令和4年3月25日(金)
木 蓮 : 白木蓮、紫木蓮
中国原産のモクレン科の落葉低木、高さ4~5m
3,4月頃、葉に先がけて白色(紅紫色)の六弁の花を
咲かせる。 10~15cm程の花を上向きに付ける。
先ず咲き出す頃の目連の蕾は天を向き、あたかもシャン
デリアのように美しい。
白木蓮は高木で、一つずつが大きな真白く輝く蕾となり
一片ずつ開花し始めると、あたりを圧倒する程の見事さ
だある。
咲き出してから散るまでの寿命はあまり長くなく、直ぐ
に汚れてくるので、花の盛りを貴く想い、はらはらと風
に散り行く風情が惜しまれる。
ご近所の庭の木蓮が白く輝いている。既に道端には真白
な大きな花びらが2,3落ちている。
大通りの一本裏(東側)を名古屋港へ向かい暫く歩くと
小さな公園に、紫木蓮が咲いている。
紫木蓮は2本、毎年薄紅紫色の花が咲いているが、この
道は人通りが少なく、誰もこの公園に入らぬ様だ。
この木は3m位の高さで、薄紅紫の花は10cmほど、
微かに芳香が漂っている。
ひっそりと佇む(深窓の令嬢)の様に気品がある。
近づくと、日向から私に笑顔を振りまいている様だ。
木蓮の蕾を乾燥させたものを、「辛夷」(しんい)と
呼ばれ、鼻炎や頭痛、発熱などの生薬として、効能が
あるといわれる。
今日の1句
日照雨来て木蓮の白あらたなる ヤギ爺
※日照雨 : そばえ、俄雨のこと。