村爺のなんでもいいべ

南相馬市の馬事公苑を中心に活動しているディスクゴルフの話題や南相馬の出来事や思いついたことを書いていきます。

セイタカアワダチソウ

2012年10月25日 18時24分10秒 | 農業

今日の新聞に「セイタカアワダチソウ」の侵略の記事が載っていた。

なんか最近「新聞によりますと~!!」が多くなってきているような気がする。ネタがなくなってきたのかな? でも、南相馬市の今の現状を伝えるために利用させていただきます。

「セイタカアワダチソウ(背高泡立草)」は、キク科アキノキリンソウ属の多年草です。北アメリカ原産で、日本では切り花用の鑑賞植物として導入された帰化植物で、ススキなど在来種と競合する。川原や空き地などに群生し、高さは1~1.5m、よく肥えた土地では3mを超えるようです。花期は秋で濃黄色の小さな花を多く付けます。種子だけでなく地下茎でも増える植物です。

今、この「セイタカアワダチソウ」が原発被災地を凄い勢いで侵略してきている。花期を迎えている「セイタカアワダチソウ」が黄色いじゅうたんのように覆い尽くしている田畑の写真載っていました。「警戒区域」として立ち入ることのできないところは背丈の高い「セイタカアワダチソウ」が覆い尽くしているんです。俺の親戚でもお墓参りに行こうとして背丈の高い草に行く手を阻まれたどり着けなかったと言ってました。「警戒区域」が解除されてやっと草刈りしお墓参りが可能となったそうです。

「旧緊急時避難準備区域」の田畑をある程度管理できるところでも、避難により管理していないところはこの黄色い「セイタカアワダチソウ」に覆われているところが多くみられます。

俺の田畑はJAの指導により、作付はしなくても草が生えると耕す作業を繰り返していたのでそんなに荒れ果てていませんが、この草に覆われた田んぼは果たして田んぼとして復帰できるんだろうか? 養分を吸収されてすっかりやせ細った土地になっているでしょうね。

隣の地区は大規模圃場に基盤整備をして、稲の作付を開始したばかりで原発事故に遭いました。そこの数か所が1ヘクタールの圃場全部をこの草が覆っているところがあります。多額の費用をかけて整備した田んぼが「セイタカアワダチソウ」の圃場になっています。

来年から米の作付が開始されるかわかりません。

これまで自分の田んぼはどれだけの肥料を使い、どの農薬を使用すればいいかわかっていたのですが、これからは予想もできません。

この荒れ果てた田んぼでは果たして米を作ることができるのだろうか? できたとしても食味や収量は期待できないでしょうね。

安い米を苦労して作って、まずい米が不作の予想では本当にやる気が起きないですよ。作付しても草との戦いが延々と続くような気がする。