温泉漫遊記

国内の温泉施設、特に共同浴場や日帰り温泉施設を中心にした入湯記です。

あの日から10年

2021-03-11 14:25:31 | 日記

今日(3月11日)は「東日本大震災」から丁度10年目に当たります。この日は私にとっても特別な日でした。当日午後2時から「カテーテル手術」が予定されていたが、前の手術が遅れていたため病室で車椅子に乗り呼び出しがあるまで待機していた。既に身体には手術に備えて点滴用等数本の管が取り付けられいた。今回は心臓に近い血管にステントを入れる危険な手術のため、もし医者がミスしたら死ぬかも知れないという恐怖感で一杯であった。そんな時に突然激しい揺れが病院全体を襲った。最初は何が何だか分からなかったが、ラジオを聞いていた人が東北地方で大きな地震があったと教えてくれた。今までに経験したにことが無かった大きな揺れであり、車椅子上の私には身動きが取れずどうすることも出来なかった。暫くして院内放送で「当施設内は安全です」のアナウスがあり、ホッと一息をつくことが出来た。揺れが収まった後担当看護師が直ぐに来てくれず、この後どうなるのか分からず不安であった。やがて担当看護師が来て、「今日の手術は中止して来週の月曜日に改めて実施します。明日の土曜日に再入院すれば良いので、本日は帰宅しても結構です。」と言われた。早速帰宅すると家の外観はほどんと被害は無かったが、家の内部でも棚から置き時計が落ちたり、書棚から本が床に散乱している程度であった。
勿論月曜日の再手術は何ら問題なく無事に済んだ。素人考えだが、もしあの日手術中に地震に襲われたら、如何に熟練の医師でも手元が狂い、血管を破り大事になったかもしれないと思うとぞっとする。2011年3月11日(金)は私にとっては永遠に忘れられない1日である。

 

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