ルクノス ~ともし火~

日本聖公会 北関東教区 宇都宮聖ヨハネ教会のブログです。

聖霊降臨後23主日

2010年10月31日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書19:1-10>

ザアカイは徴税人の頭でした。
徴税人は「徴税人と罪人たち」と人括りにされるように、
当時のユダヤの人たちから忌み嫌われていました。
イエスは親しくザアカイの名を呼び
彼の家に行って食事を共にし宿泊しました。
こうしたイエスとの交わりを通してザアカイは
それまでの自分に死んで新たに生かされるようになりました。
人は受け入れられ愛されることを通して
自分と他者を愛して生きることができるようになります。
私たちも主イエスによって愛され受け入れられ赦されている者です。
感謝。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖霊降臨後22主日

2010年10月24日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書18:9-14>

今日の福音書で、ルカは驕り高ぶるファリサイ派と
除け者にされながらもへりくだる徴税人を対比して描き、
そこでイエスは神に義とされるのは後者であると教えておられます。
この聖書日課の伝えようとすることは明白であり、
それだけに私たちは聞き流して終わらせ易いと言えます。
神の御前に熱心になる時、他者を裁いたり見下すのではなく
神と人と深く出会うことが求められるのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖霊降臨後21主日

2010年10月17日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書18:1-8a>

今日の福音書の中で、主イエスはしつこいほど熱心に
祈り求めることを教えています。
祈りは神と交信をする中心です。
祈りは自分の生きる基盤(根拠)と対話しながら
自分の行き方にズレがないかどうかを確認することです。
自分の願望を神に訴えることもそのことを前提として成り立ちます。
今日の福音書のやもめのように、
私たちも主なる神に熱心に叫び求めることを通して
神との繋がりを堅固なものとしていけますように。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖霊降臨後20主日

2010年10月10日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書17:11-19>

当時、重い皮膚病者は人々との交わりを奪われ
自分を「汚れた者」と呼ばねばなりませんでした。
イエスは十人の病者を清めましたが、
イエスの許に戻ってきたのは一人の異邦人だけでした。
イエスは「清くされたのは十人ではなかったか。
他の九人はどこにいるのか」と言います。
人間として生きる意味は、与えられることから、
イエスに仕えていただいた恵みを感謝と賛美として
神と人々に仕えることの中に与えられるのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖霊降臨後19主日

2010年10月03日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書17:5-10>

今日の福音書で、イエスは主人と僕について語っておられます。
当時、僕(奴隷)は破産などのために主人に買い取られた人を言い、
全面的に主人に自分を委ねるこちによって生きていました。
それでも必要とされて主人に用いられることは僕にとって喜びであり、
買い取られた主人に対して果たすべき当然の働きでした。
神に選ばれ召し出されて生きるわたしたちが御心を生きることは喜びであり
信仰者として当然のことです。
日々感謝して生きることができますように。

司祭 ヨハネ小野寺達
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