「あほリズム」
(408)
この国は「平気で嘘を吐く人たち」によって治められている。
(409)
いやしくも国政に携わって国民に範を垂れるべき政治家や役
人が、「正義」を蔑ろにする国の下に社会正義は育まれない。
(409)
一連の不正問題の当事者たちの弁明を聴いた国民はこう思った
に違いない。
「この国では正直者はバカを見る」
(410)
結果、徒に国会審議を引き延ばしているのは、真実を語らない当
事者たちではなく、執拗に真実を迫る者たちの所為であるなどと
いう本末転倒した意見が「正論」としてまかり通る。
(411)
つまり、「平気で嘘を吐く人たち」は自らの虚偽の隠蔽を謀る
ためなら詭弁さえも弄する。
(412)
しかし我々は、そう遠くない過去に、政治家の詭弁を信じて
国を滅ぼしたことを忘れてはならない。
(413)
繰り返される歴史(永劫回帰)を超克する我々の「力への意志」
が試される。