ルクノス ~ともし火~

日本聖公会 北関東教区 宇都宮聖ヨハネ教会のブログです。

聖霊降臨後第14主日

2010年08月29日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書14:1,7-14>

主イエスの言う「宴席の上座を好む」とは
自分を高みにおいて他者と本当に出会い心から交わることを知らない人々は
競争原理に生きて、自分もその高みにいくことに心を奪われます。
イエスはそうした社会から引き出された人々と交わり、
その人々が自分を取り戻して生きることができるように働きました。
私たちも主イエスとの交わりの中で深く自分を受け入れていただき
その愛の中にいる喜びを人々にも知らせていくのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
→説教はこちら

聖霊降臨後第13主日

2010年08月22日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書13:22-30>

「狭い戸口」とは倍率が高く入り難い状態を意味する言葉ではなく、
多くの人がそれを救いに向かう入り口だと認めないような事柄のことです。
権力や財力に頼らず、ひたすら人の弱さや貧しさとともに生きることや
その弱さを自分に引き受けることなどが「狭い戸口」の内実である言えます。
多くの人は、そこ自分の救いがあるとは考えませんでしたが
イエスは、ご自分の身をもって「狭い戸口」から入る生き方を示してくださり、
やがてはご自身が救いに至る「門」となって
私たちをそこから神と交わりをもてるようにしてくださいました。
私たちもご自身を献げ尽くしてくださった「狭い戸口」である
イエスを救い主として告白できますように。


司祭 ヨハネ小野寺達
→説教はこちら

東京藝大バッハカンタータクラブ演奏会

2010年08月21日 | 日光真光教会
※8月21日までは、こちらがトップ記事となります。

2010年8月21日(土) 18:30開演
日光真光教会(栃木県日光市本町1-6)
(※どなたでもご来場いただけます。入場無料。)

指揮:井口 達
演奏:東京藝術大学バッハカンタータクラブ


J. S. Bach

カンタータ 第34番 《おお永遠の火、おお永遠の愛の源よ》 BWV 34
Kantate Nr.34 "O ewiges Feuer, o Ursprung der Liebe" BWV 34

カンタータ 第62番 《いざ来ませ、異邦人の救い主》 BWV 62
Kantate Nr.62 "Nun komm, der Heiden Heiland" BWV 62


聖霊降臨後第12主日

2010年08月15日 | ショートメッセージ
<マルコによる福音書12:49-56>

イエスは「火を投じるために来た」と言っておられます。
イエスの働きは決して暴力的であったり破壊的であったりしませんが、
付議の世に義を貫いたり不正の中で生を生きようとすれば、
結果は時に火を投げ込むのと同じことになるのです。
日本人は「場」を自分で引き受けることを嫌い
波風立てずに不正を見ても見ない傾向にありますが、
イエスはすべての人が神の前に尊いことを根拠に
不義不正に正面から対決したのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
→説教はこちら

聖霊降臨後第11主日

2010年08月08日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書12:32-40>

今日の福音書の中で、イエスは
「主人は帯を締めて・・・そばに来て給仕をしてくれる」と言っています。
本来、僕のすべ給仕の仕事をイエスご自身がしてくださり、
私たちはその宴に集うのです。
その宴に与るために、僕である私たちがなすべきことは、
主人の帰宅(再び来られるイエスとお会いする時)がいつであっても、
また今ここをその時とその場として迎え入れられるように、
目覚めて(自覚して)、腰に帯を締めて(機敏に対応できるように)、
灯をともして(迎え入れる準備をして)備えることです。
私たちが生きる一瞬一瞬を、絶えず御心にかなうものとするようにつとめ、
いつでも主イエスの出会いを感謝できるようになっていたいものです。

司祭 ヨハネ小野寺達
→説教はこちら

聖霊降臨後第10主日

2010年08月01日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書12:13-21>

人は財産を得ようとするこだわりが強くなると「魂」を失うことになります。
イエスは今日の福音書の中で、
豊作を喜び倉を大きく建て直す者がいつの間にか
自分の命が主の御手のうちにあることを忘れる愚かさを語っています。
本来、物的な豊かさは精神的なゆとりや安定感を与えるはずですが、
その根底に置くべき
「神に生かされている恵みとそれに対する感謝」を忘れると、
物欲は物欲を刺激し、留まることなく膨らんでいくのです。
私たちは「神の前に豊かに」なることができるよう、
日々、神のみ言葉とみ糧に養われて参りましょう。

司祭 ヨハネ小野寺達
→説教はこちら