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レングス・タイム・バイアス length-time bias

2020-02-21 | 勉強会
みなさん、こんにちは。
 
 
同じ種類の癌でもその進行はさまざま。
 
一般に、緩徐進行のタイプは予後が良い。
 
 
レングスタイムバイアスは、検診で診断される疾患タイプは、通常の診療で診断される疾患タイプよりも、緩徐に進行するタイプ(比較的予後良好)である割合が大きくなること。
 
 
検診発見がん患者の生存時間は見かけ上長いことになり、見かけ上の生存率もあがる。
 
 
図で示す。
 
 
図:レングスタイムバイアスlength-time bias
 
 
 
 
 
患者の治療コンプライアンスはその生存率に影響する。
 
コンプライアンスバイアスは、患者の治療コンプライアンスが群間で異なっている場合におこる。
 
 
一般に検診参加群の患者は治療コンプライアンスが高い。
 
内服薬服用、通院日遵守、併存症管理などの測定困難な要因が関連している。
 
 
前述のバイアスを除去するためには、理想的にはランダム化比較試験を行う必要がある。
 
ランダム化比較試験の実施が困難であれば、前向き人口ベース比較試験prospective population-based studyが勧められる。
 
 
前向き人口ベース比較試験を用いる場合の前提条件として、検診群と対照群の背景因子は同じであり、対照群には検診への「アクセスが無い」ことが条件となる。

 

 

 

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