初日はリニューアルした川原湯温泉「王湯」、再訪の草津温泉の「御座の湯」、「関乃湯」に、2日
目に万座温泉「万座プリンスホテル」、そして初入湯の北軽井沢の応桑温泉「かくれの湯」の5施設
に入浴しました。特に草津温泉や万座温泉は湯感、湯色、湯臭等個性豊かであり、筆者の好みの
温泉である。
また、今回初入湯となる北軽井沢の「かくれの湯」は知る人ぞ知る施設で、今回の目玉であり是非
立寄りたい所であった。
10月 7日(水)
・川原湯温泉「王湯」
ここは平成20年5月24日に一度入湯しており、今回で2度目であるがリニューアル後は初めて
の入湯となる。場所は以前と違いダム建設に伴い移転したが、八ッ場大橋を渡った右側の高台の
分り易い場所にある。周囲はまだ建設途上のようで、空き地が目立っている。建物前には駐車場が
あるが、これは身障者や緊急用のようで一般客は利用出来ない。代わりに建物の前方と左側に駐
車場があり、両方とも歩いて数分の距離である。建物の外観は重厚な和風造りで真新しく、木の香
りが匂うような感じである。内部も木造りで統一されている。浴槽は内風呂、露天風呂の2種類あり、
両方とも縁は木造だが壁面、底面は石造りである。広さは内風呂が十数人用、露天風呂が十人用
位、湯温は前者が適温、後者が外気の影響か少し温めであった。湯は無色透明、浴室に入った途
端に硫黄らしき匂いを感じた。微かにスベスベ感のあるさっぱりした感じの湯であった。露天風呂の
前面には木々が生い茂り、遮蔽物のようなっている。洗い場にはシャワー付カラン、アメニティが揃
っていたが、浴槽の広さに比して洗い場はやや数が少ないように思えた。2階には40畳ほどの和室
の休憩室がある。旧施設との大きな違いはまず源泉2本(川原湯温泉元湯、川原湯温泉新湯)が川
原湯新湯1本になったことや、料金がアップ(300円→500円、但し、以前は休憩室を利用する場合
は別途300円必要)になったこと、それに内風呂と露天風呂が直接繋がり衣服を着替える必要が
なくなったこと、さらにアメニティが備えられていることである。(データは平成26年5月14日付温泉分析
書による)
(温泉データ) 入浴料300円、但し休憩室を利用すると600円。泉質「含硫黄-塩化物・硫酸塩温
泉」(中性低張性高温泉)、源泉は2本あり、1本は川原温泉元湯、2本目は川原湯温泉新湯である。
源泉温度71.6度、無色透明、硫化水素臭有り、PH7.1、湧出量は測定せず。
この湯は当温泉共同浴場の真打湯であり、人気の施設である。しかし、訪れたときは1人しか入
っておらず、沢山浴槽等の写真が撮れた。またここは道路際にあり、さらに数台の駐車場もあるの
で比較的「車利用者」も利用し易いと思う。また共同浴場なのに内風呂と露天風呂がある。しかし両
者は繋がっていないため、一旦衣服を着替えなければならない煩わしさがある。湯温は両方とも温
め、特に露天はかなり温い。ただどちらも湯口に「水は絶対に止めないでください」のお願いと注意の
張り紙があり、このためかも知れない。多分熱湯好きの地元の人が水を止めて、熱湯にするケース
が多いのだろう。内風呂は5、6人用で脱衣所から階段を降りた先にあり、浴室も浴槽も全てタイル
張りである。また露天は内風呂よりもやや小ぶりで3、4人にも入れば満員である。ただ眺めが良い
のにコンクリートの壁が邪魔で、立たなければ周囲の景色は見られない。管理や清掃がしっかりな
されているようで、綺麗で清潔である。ただ付属品は一切無い。また内風呂と露天風呂の脱衣所に
は、ロッカーは無く、棚があるだけである。(平成20年5月24日訪問時)
1.住 所 群馬県吾妻郡長野原町川原湯温泉491-3
2.電 話 無、問合せは川原湯温泉協会0279-83-2591
3.料 金 2時間500円
4.営業時間 10時~18時
5.定休日 不定休(1月1日、1月20日は休み)
6.泉 質 含硫黄-カルシウム・ナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉(低張性中性高温泉)
7.源泉名 川原湯温泉新湯
8.湧出量 不明
9.源泉温度 79.3度、利用施設温度43度
10.PH値 7.2
11.知覚等
12.温泉利用状況 加水有、加温無、循環濾過装置及び入浴剤、消毒剤使用無、
13.その他 駐車場は2ヶ所有り(徒歩数分)
外観 案内図 笹竜胆の紋 脱衣所
洗い場 内風呂 内風呂湯口 露天風呂
・草津温泉「関乃湯」(再訪)
湯畑傍の「白旗の湯」が混んでいたため、近くにある当湯を再訪(前回は平成25年7月25日)し
た。白旗の湯と同じ湯畑の近くにあるが、当湯は前者と比べて3人用と狭いためか、人気が無く前回
時も貸切であったが今回も同様であった。前回は激熱の湯であったが、今回は適温でスベスベ感も
しっかりとあった。浴槽はコンクリート造り、3人用とあったが2人位が丁度良い。また、町民専用時間
も18時~と少し変更になっていた。(データ等詳細は平成25年7月25日参照)
外観 脱衣所 洗い場 浴槽
・御座の湯(再訪)
夕食までに時間があったので再訪したが、前回との違いはお客がかなりいたこと位である。前回
とほぼ同じ平日、時間帯なのにこの違いは何だろう?当湯の人気が高まったのは草津温泉大好きの
筆者にとっても嬉しいことである。。(データ及び写真等詳細は平成25年7月26日参照)
10月 8日(木)
・万座プリンスホテル(再訪)
平成17年7月15日に訪れてから、8年ぶりの再訪となる。志賀高原から軽井沢へ行く途中で丁
度昼近くなったので、入浴と昼食のために立寄った。万座温泉には共同浴場がないせいか、各ホテ
ルとも日帰り客には積極的な対応をしている。当ホテルも入口看板にその旨表示されており、入り易
い雰囲気がある。8年前の記憶も薄くなりかけていたが、脱衣所、浴室、浴槽共も変わっているところ
は無いと思う。ただ、混浴露天風呂に尼さんらしき人が入ってきたことははっきりと覚えている。温泉
と尼さんという構図は筆者の意識の中には無かったので、強烈に残像として残っていたのかも知れ
ない。また、インターネット上にここの割引券があり、それを利用すると300円引きになることは帰っ
てから知った。また、硫黄の香り、露天風呂からの素晴らしい眺望、白濁の湯等以前と変わりなく健
在であった。それにもまして今回初めて食した中華ランチは本格的なもので、味、量、質等文句無し
であった。上質な温泉に浸かり、うまい食事にありつき至福のひとときを過ごすことが出来ました。肝
心の浴槽は内風呂が一ヶ所、露天風呂が男性専用か二ヶ所、混浴か一ヶ所です(男性用)。湯は源
泉掛け流し、前述の通り白濁、適温、強い硫黄の匂いが漂っています。さらに眺望が素晴らしく、遠
方の紅葉した山々を湯に浸かりながら露天風呂からは勿論、内風呂からも見ることが出来ます。リゾ
ートホテルなので設備等は完璧です。露天風呂は内風呂の下方にあり、サンダルに履き替えて行き
ます。寒い時は少し辛いですが、絶景を堪能するためにはそれくらいは我慢しないといけません。
(温泉分析書は平成17年7月15日付)
1.住 所 群馬県吾妻郡嬬恋村万座温泉
2.電 話 0279-97-1111
3.料 金 1200円
4.営業時間 11時~17時(但し、混雑度合い等により変わる場合有)
5.定休日 不定休
6.泉 質 硫黄泉(酸性・含硫黄-マグネシウム-酸化塩温泉)(硫化水素型)
7.源泉名 姥湯源泉
8.湧出量 不明
9.源泉温度 71.3度、利用施設温度41~42度
10.PH値 2.5
11.知覚等 白濁、強烈な硫黄臭
12.温泉利用状況 加水有、加温無、放流式、入浴剤及び消毒剤使用無、
13.その他
外観 浴槽配置図 洗い場 内風呂
内風呂→前面 露天風呂 露天風呂→前面
・応桑温泉「かくれの湯」
ここ以前から気になっていた施設で、今回やっと入湯出来ました。何方かのブログに、距離は
短いが車の行き違いが厳しく狭い道の先にあると載っていたので、少々ビビッていました。しかし、
万座温泉方面から行ったためか、確かに狭い道でしたが崖路では無く平地で、距離も2~300mと
思ったよりは短く、無事に対向車にも会わず辿り着けました。施設の周囲は深い木々に囲まれ、正
に森の中の一軒家といった感じです。入浴客は筆者独りで貸切状態でした。浴室、内風呂共にオ
ール木造、露天風呂は内風呂の前面にあり、一段と高く盛り上げられた場所に設置されていました。
露天風呂の縁は自然石、前面は深い森、時々落ち葉が浴槽の中に舞い込んで来て、なかなか風情
があります。浴槽の広さは内風呂が7~8人用、露天風呂が10人用位である。湯は微かに油臭、特
に湯口近くでは強い、無色透明、適温でした。洗い場にはシャワー付カラン、シャンプー等のアメニテ
ィは揃っていた。露天風呂の洗い場には源泉を使用している旨の表示があった。脱衣所には棚と籠、
無料の鍵付ロッカーがあった。また食堂らしき場所もあり、時間等によっては利用出来るのかも知れ
ません。屋内は雑然としており、まだ整理中のように見えました。駐車場らしき場所は現在工事中の
ようで、近々きちんとしたものが出来るのかも知れません。
1.住 所 群馬県吾妻郡長野原町大字応桑字御所平1985-175
2.電 話 0279-82-1526
3.料 金 2時間900円
4.営業時間 10時~20時
5.定休日 毎週水曜日
6.泉 質 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉(中性低張性高温泉)
7.源泉名 かくれの湯
8.湧出量 毎分160リットル(動力揚湯)
9.源泉温度 48.6度
10.PH値
11.知覚等 知覚試験では黄土色の沈殿物を生じ、上澄みは微黄色透明である
12.温泉利用状況 掛け流し
13.その他
外観 男湯暖簾 内風呂洗い場 内風呂
内風呂湯口 浴室床 露天風呂 露天風呂湯口
露天風呂湯口