燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医徳田安春の最新医学情報集。問診、フィジカル、医療安全、EBM、臨床研究に強くなれます。

シュードディジーズバイアス pseudo-disease bias とは?

2020-02-25 | 勉強会
みなさん、こんにちは。
 
 
シュードディジーズバイアスpseudo-disease biasは、症状を来さない癌や病気(シュードディジーズ)をみつけてしまうこと。
 
 
 
これを過剰診断overdiagnosisという。
 
 
 
このバイアスは、レングスタイムバイアスの極端な事象だ。
 
 
 
例として、神経芽細胞腫スクリーニングがある。
 
 
多くの神経芽細胞腫は自然退縮する。
 
 
日本で行われていた神経芽細胞腫スクリーニングでは、死亡率低下を証明できなかった。
 
 
自然退縮するような神経芽細胞腫を多くみつけためである。
 
 
 
すべての前立腺癌のうち「約半分」はシュードディジーズであるといわれている。
 
 
欧米におけるPSA (prostate specific antigen)による前立腺癌検診や、韓国におけるエコーによる甲状腺癌検診では、生涯にわたり発症しない「癌」を検診でみつけていたと考えられている。
 
 
 
図:シュードディジーズバイアス
 
pseudo-disease biasによる過剰診断

 

 

 

群星沖縄臨床研修センターのホームページです。沖縄の基幹型8研修病院での研修医教育に貢献しています。

 

マンガ「群星沖縄臨床研修センターとは?」が出ました。これで群星沖縄のすべてがわかる。毎月更新されますので、是非ご覧下さい。

 

一般向け健康情報ブログ「総合診療医からの健康アドバイス」。こちらもご覧下さい。

 

徳田安春・公式ツイッター

https://mobile.twitter.com/yasuharutokuda

健康や医学についてのファクトと徳田安春の個人的意見をお伝えします。

 

好評のメルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」の最新内容を厳選編集した本の最新版「知っておくと役に立つ最新医学2019」が出ました。一般の方々の役に立つ最新医学知識を満載。グローバル・スケールでの先端医学のホットな話題もわかりやすく解説。特徴はテレビや新聞より早いグローバルな情報、科学的に正確なエビデンスに基づく情報です。

 

健康と平和について発信する英語版ブログをスタートしました。「Wellness and Peace and Okinawa」 長寿研究で有名なDavid Itokazu先生との共同作業ブログです。

 

徳田安春、荘子万能の「徳田闘魂道場へようこそ」こちらポッドキャストにて配信中、是非お聴き下さい。

 

科学的根拠に基づく最新医学情報とグローバル・スケールでの先端医学のホットな話題を提供し、わかりやすく解説します。メルマガ「ドクター徳田安春の最新健康医学」。☆まぐまぐ大賞2018のジャンル別賞の健康部門5位に決定しました。

 

こんなとき フィジカル1と2」立ち読みできます。是非どうぞ。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« レングス・タイム・バイアス ... | トップ | スクリーニング検査のパフォ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

勉強会」カテゴリの最新記事