ルクノス ~ともし火~

日本聖公会 北関東教区 宇都宮聖ヨハネ教会のブログです。

聖霊降臨後第6主日

2013年06月30日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書9:51-62>

今日の福音書でイエスは
「鋤に手をかけてから後ろを顧みる者は神の国にふさわしくない」と
言っておられます。
信仰者は自分の信仰を公にしてイエスに従う決心をした者ですが、
「後ろを振り返る」とは、その決心を軽んじて
自分の負うべき十字架を放棄することと言い換えられるでしょう。
イエスはここで親の葬りを否定したり
自分の家族を軽んずることを勧めているのではなく、
何事をするにも神の御心に従う中心を
立てることの大切さを教えておられるのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖霊降臨後第5主日

2013年06月23日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書9:18-24>

今日の福音書でイエスは二つのことを問うておられます。
第1の問いに対しては
自分を関わらせることなく答えることができますが、
第2の問いには自分を関わらせずに答えることはできません。
他ならぬ自分がそのことにどう関わっているのかと、
イエスはわたしたちに迫っておられるのです。
人は何事についても当事者としての生き方を
神から問われる存在であることを覚えたいと思います。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖霊降臨後第4主日

2013年06月16日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書7:36-50>

「赦す」とは他の言葉に置き換えれば、
「解放する」或いは「自由を与える」という言葉が相応しいでしょう。
初めて罪を犯した人間(アダム)は神から隠れようとし、
自分を束縛し神とも自分とも亀裂を深めてしまいました。
愛することは恐れや捕われから自分を解き放ち
本来の自分として生きることです。
それは自分を生かす神の力とつながることでもあります。
神に赦されることと人を赦すことは一つのことなのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖霊降臨後第3主日

2013年06月09日 | ショートメッセージ
<ルカによる福音書7:11-17>

イエスはやもめのひとり息子を甦らせました。
子孫を増やして命を継承していくことが
神の祝福の印と考えられていた時代に
若い息子に先立たれたやもめは落胆と
悲しみのうちにあったことでしょう。
イエスはこのやもめに深い憐れみを寄せ息子を甦らせたのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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