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遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

ヤブレガサ

2021-06-11 16:37:22 | 日記

令和3年6月11日(金)

ヤブレガサ:カラカサグサ

今日(6月11日)は、傘の日だそうです。

1989年(平成元年)に日本洋傘新興協議会が制定した。

この頃、二十四節気の雑節に「入梅」があり(6月11日)

雨の多いこの日を「傘の日」としたようである。

江戸の後期(1804年)長崎に入港した唐船の積載品に

「黄どんす傘」の記載があり、これが日本への最初の洋傘

といわれている。

世界では既に4000年も前に使用されていたようだが、

雨傘としての使用は13世紀のギリシャで、傘を雨具とし

て使用した。雨天に女性が帽子の代りに傘を使った様だ。

 

ヤブレガサ : カラカサグサ

ヤブレガサという変わった名の山菜がある。

山地の薄暗い林下に生えるキク科の多年草で、本州から

四国、九州にかけた山地に自生する。高さ60cm~

1m程。大暑性、耐寒性ともに強い。

 

夏、茎先に花径1cm程の小さな白い花を円錐花序に

つける。(開花期は7~9月)

若葉の頃は傘を半開きにしたような姿だが、成長するに

従い葉が深く切れ込み、破れた傘のように見える所から

この名(ヤブレガサ)といわれる。

花そのものよりも、この葉の形が面白く人気が在る。

若いうちは根出葉一枚のみで花茎がない。やがて(1年

程)花径がたつ。茎は直立し分岐せず、茎葉は2~3枚

が互生し、下方の葉は長い葉柄を持ち50cm程となり

7~9枚に裂片(掌状に裂ける)、茎の先に花を付ける。

長さ10mm程の筒状の小花の花冠は5裂し、花柱の先

二つに分かれ反り返る。

ヤブレガサは、春に芽が開き始めた新芽を摘んで食する。

天婦羅にする場合は、そのままから揚げにする。

 

お浸し、和え物(ゴマ、クルミ、カラシ等)の場合は、

水に晒し、沸騰した湯でサッと茹で、冷水で冷ます。

私は、全く知らなかったが、いつも山菜を届けてくれる

隣人から教えて貰い、その名と山菜であるとのことに

驚き、歳時記を繙いた。

 

今日の1句(俳人の名句)

破れ傘見事に破れをりにけり   西村 数