加須市の旧騎西町の玉敷神社と久喜市の旧菖蒲町の菖蒲神社の藤を見に行った。両方とも県指定
天然記念物である。まず玉敷神社の方を先に見に行ったが、満開でかなりの見物客がいた。同じ県内
にある「牛島の藤」に比べると華やかさと房の長さでは劣るように感じられた。これは、前者が樹齢12
00年、後者が400年と若いからと思われるが、勢いは断然玉敷の藤にあるように思えた。ただ牛島の
方は十数年前に行った時の感想であり、現在は違っているのかも知れない。その時は確か1000円を
支払った覚えがあるが、玉敷は無料と思われる。玉敷のお目当ての大藤は一番奥の池の手前にあり、
他に池の縁の白藤や数本の藤があった。ちなみに加須市の広報には、大藤は野田藤で幹回りは4.4
m、枝張り700㎡と記載されている。また房の長さは約1m~2m前後ぐらいか。匂いは庭園内に一歩
入ると、直ぐに感じられるくらいでかなり強い。
次の菖蒲神社に向かったが、誰も見物客はおらずひっそりとしていた。こちらも野田藤、樹齢は約
300年超、根回り9.0m、幹回り1.5m、棚面積238㎡、房の長さ1.8mに達する(神社発行物に
よる)である。しかし、房の長さはそんなに長くは見えなかった。また藤は1本のみであるが枝張りが
かなりあり、玉敷神社に負けないくらいであった。