てんとう虫の歳時記 2

主に狭山丘陵の野鳥、昆虫、植物などを写真を中心に綴ります。

 カキツバタ

2014年05月10日 21時02分26秒 | 日記

 

案外目立たない花だ。

 カキツバタ(杜若)の名前の由来は、昔、花の汁で布を染めたので「書き付け花」となり、だんだん「かきつばた」に転訛していったらしい。「燕子花」とも書く。

三河国八橋(現在の知立市八橋)で『伊勢物語』で在原業平がカキツバタの歌を詠った

ら衣

つつなれにし

ましあれば

るばる来ぬる

びをしぞ思ふ

は超有名だという。

唐衣を繰り返し着てよれよれになってしまった「褄(つま)」、そんな風に長年つれ添って親し 
く思う「妻」があるので、その衣を永らく張っては着てまた張っては着るように、はるば
る遠く来てしまったこの旅をしみじみと思うことだ。 
           (『古今和歌集』〈新日本古典文学大系5〉新井栄蔵ほか校注 岩波書店)


 とある。




 クリンソウ

2014年05月10日 20時30分56秒 | 日記

都立薬用植物園にて。

 

サクラソウ科サクラソウ属多年草

日本に自生するサクラソウ科の植物のなかでは最も大型である

花季となる6-8月にその中心から花茎が伸びる。

は花茎を中心に円状につき、それが数段に重なる姿が仏閣の屋根にある「九輪」に似ていることから名前の由来となっている。

とある。

    2013.6.9に戸隠で撮ったクリンソウ。