ルクノス ~ともし火~

日本聖公会 北関東教区 宇都宮聖ヨハネ教会のブログです。

顕現後第8主日

2011年02月27日 | ショートメッセージ
<マタイによる福音書6:24-34>

主イエスは「思い悩むな」と言いました。
これは厳しい現実から目を背けて
現実を回避することを意味するのではなく、
大切なことを峻別して認識し、
担うべき課題を担うことを教えているのです。
そうできる時一日一日の働きは現実的かつ着実なものとなり
「明日のことは明日自らが思い悩む」ことを理解できるでしょう。
今、与えられた状況の中で神の願うことを実行するとしたら、
あなたは何をすることを求められているのでしょうか。
何よりも神の国と神の義を求める信仰の歩みを進めて参りましょう。

司祭 ヨハネ小野寺達
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顕現後第7主日

2011年02月20日 | ショートメッセージ
<マタイによる福音書5:38-48>

「目には目を、歯には歯を」とは報復の口実ではなく、
裁判においての量刑を被害者の程度までに止めるように
という意味の「復讐同態法」の実例です。
やられたら二倍三倍にしてやり返せと言う風潮の中で
私たちはイエスの教えをどう聞くのでしょう。
また、心の中に被害者としての恨みやわだかまりを抱えたまま
形式的に罰を与えて済ますのではなく、
愛と緩しによってこの法律を成就すべきことを
主イエスは説いたのです。
その前提として、私たちは主イエスの十字架の死があるのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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顕現後第6主日

2011年02月13日 | ショートメッセージ
<マタイによる福音書5:11-20>

先週の聖書日課福音書で主イエスは
「私は律法と預言者(旧約聖書)を完成させるために来た」と言いましたが、
今日の箇所で主イエスはその具体的な働きを述べておられます。
旧約聖書の律法はその枠の中で
遵守すべることによって全うされるのではなく
愛によって超克することで完成するのです。
「殺すな」とは人がその枠の中に治まって
何の出来事も起こさないことではなく、
仲直りや和解によって御心を行うことによって
互いに命を得ることへと向かうことに方向付けられるのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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降臨後第5主日

2011年02月06日 | ショートメッセージ
<マタイによる福音書5:13-20>

山上の説教でイエスは「あなたがたは地の塩である」と言いました。
水に溶けて己の姿をなくして味として働く塩、
神の光を映して人々に示す光、
両者は対照的な存在ですが、
どちらも福音を示して生きる上で大切なスタンスであると言えます。
自分の遣わされた場で己を溶け込ませて福音を伝え、
また人々の前で自分を神の栄光を示す器として雄々しく示すことを
主イエスは私たちに求めておられるのではないでしょうか。

司祭 ヨハネ小野寺達
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