原町シーサイドパークに8ヶ月ぶりに行ってみた。
震災前はよく孫たちを連れてわんぱく広場の滑り台やアスレチックで遊ばせていました。
大きな滑り台には多くの子供たちが群がるように遊んでいました。芝生の広場は天気のいい日は多くの市民が訪れて子供たちと遊んでいました。今は、整備もされず草に覆われています。セイタカアワダチソウがここにも多くなってきました。来年はたぶん一面にセイタカアワダチソウで覆われてしまうでしょう
トイレも排水ができない状況で使用できない状態です。アスレチック遊具も草に埋もれ痛みが激しくなりつつあります。
園内の案内板も草に覆われていましたが、見えるように前の草を取り除いてやりました。
震災から1年7か月。南相馬市には子供たちがあまり戻ってきませんが、海岸付近の放射線量は低い値を示し除染も必要がない状態です。市内の公園を除染しましたが線量はあまり下がりません。その状況では子供たちを公園で遊ばせるなんてできませんよね。津波の被害を受けた「シーサイドパーク」ですが、高台にある子供たちの遊び場は被害がありません。上下水道の整備をすれば使用できる状態と思われます。外で遊ぶ場所のない子供たちが安心して遊ぶことができる場所として早急に整備できないでしょうかね。
展望台から海岸方面を眺めると急ピッチで復旧が進んでいる様子がうかがえました。
東北電力原町火力発電所では毎日3000人を超える人が復旧工事をしています。今年中に試験運転に入るそうです。震災直後の津波の被災を受けたタンクや建物はもうありません。
震災前にキャンプ場や入浴施設のあった場所では護岸工事用のテトラポットが作られています。海岸は防波堤が壊れたままですが砂浜が戻ってきています。
北泉海岸はサーフィンのメッカとして有名で毎年世界選手権が開催されていました。サーフィンは施設に関係なく海があればできるらしくサーファーが戻ってきていました。結構多くのサーファーが楽しんでいましたね。
なかなか津波の被災を受けた海へは行く気になれなかったのですが、やっぱり海は昔からの海なんですよね。津波を経験してからなんかトラウマがあり海を見ていると変な気持ちになってましたが、海を見ながらのんびりできないかもしれないけど過ごすのもいいかもしれないですね。
南相馬市の海岸沿いは松林が失われてしまっていますが、防波堤とは別に海岸線沿いを土盛りして植樹して防災緑地として整備するようです。原町シーサイドパークの松林や施設のあった場所は土盛りされているようでした。南相馬市の海岸沿いを整備するのに先駆けて北泉海岸で実施するようです。どのくらい土盛りするのかわかりませんが、「植樹祭」を実施するのに急いで整備しているようです。この整備には国や県から財政支援がないらしく市議会でもめているようですね。なんで「植樹祭」を開くために市の予算を使って急がねばならないのか疑問です。
土盛りに使われている土は、田畑に津波で運ばれた土砂を集めて運び入れているようでした。南相馬市全体ではかなりの量の土砂になりますから山を切り崩して土盛りするより効果的な方法でしょうね。
南相馬市の津波被災地での復旧活動は着実に進んでいます。時間はかかっていますが以前の姿を取り戻すのに動きが見えるのは良い事ですね。