燃えるフィジカルアセスメント

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腹部のフィジカル:ベーシック

2019-07-18 | 勉強会
 
みなさん、こんにちは。
 
 
ベーシックシリーズ、今回は腹部です。
 


① 肝:  

大きさを打診の肝濁音界で上・下限を決める。

正常範囲は右鎖骨中線で8〜12センチである。

辺縁や硬さを触診で評価する。

触れなければ吸気時に肝下縁を触れ、左葉が腫大していれば心窩部に触れる。



② 脾臓:  

濁音界は左肋骨弓下にあり、普通成人では触れない。

特発性門脈圧亢進症、肝硬変などの疾患で触れるようになる。



③ 腫瘤:  

あれば、部位、大きさ、形、硬さを触診する。

拍動性なら動脈瘤を考える。

硬便を腫瘤と誤ることもある。
 
 

④ 圧痛:  

反跳痛とはゆっくり押しすばやく離すことで生じる腹痛で、筋性防御とは腹筋が不随意に板状に硬くなることである。

どちらも腹膜刺激所見である。



⑤ 腹水:  

非代償性肝硬変、門脈圧亢進症、腹膜炎などの時に出現する。

腹水があれば、側腹部を叩くと反対側の側腹部に波動を感じる。

波動が腹壁を伝わるのを防ぐために、助手に腹壁の正中線にそって手の端で手刀の様に圧迫してもらうとよい。




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  私も少し書きました。
  こんな病歴で診断がついた実例集あり。

 

 

僕たちが医者になるまえに
 
カイ書林

 

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