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遊民ヤギ爺

俳句と映画のゆうゆう散歩

餅 花

2021-12-26 16:34:39 | 日記

令和3年12月26日(日)

餅 花 : 花 餅

柳、水木、榎等、木の枝等に紅白の小さな餅を付け飾り、

家の中や神棚や、街路等に飾る小正月の飾り木の一種。

花が咲いたように見えることから「餅花」と呼ぶ。

早くは、室町時代には既に行われていた正月の習俗である。

由来は、農家が五穀豊穣を願い小正月に終わった時に餅を

焼いて食べると一年間無病息災でいられるという習俗。

亦、雛祭の際に餅を枝から取り『雛あられ」として食べた。

養蚕農家では、「繭玉」と称して米の粉を練った物を蚕の

形にして木の枝に挿した。

主に東北地方に伝わるもので、蚕の安全祈願をし、小正月

が終わると枝から取って焼いて食べた。

雪が積もる寒い冬、北国では生花の代りに色鮮やかな餅花

は、重宝されたようである。

岐阜県の飛騨地方では、毎年の暮れに餅花作りが行われる。

正月飾りに欠かせないものとして人気が在り、販売される。

農家の主婦の副業として欠かせぬものである。

 

先日、カミさん達の集まる「ばあば工房」のクラフト教室

で恒例の餅花作りが行われた。

切り餅を用意し、レンジで加熱する。

餅が柔らかくなったら餅取り粉の上で軽く練り、細い棒状

に伸ばす。(この時半分程の数を、食紅で色を付ける)

棒状の餅をちぎり、木の枝にくっつけ飾り付ける。

一昨年(昨年はコロナ過で中止)の物より、見栄えが良い。

一昨年のもの

今年のもの

 

年々、旨くなっている様だ、、、、、、

 

今日の1句

枝ぶりの佳き餅花の見栄を切る   ヤギ爺


断捨離

2021-12-25 16:39:45 | 日記

令和3年12月25日(土)

断捨離

今年も後僅か、年の瀬を何もせず、只慌ただしく感じ居る。

年賀状も書いたし、、、ぼつぼつ大掃除、老い二人の暮らし

では、余り汚れる筈もなくと、思いきや見渡せば、、、、、

毎年、余分な物はどんどん増えて捨て難く、ため息が出て、

然し老い先短い中で、本当に思い切って終活をせねば、、、

 

思いあぐねて朝刊を広げて見る。

 

何時もの様に朝刊一面の下段に在る、コラム「中日春秋」に

目を通し、、「ム、ム、」今朝のテーマは断捨離である

【断捨離という言葉が定着するようになったのは十年程前か

ら。やましたひでこさんが書いた本「新・片付け術断捨離」

が売れた。 入って来る不要な品を断つ「断」、家に在る

ガラクタを捨てる「捨」、物への執着から離れる「離」。

不要な物と必要な物を選んで自分自身を見つめ直せば生き方

が変わるという。

あるいは岸田首相も内心、新境地を求めているのだろうが。

新型コロナウイルス対策として安倍政権が調達した、いわゆ

る「アベノマスク」を年度内をめどに廃棄すると表明した。

「小さい」などと不評だったマスクの在庫は10月末の時点

で8000万枚超。 保管費も億単位だった。

首相は「マスク不足に対する心配は完全に払拭された、所期

の目的は達成された」と説明した。「失敗した」と言わない

あたりに自民党の実力者である安倍さんへの配慮を感じる。

加計学園の悪友

捨てるのはマスクだけらしく、安倍政権から引きずる森友問

題や桜を見る会の真相解明には後ろ向きだ。

安倍晋三後援会、桜を見る会前夜祭

 

党内の雑音を「断」ち、しがらみを「捨」てて先人の負の遺

産を清算し、その人から「離」れる勇気は迄はないのだろう

か。

やましたさんは、くれた人の顔が浮かんで捨てにくい頂き物

も潔く処分するよう指南している。「捨てる時にご免なさい

ありがとう」と口にしよう。少しは心が晴れる。

首相が試すのも、悪くないと思うのだが。】

(中日新聞朝刊コラム:中日春秋より、引用した。)

岸田首相の支持率上がっている中、時折見せる安倍前政権へ

の忖度は、岸田首相の掲げる「スピード感を持って何事も

対処したい」と述べているのを躊躇して後ずさりしている。

甚だ残念である。怖がらず毅然とした態度で「アベノリスク」

(モリカケ問題、桜を見る会など負の遺産)に立ち向かって

頂きたい。

 

今日の1句

何もせで断捨離思ひ去年今年   ヤギ爺


聖 夜

2021-12-24 16:22:59 | 日記

令和3年12月24日(金)

聖 夜 :クリスマス・イヴ

クリスマスは、イエス・キリストの降誕祭の事で、復活祭と

並ぶキリスト教会の二大祝日である。

キリストの生誕

 

その前夜をクリスマス・イヴといい、子供達はサンタクロース

にクリスマス・プレゼントを貰うために、寝る前に靴下を枕元

に吊り下げる。

翌25日、教会で聖樹(クリスマス・ツリー)を飾り、聖歌を

唄い、キリストの生誕を祝う。

名古屋金城学院グリークラブ最後のXmas聖歌(2018年)より、

 

商店街やデパート等では早くから(年々早くなり11月下旬)

ツリーを飾り、クリスマス商戦が始まった。

クリスマス・プレゼントにカードを添え、クリスマス・ケーキ

を家族への土産をとして、家路を急ぐ。

昨年から、コロナ過の所為か父親たちも忘年会等飲み会を止め

自宅で家族とクリスマスを楽しむ方が増えたようだ。

(居酒屋等、夜の商売の方々には申し訳ないが良い事では、、)

 

前夜に寝ている子等にクリスマス・プレゼントを届けるサンタ

クロースは、セント・ニクラウスの転訛したものといわれる。

子供達にとっては、今日が一年で最も楽しい一日であろ。

今日が2学期の終業式、明日から冬休みに入る。 それぞれに

プレゼントを手にし、冬休み、お正月、お年玉と夢は膨らむ。

残念ながらコロナ過で、スキーや旅行等は出来ぬかも知れぬが、

それでも楽しみは続くのだ、、、、、。

我家の子供達(孫)は、受験(大学、中学)を控えて居り、

それどころではない様だ。

それぞれの親達から電話があり、「正月もいけないかも?」

チョッと、可哀そうな気もするがこれも止むを得ぬか、、、

 

カミさんが、ショート・ケーキを買って帰る。

私には定番のモンブラン、カミさんのは「ン、、?」

「今日は、行列が出来てたワ、ケーキも値上がりヨ、、」

 

今日の1句

聖夜の灯いつもと同じモンブラン   ヤギ爺


火の番

2021-12-23 16:29:07 | 日記

令和3年12月23日(木)

火の番 : 火の用心

江戸の街の半分近くを消失する大火を経験した江戸では、火消の

消防組織と共に、辻々に番屋が置かれ不審者を見張り、火の用心

をした。

殊に火事の多い冬は、番屋の親父が町内を夜回りしながら太鼓や

拍子木を打って「火の用心」と呼んで歩いた。

現代では町内会等で詰所を造り、警護して回る地域もある。

寒い夜空に響く拍子木は、「寒柝」(かんたく)と呼ばれ、実に

印象的である。

我が町でも、毎年年末恒例の「町内巡回パトロール」を、学区の

消防団を中心に始まった。

区政協力委員等が消防団詰所に集まり、夜間に町内を巡回する。

詰所前で港消防署長の訓示を受けた後、分団に分かれ各町内を

巡回する。

先導の消防署広報車の後、警察官と消防団に町内メンバー等の

巡回が始まった。

広報車のアナウンスにより「火災予防の注意」を呼びかける為、

拍子木や「火の用心」の呼び声は無い。

何時も歩いて居り、町内を知り尽くしているが、闇夜の路地裏

やアパート等の集合住宅の駐輪場の隅等の暗さには驚かされる。

途中、不審者に出会うが(単なる酔っぱらい)気を付けてお帰

りを願う、、、。

小一時間で巡回を終え、詰所に戻り女性消防団員の方達から、

善哉を振るまわれ暖をとる、、、、。

 

殊に最近、放火等の不審火による火災が多発している。

以前の放火の模倣犯に依る火災も多いようである。

犠牲者も多く、凶悪で悲惨な光景はとても居た堪れない。

冬場は空気も乾燥し、ボヤが大火となり痛ましい犠牲者が

増えている。 

くれぐれも、、、、、、「火の用心」

 

今日の1句

路地裏に寒柝響く闇夜かな   ヤギ爺

※ 寒柝:かんたく、冬の夜空に打ち鳴らす拍子木の音


冬至の日

2021-12-22 16:34:52 | 日記

令和3年12月22日(水)

冬 至 : 冬至南瓜

二十四節気の一つで、太陽黄経が270度

太陽の位置が最も低く、昼の時間が最短の日である。

従って夜が一番長い。暦法上では一年間の干支が切り替わる。

この日には様々な行事が行われ、冬至風呂(柚子湯)もその

一つ。

冬至風呂が流行り始めたのは江戸の銭湯からと言われる。

冬至を湯治にかけ、この頃から庶民は挙って湯治に出掛けた。

今では各家庭、銭湯等でも柚子の実を風呂に浮かべ入浴する。

柚子湯に入ると無病息災で居られるとの俗信がある。

冬至粥は、冬至の朝に小豆粥を食すると疫病に掛からぬとの

いい伝え。

冬至の日に南瓜を食べると中風にならず、長生き出来る。

蒟蒻を食べると身体の砂落しと称し、体内を綺麗にするという。

世界各地で「冬至祭」が行われる。

クリスマスは、ドイツ北欧諸国でゲルマン民族が「冬至祭」を

クリスマスと混同して出来たと言われている。

イラン発祥のミドラ教では、今も冬至祭儀を行う所がある。

 

冬至の食べ物

先ずは冬至南瓜で、煮物、スープ、天婦羅、南瓜汁粉等を食す。

小豆粥は、中国では冬至の際に小豆粥を食べる風習があった。

日本では正月の七草粥の代りに小豆粥に餅を入れて食べる所も

ある。亦、1月15日の小正月の朝に小豆粥を食べる。

地方によっては、陰暦の11月23日(陽暦の12月22日)に

大師講が行われ、その際に小豆粥が振る舞われる。

いとこ煮を食べる風習もある。いとこ煮は日本各地に伝わる郷土

料理である。

これを食べる時期は報恩講(11月21~28日、宗派により若

干違う)が行われる際に小豆粥を振る舞う。

いとこ煮の由来は、材料を煮えにくい物から「追い追い」入れて

炊くのを「甥甥」(従兄)とかけた。亦、小豆と味噌(大豆)を

材料にする(大豆のいとこ)。

いとこ煮は各地に様々あるが、愛知県には甘藷芋と小豆の煮もの

がある。これに里芋や大根などを入れ味噌で煮込んだもの等が、

全国各地のその地方の冬の野菜を味噌仕立てで煮込むいとこ煮が

存在する。

 

今日の1句

香り来し柚子湯に浸し髪洗ふ   ヤギ爺

(洗うと言っても、地が透けるような髪を労わりつ、、)