遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

河 骨

2021-06-03 16:13:33 | 日記

令和3年6月3日(木)

河 骨 : かうほね

スイレン科の多年生水草

浅い沼や池、湖の岸辺や小川などに生息する水生植物

水中の葉は細長く膜質。水上の葉は濃い緑色で厚みが

あり、里芋の葉に似て長卵形で葉柄のところに切れ込

みがある。 

5~7月頃に花梗を伸ばし、水面を抜けて頂きに径3

cmあまりの黄色の可憐な花を一つだけ上向きに咲か

せる。 5枚の花弁に見えるのは萼片である。

根茎は白色で肥大し白骨に似ているのでこの名がある。

同属に根室河骨、尾瀬河骨などがある。

名前の由来は上記のように、川辺に生えワサビ状の白

い地下茎が白骨に似るという説の他、園芸植物大事典

によると、日本最古の本草書「本草和名」(918年)

に、崔禹錫の「食経」からの引用として「骨蓬」とい

う名を引き、その和訓として「加波保祢」(カワホネ)

と読める。これから骨蓬の音便によりこの名が生まれ

たという。

日本では本属の根茎を薬草として「川骨」(センコツ)

という。別名にセンコツ以外、カワホネ、ヤマバス等

の地方名が在る。

漢方には咳止め、去痰、利尿,強壮作用があるとされ、

他に吐血、解熱剤などにも使用されている。

名古屋の白鳥庭園内の池畔に、「河骨」が見頃を迎え

た。水面に睡蓮のような葉っぱが浮かぶ中、所々に

黄色な可憐な花が覗いている、、、、、。

 

今日の1句

河骨や花の乏しき池の傍   ヤギ爺