ルクノス ~ともし火~

日本聖公会 北関東教区 宇都宮聖ヨハネ教会のブログです。

大斎節第1主日

2012年02月26日 | ショートメッセージ
<マルコによる福音書1:9-13>

マルコによる福音書は、主イエスが宣教の始めに洗礼を受け
荒野で40日をお過ごしになったことを簡潔に記しています。
その中に「野獣が共にいた」という興味深い言葉が出てきますが、
これはイザヤ書11章4節にある主の平和の実現の姿を思わせます。
そこには本来共存しないものが共存するイメージがあります。
イエスがサタンの誘惑にあう最中にさえ
伊勢宇野いるところには神の御心が実現しているのです。
そのイエスを天使たちが支えていたように
私たちが主の御名によって生きるとき、
主イエスが私たちを支え導いてくださいます。
主の導きの内によい大斎節を過ごし
喜びの復活日を迎えられますように。

司祭 ヨハネ小野寺達
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大斎節前主日

2012年02月19日 | ショートメッセージ
<マルコによる福音書9:2-9>

大斎節に入る直前の主日福音書には
主イエス変容の物語が拝読されます。
わたしたちは、主イエスのどこに
輝きを見出そうとしているのでしょう。
今日の特祷の言葉にもあるとおり、
イエスはこの変容貌の後に
エルサレムに向かって歩み始めます。
イエスの受難と十字架の中に
わたしたちは主イエスの輝きを見出したいのです。
この世の成功物語の視点では
主イエスの輝きは見出せませんが、
この受難を通して
わたしの罪も贖われたことを受け入れるとき、
わたしたちはイエスの受難と十字架に
永遠の輝きを見出すことになります。
雲の中から聞こえた「これに聞け」という声は
受難のイエスい従う促しの声なのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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顕現後第6主日

2012年02月12日 | ショートメッセージ
<マルコによる福音書1:40-45>

「重い皮膚病」の人がイエスに近づき清めを求めました。
イエスは手を伸ばしてその人に触れ、清めを宣言しました。
主イエスのこの行為は当時の文化や
律法の規定(cf.レビ13,14章)によれば
人々には受け入れがたく、許しがたいことだったのです。
しかし、イエスはこの人を「深く憐れんで」
そのような行為に至るのです。
わたしたちが聖書の記す奇跡を理解しようとするとき、
表面的な「驚くべき出来事」に目を向けるのではなく、
人間を差別し抑圧し、不自由にして人権を奪う力から
解放するために深い憐れみを寄せるイエスに
目を向けるべきなのです。

司祭 ヨハネ小野寺達
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顕現後第5主日

2012年02月05日 | ショートメッセージ
<マルコによる福音書1:29-39>

交わりの中にも周りに流されずに自分を保つ力は、
独りで神と交わって祈ることと
人々との交わりの仲に生きることの双方によって
養成されていきます。
イエスは人々との交わりの中に神の国を実現していきますが
その一方で独りで神に祈ることも怠りませんでした。
集団の中にいても自分自身でなければ
他者と本当に出会うことはできません。
主イエスは神との祈りの交わりによって
いつも本当の自分を保ち人々にその愛をもって
関わっていたのではないでしょうか。

司祭 ヨハネ小野寺達
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