NHKラジオ深夜便で山口県の方が「北側の斜面に生える木の年輪は、北側が広い」とおっしゃった。
木は成長の大きい側の年輪が広くなるのであって、方角で決まるのではないのである。 山の北側の斜面に生える木にとっては、北側こそが太陽の光がよく射す方向であることは疑う余地もない。
我々は教科書で「南側の年輪が広い」と教えられ一度も疑ったことはなかった、或いは、疑う機会に一度もめぐり合わなかったといった方が正しいであろう。
現在、国家が思想を統制し情報を管理し、真実を伝えない事例の多くを耳にするし、どこかの国にあっては、権力者(大臣・役人・代議士・会社の偉い人など)が善からぬ事をなし、そしてそれを頬被りするなど、本当のことをうまくごまかす風潮が随所に見受けられるのである。
如何に早く本当のこと・真実を知ることが出来るかが、これからの世の中を誤りなく進める大前提である。
年輪一つにとってすらこの有様である、よく目を開き、耳をかっぽじっておかねばならないようである。 気の重いことなのである。