遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

仲秋の名月

2019-09-14 09:44:44 | 日記
令和元年9月14日(土)

名 月 : 芋名月、今日の月

陰暦8月15日の月
仲秋の満月を愛でる行事は中国から伝わって来た
ものである。 それ以前から月は暦として生活に
密着していた。
十五夜も農耕上の重要な折り目の行事であった。
芋や豆を供えるのは農耕との拘わりを示すもの
であり、8月15日(陰暦)の月は「芋名月」、

9月13日(陰暦)の後の月は「豆名月」と呼ぶ。

月は古来、崇拝の対象であったが、仏教伝来と
共に信仰上の意味を深めるようになった。
「かぐや姫」の物語も、月の神秘性、宗教性を
反映するものといえる。
十三夜の月見は中国にはなく、我国独自のもので
両夜の月を祀る事が風習となった。


名月や池を巡りて夜もすがら    松尾芭蕉

俳句には古典から現代まで、重要な季語の一つ
となっている。
また、「徒然草」には8月15日、9月13日
には「婁宿(ろうしゅく)なり、この宿清明
なる故に、月を弄ぶに良夜とし」とある。
良夜は本来は深夜或いは月の良い夜を表し、
特に十五夜をいう。

昨夜(9月13日)は「仲秋の名月」

月見団子

カミさんが、里芋と月見だんごを買ってくる。
曇天の一日で、夕方になっても雲がびっしり、
6時30分頃、少しずつ雲が切れはじめて
月が覗く、、、
7時過ぎ、「お父さん、月が見えるヨ、、、」
暫し眺め、芋の煮転がしを食べビールを一杯、

また雲が覆い、、時折、月が見え隠れ、、、、


朝刊に、岐阜城にかかる名月の写真、、


やはり雲がかかり、これはこれで名月か、、、


今日の1句(俳人の名句)

十五夜の雲のあそびてかぎりなし   後藤 夜半




冷ややか

2019-09-13 15:43:09 | 日記
令和元年9月13日(金)

冷ややか : ひえびえ

秋になって肌に冷たさ何となく感じる事をいう。
「ひやひや」「ひいやり」「ひえびえ」等と
感じそのままが季語として使われたりしている。
「秋冷」「下冷」「朝冷」「雨冷」等肌に冷気
を感じる言葉で、初秋の「新冷」「秋冷」「初
冷」等の語より、秋の深くなった冷たさである。
そしてまた、感覚でとらえた季語なので、心理的
に使われることもある。


今日は曇天、


昨日は晴天、鰯雲も、

今日9月13日は仲秋の名月(芋名月)である。
昨日迄の暑さは和らぎ、朝から雲がびっしりと
覆い、今にも雨が降り出しそうな空模様、、、
名月が心配となり、早速天気予報を見ると、
この地方(名古屋)では、夜6時頃には晴天と
の予報、どうやら「名月」が見られそう、、

萩の花


風船葛も、、、


今朝は、昨日までの残暑は嘘の様な肌寒さ、
Tシャツ1枚とはいかず、半ぞでを羽織る。
台風15号の被災地では、今朝になっても20
万戸以上が停電と断水が続いている様である。
住民の方達の不安が益々つのる、、、、。

中日新聞13日朝刊

一般の住宅は基より、病院や学校にも影響が在り
病院では冷房温度を上げ、昼の電灯を切り、、、
公立の学校では止むなく200超が臨時休校と
なった。東電と県の対応が問題視されている。
政府は、お隣の東京都は、、、?

ここ数年、災害の巨大化は異常で対策は儘ならず
災害が起きた後の復旧が追い付かない。
ここ数十年、「地球温暖化」が問題になり世界の
科学者達が懸命に警告を発し、提案をされて来た
が、数年前に現れた米大統領の一言で簡単に
覆され、、世界中が大混乱、各地で異常気象に
よる大災害が次々に発生している。
にも拘わらず、誰も対応しようとせず、、、
自分ファーストの元首達が次々現れた。
グローバルが破壊され、人に寄りそう何て、、
他人の不幸は見て見ぬふりである。


9月12日朝刊

9月11日、第4次安倍内閣が発足した。
「憲法改正を必ず成し遂げる、、、」早くも強権
発動である。
以前、第2次小渕内閣組閣の折、東海村原発事故
が発生し、この時の官房長官の野中広務さんが、
「こんな時は、先ず災害対策が優先すべき、、」
との発言で、組閣を延期し対応にあたった。
今では、誰もが総理の言いなりで、誰も進言する
方が(一人も)いない、、、、。
今回の新しい顔ぶれには、要所には老獪(妖怪)
な方を残留させ、主要閣僚には右傾の方々が並び
「改憲」にまっしぐらの様相、、、。
新顔の13人の方には何も問題なければ良いが、
新婚の小泉さん、早速福島県知事と面談、、、
演説の旨さに定評が在るが、実績はどうなの? 
早々に育児休暇を率先される様だが、多忙な大臣
がそんなに有休がとれますか。「環境原子力防災」
原子力は確かに大事、環境、防災はどうですか、
真っ先に千葉に飛んで、陣頭指揮されては、、
東電も政府の代表が来れば、いい加減な返答は
出来ぬはず、、、、。
亦、文部科学大臣の萩生田さん、先年「モリカケ」
問題で公文書の問題で色々在りましたが、有耶無耶
のまま(未解決)また、(野党がほじくるのでは)
総理は、「自民党には人材が豊富」とおっしゃる
が、他に適任者はないのでしょうか、、、、、。


今日の1句(俳人の名句)

冷ややかな鏡の中のもう一人     佐藤 静子



鳩を吹く

2019-09-12 15:51:43 | 日記
令和元年9月12日(木)

鳩 吹 : 鳩 笛


鳩の鳴き声を真似て、両手を合わせて吹く
こと。


狩人が山鳩を呼び寄せ、鳩を捕えるために
吹いた。亦、鹿狩りの際に、獲物を見つけ
たという合図のために吹いたとも言われる。

子供の頃、上級生(ガキ大将)からこれを
教わり、両の手を合わせて丸い空洞を作り
口から空気を吹き込む。



「プスー、スー、プー、、、」皆が懸命に
練習し、やがて鳩の鳴くような低い綺麗な
音が出るようになる。
一斉に「ホーホー」と競い合った。

夏井いつき先生の「絶滅寸前季語辞典」の
記述を読み、久しぶりに挑戦してみる、、
中々、うまく音が出ない。
皴の手を合わせて丸みを作るのだが、
どうにも、ソコイラじゅうから空気が洩れ
て、、、、、。悪銭苦闘である。
それでも、何度も重ねるうちに、偶々、
それらしき音が出た、、、、。
あの頃(少年の頃)に戻り、、、、、
ふと振り返ると、カミさんが笑っていた。


今日の1句

鳩吹きて少年時代蘇り     ヤギ爺



蓼の花

2019-09-11 15:55:07 | 日記
令和元年9月11日(水)

蓼の花 : ままこのしりぬぐい

タデ科の一年草 高いものは1m位ある。
花は初秋から咲き始める。

4、5cmの花穂に紅紫色、時に白色の
花を沢山付け、秋の水辺、山野に彩りを
添える。中でも桜蓼の淡紅色の花は桜に
似て美しい。


普通には柳蓼(夏)を指すが、犬蓼、大
犬蓼、粘蓼、細葉蓼等その種類は多い。

蓼食う虫も様々(ことわざ)

蓼の様な苦みのあるものでも好んで食べる
虫が居る様に、人の好みは様々であると
いうこと。(他人の悪趣味について言う)
それをどうのこうのと言うべきではない。
例えば、激辛料理を好む人もいれば、
他人から見れば、あんな器量の人の何処
が好いの? 等々、人それぞれである。
蓼を好んで食べる虫に蓼虫がある。
りょう虫と呼ばれるホタルハムシの甲虫。

ままこのしりぬぐい(継子の尻拭い)
蓼の花(秋の季語)の副題

ままこのしりぬぐい

タデ科イヌタデ属で、葉や茎に棘が密生し
三角形の葉は桃の葉に似ている。


山野に生えるピンク色の米粒の様な花。


継子は血の継がらぬ、実子でない子供。
つまり実施でない子の尻を拭う時は、
こんな棘のある葉や、茎で尻を拭う。
昔は継母が継子に対してイジメ的な行い
をしてきたという、その例え話である。
トイレットペーパー等が無い時代に木の葉
や蕗の葉っぱ等が使われた頃の話であるが、
こんな棘のある植物で尻を拭う事はない
と思うが、継子イジメの例え話である。

現在、連日の様に全国各地で「幼児虐待」
が後を絶たぬ、、、、、
正に継子の尻ぬぐい」でなかろうか、、
日本ではこれに対する罰則が世界に比し、
甘すぎる様である。
幼児の生命を優先し、親達の(特に母親)
考えが甘すぎる。直ぐに子を産み離婚し、
いい加減な男に走る、直ぐに子が邪魔に
なり、躾ではなくイジメである。
男と共謀である。直ぐにDVだと言うが、
普通(人の心)で在れば、自分の命を犠牲
にしても、わが身を持って子を守るのが
母ではないか、、獣達でも強敵に必死に
身を挺して子を守る映像を目にするが、
彼等、彼女等は獣以下で在ろう、、、。

少子高齢化の世の中、子は宝である。


今日の1句

虐待を躾まま子の尻ぬぐひ    ヤギ爺


曼殊沙華

2019-09-10 15:52:27 | 日記
令和元年9月10日(火)

曼殊沙華 : 彼岸花

秋の悲願の頃、毎年時を違えずに土手や畔
藪の中等に一斉に群がり咲くので彼岸花と
して親しい花。 30cm程の茎を伸ばし、
突如として真っ赤な蕊の長い美しい花を
咲かせるが、墓地等にもよく咲いているの
で「死人花」「幽霊花」等の別称がある。

他にも「捨子花」「狐花」「天涯花」等と
地方によって多くの呼び名、寓話がある。
彼岸が過ぎる頃、花は消えて線形の深緑色
の葉がぞっくりと生えて、翌年の春枯れる。

鱗茎はデンプンを多く含むが有毒である。
この毒性を利用して、遺体を鼠やモグラ等
が荒らさないない様に、墓の周りに人為的
に彼岸花を植えた。 先人達の知恵である。


日本では彼岸花と呼ばれ鮮紅色の花を咲か
せ、死人花等の暗いイメージが強いが、
曼殊沙華は仏教語から由来し「天界の花」
と言われ、お目出たい事が起きる前に天
から花がひらひら降って来る「良い事の
前兆」だと語り継がれる。

サンスクリット語で「Manjusaka 」の
音の写しからくる、白く柔らかい花で、
それを見た者の悪行を払うとも言われる。


曼殊沙華の由来を知ると、
確かに街中で白い曼殊沙華を見かける事
も多いので、これを機会に今までの暗い
イメージを払拭したいものである、、、、


今日の1句

天上に白迸る曼殊沙華     ヤギ爺