2004年に映画化され、日本では2006年に公開された『ホテル・ルワンダ』やその後公開された『ルワンダの涙』の描いた同じ「ルワンダ大虐殺」をいち早く扱った(といっても唯一のものしれない)ルポルタージュである。ただし、映画の方が1994年の大虐殺を主に描いているのに対し、こちらは「ルアンダ」建国以来のツチ族とフツ族の確執を書いている。
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原題の「Tyrannosaur」は、かの凶暴な肉食恐竜・ティラノザウルスのこと。『思秋期』のいうイメージからはかけ離れた粗暴な男が、一見幸せそうな女性と出会い、救われると思いきや、こちらも不幸の固まりのような生活があった。 . . . 本文を読む