映画「愛と死を見つめて」NHK BSプレミアムで放映
https://www6.nhk.or.jp/nhkpr/post/trailer.html?i=26347
映画「愛と死を見つめて」(1964年)がNHKBSプレミアム
で11月17日午後1時に放映されます。NHKBSプレミアムは
有料放送なので残念ながら私は観られませんが、でも以前にユ―チ
ューブに投稿されていて、涙を流しながら観た記憶はあります。そ
の数週間後にもう一度観ようと思って検索してもすでに削除されて
いました。いま思い出したのですが、その映画の中で、顔面の半分
をガ―ゼで覆った主人公(ミコ)が病院のベッドに仰向けに寝ている
映像の上に彼女が作った短歌が映し出された。
「実験に飼い置かれし犬の声 病舎にひびきて夜寒身にしむ」
大島みち子著「若きいのちの日記」より
その時、私は「あっ!」と思った。実は、彼女が入院していた頃
ではなくずーっと後ですが、私は同じ病院で動物実験の担当を任さ
れていたからです。彼女が入院していた病棟の屋上には実験用の犬
舎が並んでいて、夜になると術後の犬たちが寒さに耐え兼ねて一斉
に悲痛な咆哮を繰り返していました。もっと本当のことを言えば、
術後環境が悪いためにほとんどの犬が犬舎の中で死んでしまいまし
た。今ではとても許されないことですが、まさに「犬死」です。そ
れは問題だと言う人もあるかもしれませんが、たとえば映画の中で、
彼女の治療を担当する主治医が、病室に居る彼女の前で治療方法を
説明する際に、堂々と煙草を吸うシーンがあって、今ではまったく
認められないことですが、このように社会的な良識は時代と共に移
り変わるもので、過去の出来事を現代の良識で裁くことは大きな過
ちをもたらします。その後、犬舎は間もなくして近所からも悪臭の
苦情が殺到して撤去されました。ただ、それから私は彼女が近しく
思えて、彼女と恋人との交換日記が本になった「愛と死をみつめて」
を改めて読み、そしてこのブログにその想いを記しました。
https://blog.goo.ne.jp/wser8ucks4atwg/c/00e4bf6ce4b1b741067821e2e81b16dd
なお、市街地にあった病院はその後、全施設が郊外へ移設され
ました。
「内容」NHK PRより
主演吉永小百合、共演浜田光夫の名コンビが、難病に侵された少女
ミコと彼女の心の支えとなる青年マコとの純愛を、実在の恋人同士
の書簡集をもとに映画化した涙と感動のドラマ。浪人中の誠は入院
した病院で出会った、可憐(かれん)で清純な道子に一目ぼれする
。しかし、2年後に再会した時も道子は病院生活を送っていた。2
人は文通を続けながら、お互いの思いを確かめ合っていくが…。同
題曲「愛と死をみつめて」も大ヒットした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます