燃えるフィジカルアセスメント

総合診療医徳田安春の最新医学情報集。問診、フィジカル、医療安全、EBM、臨床研究に強くなれます。

補正 HCO3 (補正バイカーボネートと読む) corrected HCO3(cHCO3) を求めよ

2020-10-16 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。     (前回問題の正解)3   AG=Na-Cl-HCO3 =147-74- 47 =26       (解説)   pHがアルカレーミアを呈し、かつHCO3が上昇していることから、代謝性アルカローシスの存在をまず考える。     しかし、酸塩基平衡異 . . . 本文を読む
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アニオンギャップ anion gap(AG) を求めよ

2020-10-15 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。     (ケース) 50才代女性 糖尿病・変形性関節症で近医通院中。   今朝より昏睡。   (病歴) 3週前より間欠的な上腹部痛があり、患者自身で薬剤性を考え、その頃より経口抗糖尿病薬(SU薬)と鎮痛薬(NSAID)を自己中断。   その後、徐々に多尿・口渇が出現、3日前より頻回の嘔吐(1日>10回) . . . 本文を読む
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薬剤性脳静脈血栓症

2020-10-14 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。     本症例はタダラフィル内服中に脳静脈血栓症を生じた症例である。     タダラフィルは脳梗塞、肺塞栓を生じたと報告があるが脳静脈血栓症の報告は本症例が初めてだ。     脳静脈血栓症は稀な疾患であるが重篤な疾患であり、非典型的な症状で受診した頭痛患者に必ず鑑別にいれ、早期発見が重要である。 . . . 本文を読む
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前回のケースの考察:脳静脈血栓症とは

2020-10-13 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。     本症例は来院時、後頚部痛のみであり緊張型頭痛と診断後、痙攣発作後に脳静脈血栓症と診断された。       脳静脈血栓症は妊娠、経口避妊薬内服、血液凝固疾患等に続発して発症することが多いといわれ、85%は何らかの凝固異常を有しているといわれる。     発症様式は、急性、亜急性、 . . . 本文を読む
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前回ケースの診断:脳静脈血栓症

2020-10-12 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。   頭部MRIでは同部位にMRI FLAIRで高信号領域を認め、       SWIでは静脈血栓症の所見を認めた。         脳静脈血栓症に伴う痙攣重責発作と診断し、ホストイン投与、明らかな出血は認めなかったためヘパリンの持続静注を開始した。 . . . 本文を読む
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45歳男性、後頚部痛

2020-10-09 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。     現病歴:受診日3日前、起床時に強い後頚部痛を出現した。   以前より疲労が蓄積すると頭痛が出現していたため経過を見ていたが、症状改善しなかった。   痛みも次第に増悪し、臥位になると症状が改善した。   同様の症状が続くため当院受診した。   受診時バイタル、身体所見上特に異常を認めず . . . 本文を読む
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脳静脈血栓症のリスク

2020-10-08 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。       脳静脈血栓症は比較的まれ。     しかし、40歳未満で凝固異常、妊娠や経口避妊薬を内服している女性にみられる。       10%程度の患者に後遺症が残り脳出血、脳浮腫による死亡も5.6%に認める。       早期診断と . . . 本文を読む
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後頸部痛のケース

2020-10-07 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。     症例は片頭痛の既往のある45歳男性。     受診3日前、起床時より後頸部痛が出現した。     痛みが緩徐に増悪してきたため受診した。       前兆なく、痛みの程度は10/10(Pain assessment tool)であり、臥位になると1/1 . . . 本文を読む
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総合的な診療を担う「かかりつけ医」による「ゲートオープナー」機能

2020-10-06 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。     地域における患者の状態や価値観を踏まえて、適切な医療を円滑に受けられるようサポートできるための、かかりつけ医による「ゲートオープナー」機能を確立すべきである。     これにより、患者は全人的な医療サービスを受けることができる。     また適切な医療機関の選択を可能とすることを目標とすべ . . . 本文を読む
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地域医療構想での都道府県の役割

2020-10-02 | 闘魂症例検討会
みなさん、こんにちは。     マクロ・ミクロレベルでの地域差に関する総合的な医療ニーズの要因分析を進め、都道府県の努力の違いに起因する要素については、都道府県がその財政的な負担を担うインセンティブを導入することが必要である。     一方、都道府県には、市町村の努力を支援するための財政的インセンティブを設計する権限を持たせることが望まれる。 . . . 本文を読む
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