燃えるフィジカルアセスメント

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検診の負の側面

2020-02-27 | 勉強会
みなさん、こんにちは。
 
 
 
検診には負の側面もあり、「予期していない不都合な結果」をもたらすことがある。
 
 
検査中の不快感(大腸内視鏡など)、検査の合併症、偽陽性による精密検査負担と心理的悪影響(ラベリング効果)、過剰診断、そして偶発腫瘍の発見などだ。
 
 
 
ランダム化比較試験では、このような負の側面も評価して、有効性と有害性の両方を比較検討することが重要。
 
 
 
検査の項目が増えると偽陽性結果を得る可能性は高くなる。
 
 
 
基準値の定義を健常人全体の95%の範囲とすると、異常値を得る確率は5%となるので、確率の和の法則により、20項目の検査をすると偽陽性を得る確率は下記。
 
 
5(%)+5+5+5+5+5+5+5+5+5+5+5+5+5+5+5+5+5+5+5=100(%)
 
 
 
人間ドックで多数の検査項目を受けると「必ずなにかひっかかる」のはこのためだ。
 
 
 
毎年定期的に検査を受けることによっても同様な理由で偽陽性を得る確率は増える。
 
 
病気の無いひとに病気である可能性を示唆することによる精神的ダメージなどのラベリング効果は倫理的に問題。
 
 
 
精密検査で結局「異常なし」といわれても、その効果が持続する人々も多い。
 
 
 
写真 SARSとCovid-19のタイムライン比較。中国の対応が迅速になったことがわかる。

 

 

 

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