「あほリズム」 (451)

2018-10-31 08:32:15 | アフォリズム(箴言)ではありません

          「あほリズム」

 

            (451)

 

 「今や世界は飽和の臨界点に達しようとしている」

 「じゃあ、どうすればいいのですか?」

 「手っ取り早いのは戦争して人を減らすことだ」

 「そんなこと出来る訳ないじゃないですか」

 「いや、すでに我々は戦争で大勢の人が死んだというニュース

 を耳にしてもさして気にもしないし、それどこか、他人の不幸

 にある種のカタルシスさえ覚えるではないか」

 「確かに、よその国の不幸に無関心になっているかもしれいけ

 れど・・・」

 「例えば、満員電車が駅に着く度にさらに乗客が乗り込んでく

 る鬱陶しさよりも、次々に降りて行ってくれる解放感の方があ

 りがたいだろ」

 「そんな卑近な例と一緒にするなよ」

 「バカ、高尚な理念なんかよりも卑近な現実の方が切実なんだよ」

 

 

 

             (452) 

 

 世界は選択を迫られている。そして、選択は常に正しい方を

 選ぶとは限らない。しかし、選択が我々に委ねられている限

 り再び選び直すことはできる。(国家主義の台頭に思うこと)

 

              (453)

 

 つまり、誤った選択でさえ、正しい選択肢の確立を高めてく

 れる。もちろん誤りに気付いての上での話だが。