遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

粽と柏餅

2016-05-07 13:13:16 | 映画
平成28年5月7日(土)

粽(ちまき)と柏餅

白鳥庭園のイベントで、、

兜の掛軸

「屋根より高い、鯉のぼり、、、、、、、」
最近、街中では殆ど鯉幟を見かける事が無くなりました。
偶に見かけても、家が密集する中では、2階のベランダから
小さな鯉が、、また屋根より低い鯉幟が、隣家に遠慮しつつ
現在では、幼稚園や庭園、イベント会場等でしか、大きく泳ぐ
事は出来ない様です、、、、。

武者飾り

我家でも、孫達の幼い頃は娘等の家を訪れ、鯉幟を揚げ、、、
武者飾りを組み、粽や柏餅等を供えて子供の日を祝ったものでした
子供たちの成長に連れて、それぞれの予定に忙しくなり、、、
静かな、、、端午の節句の日をむかえました。

「今日はケーキはいらんから、粽と柏餅を、、、」と、
外出する妻の背中に、所望しました、、、、。

子供の日のミニケーキ

粽はきちんと笹の葉に包まれ、葉がほつれぬ様、藁でしっかり
巻いて在ります。

柏餅も本物の柏の葉で包んだこし餡のものでした。

粽(ちまき)
粽は粳米(うるちまい)を粉にひいて水で煉り、楕円形に延ばし
熊笹等で包み、葉がほつれぬ様に 藁や糸等できちんと巻いて、
蒸して作る。
粽のルーツは、中国の伝説に「昔、人々に愛された政治学者で
詩人の屈原が、入水自殺をした後、端午節に民衆等が弔いのため、
川の魚が屈原の亡骸を食べない様にと、米飯を笹にくるみ川に
投げたのが起源とされ、 以来、中国や日本では端午の節句に
粽を食べる様になった」と在る。 (新日本大歳時記より)


柏餅
粳米で作った粉を水で煉り皮を造り、中に餡(小豆、味噌など)を
詰めて、上から柏の葉で包んで蒸し上げる。
柏の木には神が宿ると言われ、又柏の葉は新芽が育つまでは古い
葉は落ちない事から、子孫繁栄(家計が途切れない)と縁起を
担いだ様です。
端午の節句に柏餅を食べる様になったのは、江戸の9代将軍の
家重の頃からで、参勤交代により全国に広まったようです。



柏餅には、小豆餡、こし餡、味噌餡等が有りますが、、、
味噌餡は、中部地方(赤味噌)九州地方(麦味噌)等では余り
無く、関東地方、京都等の白味噌文化の地方では味噌餡が多く
広まっている様です。

味噌餡の柏餅
味噌餡も食べて見ると意外に(失礼)美味しいですネ、、。
一般的に、味噌餡は葉の表を外側に、小豆餡は葉の裏を外側に
包んで在るとの事でした、、。

今日の1句

餅の香と葉の香りくる粽かな      ヤギ爺


味噌餡のふと懐かしき柏餅       ヤギ爺