鶴田一郎「優美」シルクスクリーン
ノエビア化粧品のイメージイラストとして有名な、言わずと知れた人気作家。
ふと目にする機会も多いのでは・・・?
宮永岳彦「鳳」リトグラフ
元松坂屋の宣伝部員として、異色の経歴を持つ宮永画伯。
同業の百貨店勤務の大半を同じく企画・宣伝畑で過ごした私には、当時から近しい、興味のある画家でした。
艶めかしい西洋風美人の画風が特徴です。
西洋文化への憧憬や、欧米人へのコンプレックス・・・そんなものを感じさせる、いかにも「昭和」的な印象を私は感じます。
氏は美人画家として有名ですが、今の天皇・皇后両陛下がまだ皇太子・皇太子妃だったころの肖像画を描いています。
あまたある画家の中から、氏に白羽の矢が立ったことは、氏の評価の現われでしょう。
世が世であれば、宮廷画家とかお抱え絵師・・・の肩書きがついていたかもしれませんね。