ルクノス ~ともし火~

日本聖公会 北関東教区 宇都宮聖ヨハネ教会のブログです。

聖霊降臨後第18主日

2012年09月30日 | ショートメッセージ
<マルコによる福音書9:38-43,45,47-49>

弟子のヨハネはイエスの名を使って悪霊を追い出す祈祷師に、
イエスの名を使うことを止めさせて、
そのことをイエスに報告しました。
しかし、イエスは「止めてはならない」と言いました。

それは弟子のヨハネにとって
意外なことであったかも知れませんが、
イエスにとって天の国をこの世に示す働きは
イエスとその仲間が独占すべきことではなく
それぞれの生活の場で出来事として起こされることなのです。
このイエスの働きは、ユダヤの民族宗教の枠を超えて
キリスト教として世界に広がる基盤なのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖霊降臨後第17主日

2012年09月23日 | ショートメッセージ
<マルコによる福音書9:30-37>

イエスは、最も小さい者の中に共にいることを
しばしば教えておられます。
今日の福音書の中ではそのことを幼子を真ん中に立たせ
抱き上げて教えておられます。
私たちが幼子を見上げるときに共におられるイエスが目に入り、
私たちがイエスを見上げるとき幼子もまた目に入ってきます。
私たちがキリストに仕えることは、教条的に信心することではなく、
私たちの生きる世界で具体的に愛を実践するとこであり、
その中で出会うキリストに導かれ養われていくことを
覚えましょう。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖霊降臨後第16主日

2012年09月16日 | ショートメッセージ
<マルコによる福音書8:27-38>

主イエスの「わたしを何者だというのか」という問いに、
ペトロは「あなたは主メシアです」と答えました。
私たちもこう答えながら主イエスに導いていただく者です。
こう答えたペトロですが、
この後も主イエスに叱られたり主イエスを裏切ったりしながらも、
愛され赦され導かれていきます。
信仰を言い表すことは、信仰を完成すれば出来ることではありません。
むしろ、私たちはたとえ不完全であっても、
日々信仰を表明し続けることによって
完成へ向かって導かれていくのです。
私たちは不完全であるからこそ、
信仰を表明しながら主イエスに導かれ
養われていく必要があることを覚えましょう。

司祭 ヨハネ小野寺達
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聖歌隊とリードオルガン

2012年09月11日 | 日光真光教会
9月9日の日光真光教会の主日礼拝に
片品村で夏合宿中の立教学院諸聖徒礼拝堂聖歌隊のみなさんが
礼拝奉仕に来てくださいました。

また、半世紀以上壊れたままで聖堂の片隅にひっそりと置かれていた
MILLER社のリードオルガン修復にご尽力いただいた
伊藤信夫・園子ご夫妻をお招きして、オルガン修復の感謝を兼ねて
オルガンのお披露目演奏をしてくださいました。


↑修復されたMILLER社(アメリカ)のリードオルガン

礼拝後に伊藤ご夫妻とこのリードオルガンの出会い
修理時のエピソードをお話しくださいました。



このリードオルガンを製造したMILLER社は、
100年前になくなってしまった会社で、
今となっては、とても貴重なオルガンということでした。

お話しの後は、奥様がこのリードオルガンで演奏をしてくださいました。



小ぶりだけれど、とても柔らかな音色を聖堂中に響かせていました。

オルガン演奏の後は、聖歌隊によるミニコンサートが行われました。



日頃の礼拝奉仕の時に歌われているアンセムや
今回の合宿での練習の成果を発表してくださいました。
若々しい歌声とハーモニーが聖堂いっぱいに広がり
私たちも元気をいただいたようでした。

ありがとうございました。

聖霊降臨後第15主日

2012年09月09日 | ショートメッセージ
<マルコによる福音書7:31-37>

福音記者マルコは、主イエスが用いたアラム語の
「エッファタ」という言葉をそのまま用いて
その臨場感を伝えると共に、
それは「開け」という意味であると説明しています。

言語の「開く(ディアノイゴー)は、
「ディア(引き離して)+アナ(再び)+オイゴー(開く)」であり、
マルコは、主イエスがこの人に
「コミュニケーションを奪われて滅び行く世界から引き話され、
あなたは新たに神の愛の中で生きるよう開かれよ」という意味で
心底から「エッファタ」と言ったことを私たちに伝えているのです。
私たち一人ひとりも主イエスの愛によって
新しい世界に開かれますように。

司祭 ヨハネ小野寺達
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9月礼拝のご案内(宇都宮)

2012年09月02日 | お知らせ
9月9日(日)聖霊降臨後第15主日
 8:00~聖餐式(宇都宮聖ヨハネ教会)
10:30~聖餐式(日光真光教会)
 ※日光真光教会に立教大学聖歌隊が来訪されます。
  聖餐式後にリードオルガン修復感謝を兼ねて
  オルガン演奏と聖歌隊のコンサートを行います)

9月16日(日)聖霊降臨後第16主日
 10:00~み言葉の礼拝/聖書輪読の会(宇都宮聖ヨハネ教会)
 10:30~み言葉の礼拝(日光真光教会)

9月23日(日)聖霊降臨後第17主日
 10:00~聖餐式(宇都宮聖ヨハネ教会)
 14:30~聖餐式(日光真光教会)

9月30日(日)聖霊降臨後第18主日
 10:00~聖餐式(宇都宮聖ヨハネ教会)
 14:30~聖餐式(日光真光教会)

聖霊降臨後第14主日

2012年09月02日 | ショートメッセージ
<マルコによる福音書7:1-8,14-15,21-23>

ファリサイ派の人々は律法を遵守しましたが、
その根底にある神の御心を忘れ、
浄めの所作など律法の形式ばかりに
こだわるようになっていました。
しかし、イエスは神の御心を大切にするがゆえに
返って律法の形式に反することさえなさったのです。
律法の形式に拘ることは人を不自由にし、
神と人、人と人の出会いを奪いますが、
神の愛に裏打ちされたイエスの言動は人と人を出会わせ、
神と人を結び合わせたのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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