ルクノス ~ともし火~

日本聖公会 北関東教区 宇都宮聖ヨハネ教会のブログです。

聖霊降臨日

2009年05月31日 | ショートメッセージ
<ヨハネによる福音書20-19-23>

弱くてだらしなかった弟子たちが、
イエスの死後には、人が変わったように
福音宣教に促されていった出来事を考えてみると
そこには、人の思いをはるかに超えた大きな力が働いていたと考えられます。
聖書はその力を「聖霊」と呼んだのではないでしょうか。
復活のイエスは、助け主、慰め主そして同伴者である聖霊と共に働き、
私たちを神の御心を実践するように促しています。
聖霊降臨は単なる昔の出来事ではなく、
いつも私たちの「今ここに」働く神の力なのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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復活節第7主日

2009年05月24日 | ショートメッセージ
<ヨハネによる福音書17:11-19>

イエスは復活した後40日に渡って弟子たちにその姿を顕しました。
40日目に弟子たちを祝福しながら天に昇っていかれました。
この世界は、イエスの祝福に包まれています。
弟子たちはその祝福の姿をエルサレムから
世界に広げる働きのために遣わされていくことになります。
私たちもイエスの祝福に包まれた世界に生かされています。
そして、あの日の弟子たちと同じように、
主イエスの祝福の姿をこの世界に具現し、
また、イエスによって成し遂げられた出来事を宣べ伝えるために
ここから遣わされていくのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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復活節第6主日

2009年05月17日 | ショートメッセージ
<ヨハネによる福音書15:19-17>

イエスは残される弟子たちに「愛し合いなさい」という掟を与えました。
その時代には、イエスを救い主と信じる人々への迫害が強まってきていました。
その中で、礼拝を献げ交わりを保ち生かされるために求められるのは
「愛」でした。
愛は神の御心が顕現するように相手のために仕え関わりぬくことです。
イエスを救い主とする愛の共同体は
やがて迫害や弾圧を乗り越えて世界に広がっていきます。
私たちもイエスの「互いに愛し合いなさい」という掟に参与するのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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復活節第5主日

2009年05月10日 | ショートメッセージ
<ヨハネによる福音書14:15-21>

復活節も後半になると、
福音書の主題は「甦りと主とのわかれ」へと移っていきます。
私たちは、復活の主に拠り頼んでこそ自立して生きることができ、
また、自立してこそ神の御心を知ることができるのではないのでしょうか。
いつまでも復活の主を目で見て確認していたい私たちですが、
直接目に見ることがなくても主は共にいてくださいます。
主イエスがこの世を去って別の弁護者(助け主)を送ってくださると
言っておられます。
私たちは、ただじっとして神にだけ動いていただくのではなく、
私たちが神を信じて御心を行う第一歩を踏み出すときに
助け主は働いてくださるのではないでしょうか。

司祭 ヨハネ小野寺達
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復活節第4主日

2009年05月03日 | ショートメッセージ
<ヨハネによる福音書10:11-16>

今日は「良い羊飼いの主日」です。
羊は愚鈍な動物で、
群れをつくって羊飼いの導きなしいは生きていけません。
わたしたちは、主イエスを羊飼いとする羊の群れなのです。
福音記者ヨハネは、
イエスに「わたしは良い羊飼いである。」と語らせていますが、
これは「イエスこそ良い羊飼いである」という信仰告白の言葉でもあります。
迷いやすく群れから離れるとただ途方に暮れるしかないわたしたちです。
しっかりと羊飼いイエスの御声に導かれ、
生きていくことができますように。

司祭 ヨハネ小野寺達
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