パップのライブラリー・・・

趣味の野鳥撮影を中心に季節の風景や心象を、徒然に・・・心の赴くまま・・・写真と言の葉遊びで・・・

一期一会・・・鳥撮りの記 532 野鳥撮影の構図について

2022-04-27 17:13:02 | 写真
いろいろな野鳥CMのブログやフェイスブック等の投稿写真を見て「この人の構図(トリミング)は素晴らしい!」と感心するものもあります。
反面、「何でこうなるの?」と思える無頓着な印象を受けるものも数多く見かけます。
被写体としては小さく、しかも動きのある鳥の写真はトリミングという作業は必須であり、その出来栄え次第で大きく写真の評価が変わってきます。
トリミングの原則として・・・大まかに絞れば
①三(四)分割法  ②日の丸構図  ③対角構図が基本の基本としてあります。

手の内を明かすようですが・・・野鳥写真に興味のない方には逆にわかりやすいかもしれません。
これは先日撮ったサシバの写真です。いくら超望遠レンズで撮っても野鳥はカメラで撮った元の写真は多かれ少なかれこんな感じです。
距離もあり、背景に日が当たり逆光ぎみのあまりいい撮影条件ではありません。



私はこれを構図を考え、このようにトリミングしました。
①の三分割法を頭に入れての構図です。



私が一番気に入らない(主観になりますが)構図をあえてしてみました。
②の日の丸構図に被写体を大きく取り入れた構図です。ヘボのため画質は悪いですが、無理やりこれを大きくトリミングすると画質が荒れ、悪い画質が輪をかけて悪くなります。



次に飛びもので・・・ハイイロチュウヒのメス。上記と同じで・・・オリジナルがこれです。



私なりにトリミングしたのが・・・これ。これも①三分割方を意識しています。



②日の丸構図・大トリミング・・・どうしようもないくらい画質は荒れています。



さらには、縦構図では・・・オリジナル



私のトリミング・・・これは①三分割方と③の対角構図を意識しました。



②日の丸構図



まだ続きます・・・
これは300mほどの遠い距離を飛ぶハイイロチュウヒを捉えた元写真です。



さすがに距離もあり、これ以上大きくトリミングしたら写真にならないギリギリの構図でトリミングしたのが・・・これ!
①の三分割法を意識しました。



最後に・・・元画像は省きましたが、私のトリミングした画像と



②日の丸構図


どうでしょう?見比べてみて「日の丸構図・大写し」の写真の出来は?

私は決して「日の丸構図」が悪い!と言っているわけではありません。
意識的に「日の丸構図」にする場合もありますし、また、CMそれぞれに編集方法の好き・嫌いもあり、何が良くて何が悪いか?の答えはないことは承知していますが、さすがに画像が荒れるほどの「日の丸構図・大写し」写真を見ると「ここまでやるか?図鑑写真じゃあるまいし、一体このCMは何を考えているのか?」と思うところがあります。そして、「このCMは何かを考えているのではなく、何も考えていない!」というのが私の結論になります。要は考えること、意図とすることが大切なんだと思います。

野鳥撮影を始めた頃、ベテランCMから言われたこと・・・「写真はセンスだよ。」
確かに写真をどう撮るか?写真をどう残すか?・・・センスだな~!と痛感している未だ道半ば、修行中の私です。
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