ルクノス ~ともし火~

日本聖公会 北関東教区 宇都宮聖ヨハネ教会のブログです。

聖霊降臨後第21主日

2012年10月21日 | ショートメッセージ
<イザヤ書53:4-12>

今日の旧約聖書日課はイザヤ書第53章の
「苦難の僕」の箇所から取り上げられています。
そこには、本来自分が負うものではない苦難を負って、
他者を贖う者の姿が描かれています。
現代の社会でもいじめの対象にされた者や
経済的苦境に追いやられた者の中に「苦難の僕」を
見いだすことが出来るかもしれません。
イエスもそのように生きて十字架に架けられました。
私たちはこのお姿の中に救い主を見ることができるでしょうか。
イエスご自身がイザヤ書を理解して生きたかどうか分かりませんが、
福音記者はイエスをイザヤ書の伝える贖い主であると理解したのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖霊降臨後第20主日

2012年10月14日 | ショートメッセージ
<アモス書5:6-7,10-15>

アモスはテコアの羊飼いでしたが、
当時の社会的宗教的指導者たちを厳しく批判して預言しました。
職務上そうしたのではなく、
神の正義が行われていないことについて
アモスは訴えないわけにはいかなかったのでしょう。
自分の身の回りのことを神の御心に照らし、
そこに正義が行われるように努めることは
特別な使命を与えられた者だけに
限られた勤めではないでしょうか。
アモスの預言の原点もそこにあるのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖霊降臨後第19主日

2012年10月07日 | ショートメッセージ
<マルコによる福音書10:2-9>
※創世記2:18-24

創世記第2章には、人間の誕生
(ことに人が土の塵から造られたこと、
神の息を吹きいれられたこと、
他者との交わりに生きるようにされたこと)
について記されています。
人は互いに心を開き心を通わせ合うときに、
自分も相手もその人らしく成長していくことが出来ます。
主イエスは今日の福音書で復活後の世界とは
そのように互いに愛し合って生きる世界であることを
教えておられるのではないでしょうか。

司祭 ヨハネ小野寺達
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