みなさん、こんにちは。
スクリーニング検査では、ターゲット疾患以外の病変をみつけてしまうことがある。
これはインシデンタローマ(偶発腫)とよばれる。
CTによる肺癌スクリーニングやCTコロノグラフィーが米国で導入されているが、CT検査ではインシデンタローマの検出率が高い。
インシデンタローマが見つかれば、追加の精密検査とさらなるワークアップが必要となる。
インシデンタローマを精査しないとどうなるかについてのデータは乏しい。
検診の有効性の評価についてみてみよう。
相対リスクrelative riskではなく、絶対リスク差absolute risk difference(絶対リスク減少absolute risk reduction)を用いる。
絶対リスク減少の「逆数」をとると、アウトカム(死亡など)を1ケース減少させるために何人検診を受ける必要があるかの「人数」が得られる。
これをnumber needed to screen (NNS)という。
NNSが小さいほど、検診の有効性は高い。
年齢や性別、基礎疾患などで、このNNSは異なるので、このような背景因子で層別化したNNSの評価を行うことが勧められる。
たとえば、乳癌検診では40歳代のNNSは大きく、50歳代以上の群と比べて、検診の有効性は低い。
写真 FM那覇のスタジオ風景
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