令和3年6月23日(水)
白鳥庭園の睡蓮
今年も白鳥庭園の睡蓮が見頃を迎えている。
白鳥庭園は名古屋の南部、熱田神宮の西側に在り、
白鳥国際会議場、白鳥センチュリーホール等が隣接する。
吟行でよく出かけた所で、よく手入れされた庭園は名古屋
周辺の四季を表す「山、川、池等を配した人口の庭園」で
折々の植物を楽しめる。
蓮池の周りには、愛好家や素人カメラマンが代わる代わる
写真を撮っている。 今の季節は睡蓮が人気の様で、、、
時折、水面に錦鯉がぽっかり姿を現し、大きな口を開けて
餌を待っている。
子供連れが多い時には餌を与える様で、人が集まると、
鯉も群れる様である。
睡蓮は熱帯原産のスイレン科の多年草である。
睡蓮という名の由来は、花が蓮の花に似て居り、夕方に
閉じて翌朝また開くところからこの名が付いた。
実際は、日中開いて夕刻閉じる「昼咲き」と、夕刻開い
て朝閉じる「夜咲き」が在るそうだ。
日本に自生する睡蓮は耐寒性が強く、羊の刻(午後2時
頃)に咲くところから、別名「羊草」ともいわれる。
現在は、明治の始め頃に渡来した外来種が多く、白、黄、
紅等と花色も豊富に在る。
日本に古来より自生する「羊草」は可憐な白い花を付け、
俳人等が好んで詠んで来たと言われる、、、、、
今日の1句
山の池底なしと聞く羊草 稲畑 汀子