ご飯は、夜も、朝も、もちろん ご馳走食べ放題。
オムレツに、2種類の具を入れて、と言っても、ちっともいやな顔 されません。



湯上りの手拭い、干しておけば、これ、この通り、かちんこちん。
もちろん、怒られません。



天国だけに、川の水も、源泉かけ流し



すっかり天国を満喫しました。
この天国に興味を持たれた方は、こちらを
http://www.takinoyu.co.jp/


下界に下りる途中、天国の方を振り向くと、
昨日のお山も にっこり。
あの頂の すぐ下までは行ったんだけど、ね。
また きっと 来るからね~




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