先週の中学生国語道場クラスでは、こちらの本を紹介しました。
ある事件をきっかけに、学校へ行けなくなってしまった中1のこころ。
その日も学校に行かずに家にいたら、部屋の鏡が光っていることに気づきます。
こころが手を伸ばすと、こころは鏡の中に吸い込まれていきました…。
鏡の中には大きなお城がありました。
そこに集められたのは、こころと同じ中学生。7人。
オオカミのお面をつけた少女が、7人に伝えます。
「この城の奥には、誰も入れない願いの部屋がある。願いの部屋に入る鍵は、この城に隠されている。そして、鍵を見つけた一人だけが、願いを叶える権利がある。」
鍵を探せる期間は、およそ1年。
鏡の中の世界と現実の世界を行き来する展開によって、7人それぞれが抱える苦悩が見えてきます。
また、この7人の関係性は謎に満ちているのですが、その謎も、読んでいくうちに少しずつ解けていきます。
そして、最後の怒涛の展開、すべてがつながる瞬間!
暗闇に光が差し込むような読後感でした。
苦しいことがあっても、生き続けてほしい。
そして、その苦しみを乗り越えた先には新しい世界が広がっていて、苦しんでいる人を救える側に、自分がなれることもあるのだということを知ってほしい。
中高生にも、もちろんおすすめですが、子どもと関わるすべての大人に読んでいただきたい作品です。特に、教育に携わる大人にとっては、必読の書だと思います!!
クラスの生徒さんたちも、こちらの本の紹介を熱心に聞いてくれました。
2018年、本屋大賞受賞作です。
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