名城落語会

平成３０年５月４日（金）

春の名城落語会


柳家　緑君

先日（４月３０日）、名城落語会を聴いて
来ました。



参列に話かける緑君

名古屋城内に在る本丸御殿孔雀の間での開催で、
入場に辺り、柱や壁面、襖などに手で触れる事
の禁止の注意がありました。
亦、この部屋（≒３６畳）には畳の上に上敷き
（茣蓙：ゴザ）が敷いてありました。




来年６月の本丸御殿完成の際には、この部屋
は入れず、外の廊下から眺めるとの事で、
私達は貴重な体験の様です。


名城落語会（本丸孔雀の間）



出演　：　柳家　緑君（ろっくん）
　　　　　名古屋出身、柳家花緑一門
演目　：　「武助馬」　「粗忽の使者」

武助馬

江戸の店を辞めた武助が久しぶりにやって来る。
武助は、八百屋、魚屋、本屋等色々やっても
しくじるばかり、、、、好きな芝居で身を立て
ようと、上方へ行き「嵐璃寛」へ弟子入します。
猪、や牛、馬、通行人や武家の家来のせりふの
ない役ばかりで、、、江戸に戻って来ます。

店の主人は「お前さん江戸では誰の弟子に？」
「芝翫の弟子になりました」
「名前は？」「本名の武助を名乗ってます」
「そいつは好い、で、どんな役を、、、、」
「どんな役を？」「馬の足で、、、」
「？　ま、好いだろう、ご祝儀替わりに行って
あげよう、」店の者を連れ、祝儀の酒、食べ物
を差入れ、、、、、、
お馴染みの落語に、会場は大いに沸きました。

粗忽の使者

杉平柾目正の家来、地武田次部右衛門は名代の
粗忽者であるが、なぜか殿のお気に入り、、、
そんな粗忽者の話を聞いた、柾目正の親戚筋の
赤井御門守は或る日、「それは面白い、其の者を
是非こちらへ寄こして欲しい、、、、」と頼み
両方の殿様が面白がって治部右衛門を使者として
伺わせる。
処が、到着した治部右衛門は「済まぬが使者の
口上を忘れたので、拙者の尻を捻って欲しい」
驚くも、、、家来に次々とお尻を捻らせるが、
効き目がなく、、、、、、
治部右衛門は子供の頃から物忘れが激しく、
都度、親からお尻を捻られ、、、、
其処へ大工の留が居合わせ、閻魔（やっとこ、
今のペンチ）で捻ると、、、、治部右衛門は
「思い出したが、口上を聞いて来るのを忘れた」



会場は、大爆笑の連続でヤンヤヤンヤの大合唱
です。
柳家緑君は昨年の大須演芸場、続いて今年初め
港区内での口座でお目に掛り、、、、、
この地域（港の爺、婆）の人気アイドルです。
最近芸をしない芸人達がTVを賑わせて居ります
が、若手の成長株の芸を見に行って欲しいです。

次回、５月末に名古屋ナデアパークで「柳家
花緑、落語会」が催されます。

今日の１句

新樹光本丸御殿落語会　　　　　　ヤギ爺