大斎節第2主日

＜ルカによる福音書13:31-35＞

イエスにファリサイ派の人が近付き、
「ここを立ち去ってください。
ヘロデがあなたを殺そうとしています」と言いました。
おそらくファリサイ派は
イエスを排除したかったのではないでしょうか。
ヘロデにしろファリサイ派にしろ
神の御心を拒む人びとはイエスを排斥します。
なぜならイエスによって
自分の罪が浮き彫りにされることを受け入れられず
イエスに対して攻撃的になるからです。

司祭 ヨハネ小野寺達
→説教はこちら

大斎節前主日

＜ルカによる福音書9:28-36＞

大斎節直前の主日は、
福音書に「主イエス変容貌」の箇所が採用されています。
イエスの輝きは何に基づくのでしょう。
それは、権力や征服欲に拠るのではなく、
自分が苦しみながらも
神の御心を実現させるところに現れ出る栄光です。
イエスは山上でモーセとエリヤと一緒に
ご自身の「最後」について話し合っていましたが、
それは天国への「帰還」とも解せます。
わたしたちは、主イエスの何処に栄光を見るのでしょう。

司祭 ヨハネ小野寺達
→説教はこちら

顕現後第5主日

＜ルカによる福音書5:1-11＞

今日の福音書の箇所は、
昨年9月に行われた日本聖公会宣教150周年記念礼拝の標語及び
記念聖餐式福音書にも採択された箇所です。
イエスは漁師に
「沖へ漕ぎ出して網を降ろしなさい」と言いました。
それは、漁師の常識に反する意外なことでした。
漁師たちはイエスの言葉に従って思わぬ大漁を得たとき、
自分の罪深さを覚えました。
彼らは更に利益を求めることを主イエスに期待するのではなく、
そこから信仰の深みへと歩み始めるのです。
信仰生活とは主に導かれるプロセスでありことを学びましょう。

司祭 ヨハネ小野寺達
→説教はこちら